- 2025年の正社員の転職率は7.6%で過去最高水準、特に40代、50代の転職率が上昇【詳しくはこちら】
- 転職理由は「給与が低かった」が最多。30代、50代では「今後の昇進や昇給が見込めないと思った」が前年比より約4pt増加【詳しくはこちら】
- 転職後の平均年収額は533.7万円で、転職前の平均年収より19.2万円増加、特に30代の増加額が高く、50代のみ減少【詳しくはこちら】
- 転職者の半数以上が「前職で自身のキャリアに停滞感を感じていた」と回答。理由は「仕事内容」「階層」「報酬・評価」などに関する内容が目立つ【詳しくはこちら】
正社員の転職率
- 2025年の正社員の転職率は7.6%で過去最高水準、特に40代、50代の転職率が上昇
2025年の転職率は7.6%※となり、前年から0.4pt増加し、調査開始以降最高水準となった。特に40代・50代のミドル層の転職が活発化しており、いずれも2021年以降右肩上がりで上昇が続いている。【図1】
※国勢調査における正規雇用者全体の構成比に合わせたスクリーニング全回収数(20,000名)のうち、該当期間(各1年間)に転職したサンプルの割合
【図1】正社員の転職率/マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」
正社員の転職理由
- 転職理由は「給与が低かった」が最多。
- 30代・50代では「今後の昇進や昇給が見込めないと思った」が前年比より約4pt増加
全体傾向
2025年に転職した正社員に転職理由を聞いたところ、「給与が低かった(23.2%)」が最も高く、「仕事内容に不満があった(21.0%)」、「職場の人間関係が悪かった(20.0%)」と続いた。前年比では、「今後の昇進や昇給が見込めないと思った(15.4%)」が1.5pt増加した。【図2】
【図2】正社員の転職理由(上位抜粋)/マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」
年代別の傾向
年代別でみると、20代では「仕事内容に不満があった(前年比+0.1pt)」「働く環境に不満があった(前年比+2.8pt)」、30代では「今後の昇進や昇給が見込めないと思った(前年比+3.7pt)」、40代では「仕事内容に不満があった(前年比+0.8pt)」、50代では「今後の昇進や昇給が見込めないと思った(前年比+4.3pt)」が前年から増加した。
給与・仕事内容・人間関係といった現在の就業条件に対する不満が主要な転職理由である一方で、30・50代では昇進や昇給の見通しといった、中長期的なキャリア展望を起点とした転職理由が強まりつつあることがうかがえる。【図3】【図4】
【図3】20代・30代の転職理由(上位抜粋)/マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」
【図4】40代・50代の転職理由(上位抜粋)/マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」
転職後の年収変化
- 転職後の平均年収額は533.7万円で、転職前の平均年収より19.2万円増加
- 特に30代の増加額が高く、50代のみ減少
転職後の平均年収額は533.7万円となり、転職前の平均年収(514.5万円)より19.2万円増加した。特に転職後の増加額が大きい年代は、30代(+32.4万円)で、20代(+21.5万円)と続いた。一方、50代(-4.5万円)のみ減少が見られた。【図5】
【図5】転職後の年収変化/マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」
転職者のキャリア・プラトー(キャリア停滞感)
- 転職者の半数以上が「前職で自身のキャリアに停滞感を感じていた」
- 理由は「仕事内容」「階層」「報酬・評価」などに関する内容が目立つ
前職でのキャリア停滞感
2025年に転職した正社員に「前職で自身のキャリアに停滞感を感じていたか」を聞いたところ、52.6%(「とてもそう思う(19.3%)」+「まあそう思う(33.3%)」)が停滞感を感じていたと回答した。【図6】
【図6】前職でのキャリア停滞感/マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」
前職でのキャリア停滞を感じた理由
キャリアの停滞感を感じていたきっかけをみると、「毎日同じ仕事内容の繰り返し(40代)」「周りの評価とのギャップに悩んだ(30代)」「定年までのキャリア予定を知らされて、この先の役職がわかっていた(50代)」「将来性が見えなかった(30代)」など、「仕事内容」「階層」「報酬・評価」に関する回答が目立った。【図7】
【図7】前職でのキャリア停滞を感じた理由・きっかけ/マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」
調査担当者のコメント
2025年は転職率が過去最高水準となり、40代・50代を中心としたミドル層の転職がさらに活発化していることが明らかになりました。
40代・50代の転職理由では、収入への不満が依然として主要因である一方、仕事内容や昇進・昇給機会に対する懸念など、中長期的なキャリアの持続可能性を重視した動きも強まっている様子がうかがえます。実際に、40代・50代では20・30代と比較して転職後の平均年収の伸びが緩やかであり、必ずしも収入の向上のみを目的とした転職ではないことが示唆されます。
また、2025年に転職をした人の約半数が前職でキャリアの停滞を感じていたことが分かりました。こうした状況を踏まえると、今後人手不足が見込まれる中で、企業は従業員へ定期的なキャリア面談の実施や、役割・評価に関する丁寧な説明を行う場を設けるなど、一人ひとりのキャリアに寄り添った人材マネジメントがますます求められるのではないでしょうか。
マイナビキャリアリサーチLab研究員 嘉嶋 麻友美
調査概要
| 調査期間 | スクリーニング調査:2025年12月16日(火)~12月25日(木) 本調査:12月18日(木)~12月25日(木) |
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| 調査方法 | インターネット調査 |
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| 調査対象 | 正社員として働いている20代~50代の男女のうち、2025年に転職した方 |
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| 有効回答数 | 有効回答数:1,446名 2020年度国勢調査の正規雇用者の構成比に合わせて回収 ※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。 |
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レポート内目次
- 【2025年転職】の実態
- 前職から現職への変化
- 現職の状況
- 前職の状況
- これまでの転職経験
- 仕事や転職に対する意識・関連
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