マイナビ キャリアリサーチLab

2024年5月度
中途採用・転職活動の定点調査

企業が5月に中途採用を実施した割合は40.7%で前月から減少
正社員が転職活動を実施した割合は3.4%で前月と同等
直近1年間でUターンした人は12.5%、Uターン実施者がもっとも多かったエリアは「東北」

株式会社マイナビは、全国の企業・個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査」の結果を発表した。調査の詳細は以下の通り。

調査概要

内容 中途採用・転職活動の定点調査
調査期間 2024年6月3日~7日
調査対象  <企業調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
・本調査:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人
<個人調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員
・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の人(3か月以内に中途入社した人を除く)
調査方法 外部パネルによるインターネット調査
有効回答数 <企業調査>
スクリーニング調査:5,601件 本調査:859件

<個人調査>
スクリーニング調査:37,941件 本調査:1,380件

トピックス

  • 5月の企業の中途採用活動実施率は40.7%(前月比:2.7pt減、前年同月比:0.8pt増)【図1】
  • 5月の正社員の転職活動実施率は3.4%(前月比:同、前年同月比:1.2pt減)【図2】
  • 企業において前年と比べて遠隔に住む人材の採用に積極的になった割合は24.1%【図5】
  • 直近1年でUターンをした人は全体では12.5%、勤務エリア別では「東北」が最も高く29.7%【図7】

調査詳細

企業の動向

5月の企業の中途採用活動実施率は40.7%(前月比:2.7pt減、前年同月比:0.8pt増)

24年5 月に中途採用活動を行った企業は全体で40.7%。前月比2.7pt減、前年同月比0.8pt増であった。調査開始からの推移をみると、緩やかな増加が続いていることがわかる。24年3月からの直近3カ月間は減少傾向にある。【図1】

【図1】企業の中途採用活動実施率/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査
【図1】企業の中途採用活動実施率/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査

業種別にみると、中途採用実施率がもっとも高かったのは「IT・通信・インターネット」が最も高く51.5%。次いで「医療・福祉・介護」が50.5%となった。【図2】

【図2】業種別 企業の中途採用活動実施率/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査
【図2】業種別 企業の中途採用活動実施率/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査

個人の動向

5月の正社員の転職活動実施率は3.4%(前月比:同、前年同月比:1.2pt減)

24年5月に転職活動を行った個人は全体で3.4%。前月と同等、前年同月比1.2pt減であった。23年12月以降3%代で推移している。【図3】

【図3】個人の転職活動実施率/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査
【図3】個人の転職活動実施率/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査

転職活動実施率を年代別にみると、24年5月は30代がもっとも高く4.8%、次いで20代で4.5%だった。転職活動実施率は20代の減少が目立っており、年代別の構成比に変化が見られている。【図4】

【図4】年代別 個人の転職活動実施率/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査
【図4】年代別 個人の転職活動実施率/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査

月次トピック【U・Iターン】

企業において前年と比べて遠隔に住む人材の採用に積極的になった割合は24.1%
Uターンをしたことがある人は全体では12.5%、勤務エリア別では「東北」が最も高く29.7%

企業向け調査

前年と比較して、テレワークを活用して会社から遠い場所に住む人材を採用することへの積極性に変化があったか聞いたところ、企業の24.1%が「積極的になった」と回答した。従業員規模が大きくなるほど「積極的になった」と回答している傾向にあり、従業員規模301名以上では「遠い場所に住む人材の採用に積極的になった」割合は36.4%だった。【図5】

【図5】前年と比べて遠方に住む人材の採用に積極的になったか/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査
【図5】前年と比べて遠隔に住む人材の採用に積極的になったか/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査

積極的になった理由については、「優秀な人材の獲得に繋がるから」がもっとも高く、次いで「従業員のワークライフバランス改善に繋がるから」「従業員のモチベーション向上に繋がるから」と続いた。企業は会社から遠い場所に住む人材を積極的に採用することで優秀な人材の確保、従業員エンゲージメントの向上を狙っているようだ。【図6】

【図6】遠隔に住む人材採用に積極的に理由/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査
【図6】遠隔に住む人材採用に積極的に理由/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査

個人向け調査

正社員として働く個人に対して、直近1年間でU・Iターンを実施したか聞いた。
Uターンをしたことがある人は全体では12.5%、勤務エリア別では「東北」が最も高く29.7%、次いで「九州・沖縄」が16.5%、「近畿」が13.8%となった。
Iターンをしたことがある人は全体では6.6%、勤務エリア別では「北海道」が最も高く16.9%、次いで「九州・沖縄」が10.8%、「東北」が10.2%となった。【図7】

【図7】個人のUIターン実施割合/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査

U・Iターンをした、もしくは興味がある理由は「希望する生活環境に合致するから」が最も高く34.0%、次いで「通勤時間の改善」「利便性が良くなるから」となった。【図7】

【図8】UIターンした、もしくは興味がある理由/2024年5月度 中途採用・転職活動の定点調査

レポート内目次

【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
・月次追加トピック
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向
・月次追加トピック

詳しくはPDFデータをご覧ください

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