2022年4月度 中途採用・転職活動の定点調査
- Uターン/Jターン/Iターンに興味がある理由は「自分に合った生活様式や趣味を活かした暮らしがしたい」ため。半数以上が「給与が下がる」ことへ不安
株式会社マイナビは、全国の企業・個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査」の結果を発表した。調査の詳細はページ末尾に記載している。
トピックス
- 4月の企業の中途採用活動実施率、業種別では「医療・福祉・介護」がトップ。前月比で「フードサービス」「レジャー」の伸びが顕著。
- 4月の正社員の転職活動実施率は前月比で減少、応募した業種は「IT・通信・インターネット」が最も高く、次いで「メーカー」、「不動産・建設・設備・住宅」となった。
- 企業のテレワークを活用した遠隔に住む人材採用、業種別では「IT・通信・インターネット」「金融・保険、コンサルティング」が特に積極性が高めとなった。
- Uターン/Jターン/Iターンに興味があるが未実施者において、テレワークを活用希望が高い傾向。
- Uターン/Jターン/Iターンに興味がある理由は「自分に合った生活様式や趣味を活かした暮らしがしたい」ため。半数以上が「給与が下がる」ことへ不安。
調査詳細
中途採用活動実施率
- 4月の企業の中途採用活動実施率、業種別では「医療・福祉・介護」がトップ。前月比で「フードサービス」「レジャー」の伸びが顕著。
4月の企業の中途採用活動実施率は40.8%(前月比:1.3pt減)。【図1】
業種別の実施率では、「医療・福祉・介護」が最も高く54.0%。次いで「IT・通信・インターネット」が53.0%、「フードサービス」が52.5%となった。【図2】
中途採用活動を実施した理由は、「退職者・休職者の補填」が最も高く47.6%、次いで「年齢など人員構成の適性化」が41.0%となった。【図3】
転職活動実施率
- 4月の正社員の転職活動実施率は前月比で減少、応募した業種は「IT・通信・インターネット」が最も高く、次いで「メーカー」、「不動産・建設・設備・住宅」となった。
4月の正社員の転職活動実施率は4.4%(前月比:0.3pt減)。【図1】転職活動実施者が応募した業種は、「IT・通信・インターネット」が最も高く24.3%、次いで「メーカー」が23.9%、「不動産・建設・設備・住宅」が13.2%となった。【図4】
転職活動を実施した理由は、「給与を高くしたい」が最も高く55.1%、次いで「将来性のある会社、業界で働きたい」が34.3%となった。【図5】
遠隔に住む人の採用
- 企業のテレワークを活用した遠隔に住む人材採用、業種別では「IT・通信・インターネット」「金融・保険、コンサルティング」が特に積極性が高めとなった。
コロナ禍前と比較して、「Uターン希望者が増えた」と回答した企業は21.4%となった。【図6】
テレワークを活用した遠隔に住む人材採用について、「コロナ禍以前から積極的に実施している」は26.2%、「コロナ禍で採用活動を強化した」は25.5%となった。業種別では、「IT・通信・インターネット」「金融・保険、コンサルティング」が特に積極性が高めとなった。【図7】
Uターン/Jターン/Iターンについて
- U/J/Iターンに興味があるが未実施者において、テレワークを活用希望が高い傾向。
正社員にU/J/Iターンへの興味を聞いたところ、「興味があり実施にUターンした」は10.3%、未実施だが「Uターンに興味あり」は12.9%となった。若年層ほど、U/J/Iターンへの興味が高いようだ。【図8】
U/J/Iターンをした人の実現方法は「転職をし、勤務地を変えることで実現」が最も高く約半数、次いで「会社を変えずに、転勤によって実現」が22.3%、「会社を変えずにテレワークすることで実現」が20.0%となった。
一方、U/J/Iターンに興味があるがしてない人の希望実現方法は「転職をし、勤務地を変えることで実現」が最も高く44.9%、次いで「会社を変えずに、テレワークすることで実現」が21.0%、「転職をし、テレワークすることで実現」が16.1%となっており、テレワーク活用希望の高さが窺えた。【図9】
- U/J/Iターンに興味がある理由は「自分に合った生活様式や趣味を活かした暮らしがしたい」ため。半数以上が「給与が下がる」ことへ不安。
U/J/Iターン実施者の興味があった理由、未実施者の興味がある理由ともにトップは「自分に合った暮らし(生活様式、趣味)がしたい」となった。実施者では次いで「家庭の事情(親の世話など)」「友人や親族、協力してくれる支援者がいる」が続くが、未実施者では「自然環境が豊か」「生活環境が充実する」が上位にあげられている。【図10】
U/J/Iターンを考える際の不安で最も高かったのは「給与が下がる」で50.9%、次いで「仕事に就けるか心配」が41.6%、「求人数そのものが少ない」が36.1となった。【図11】
調査概要
内容 | 中途採用・転職活動の定点調査 |
---|---|
調査期間 | <企業調査>:2022年5月2日 <個人調査>:2022年5月2日~4日 |
調査対象 | <企業調査> ・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人 ・本調査:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人 <個人調査> ・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員 ・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の人(3か月以内に中途入社した人を除く) |
調査方法 | 外部パネルによるインターネット調査 |
有効回答数 | <企業調査> スクリーニング調査:2,246名 本調査:854名 <個人調査> スクリーニング調査:20,392名 本調査:1,358名 |
レポート内目次
【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向
詳しくはPDFデータをご覧ください