- 20代正社員の理想年収は645.0万円で、現実と244.7万円の差。4割以上が現在の給与に「満足していない」【詳しくはこちら】
- 2人に1人以上が「出世は望まない」、理由は「責任が増える」など。出世したい層は「係長・主任・職長クラス」までの出世を望んでいる傾向【詳しくはこちら】
- 2人に1人以上が「私生活の充実を重視した生活」を送っている。4割以上は「仕事・私生活どちらの充実も等しく重視した生活」が理想【詳しくはこちら】
株式会社マイナビは、20~29歳の正社員を対象に実施した「【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)」を発表した。
20代正社員の「お金事情」
理想と現実の年収
- 20代正社員の理想年収は645.0万円で、現実と244.7万円の差
20代の正社員の現在の年収分布を見ると、「300万円台(31.1%)」がもっとも多く、次いで「400万円台(22.7%)」で、平均年収は400.3万円だった。一方、理想の年収については「700万円以上(24.0%)」が最も高く、理想の平均年収は645.0万円で、理想と現実の差は244.7万円となった。【図1】
【図1】理想と現実の年収/【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)
※数値回答
現在の給与に満足しているか
- 20代正社員の4割以上が現在の給与に「満足していない」
現在の給与に対する満足感については、「満足している(「そう思う(7.2%)」+「まあそう思う(22.4%)」)」割合は29.6%、「満足していない(「あまりそう思わない(27.2%)」+「そう思わない(15.9%)」)」割合は43.1%となり、「満足していない」割合が高い結果となった。【図2】
【図2】現在の給与に満足しているか/【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)
投資をしているか
また、投資をしているかどうか聞いたところ、全体の41.0%が投資をしており、そのうち現在の給与に「満足している」人では53.0%で半数以上、「満足していない」人でも35.3%が投資をしていた。給与の満足度に関わらず20代正社員が投資をする背景には、将来の金銭的不安への備えや資産形成による選択肢拡大などの背景が推察される。【図3】
【図3】投資をしているか/【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)
20代正社員の「昇進意欲」
出世に対する意欲
- 2人に1人以上が「出世は望まない」、理由は「責任が増える」など
現在役職についていない20代正社員に、今後の出世に対する意向を聞いたところ、「出世は望まない」が52.3%で、「出世したい」割合の47.7%を上回った。【図4】
【図4】出世したいと思うか/【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)
出世したい・したくない理由
出世したい理由では、「働くならキャリアを積んでいきたい」「部長クラスにならないと理想年収になることができない」といった回答がみられた。一方、出世を望まない理由では、「出世しても面倒が増えるだけ」「給料は増えないのに責任ばかり増える」「ワークライフバランスが崩れそう」といった意見があがった。【図5】
【図5】出世したい・したくない理由/【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)
どの役職まで出世したいか
- 出世したい層は「係長・主任・職長クラス」までの出世を望んでいる傾向
出世したいと回答した人に「どの役職まで昇進したいか」を聞くと、「係長・主任・職長クラス」が51.8%で最多だった。【図6】
【図6】どの役職まで昇進したいか/【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)
20代正社員の「仕事・私生活の価値観」
仕事の価値観
- 75.5%が「お金のため」に働いている
- 「趣味のため」に働いているも61.1%で上位
働く目的について聞いたところ、「お金のため(「そう思う(47.3%)」+「まあそう思う(28.2%)」)」が75.5%で最多となり、次いで「趣味のため(「そう思う(27.8%)」+「まあそう思う(33.3%)」)」で61.1%だった。【図7】
【図7】仕事の価値観/【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)
仕事と私生活の比重
- 2人に1人以上が「私生活の充実を重視した生活」を送っている
- 4割以上は「仕事・私生活どちらの充実も等しく重視した生活」が理想
また生活の比重について、現在と理想の状況をそれぞれ聞くと、現在の状況では、「私生活の充実を重視した生活になっている(52.5%)」がもっとも高く、「仕事・私生活どちらの充実も等しく重視した生活になっている」は27.6%、「仕事の充実を重視した生活になっている」は19.9%であった。
一方で理想の状況についても「私生活の充実を重視した生活になっていたい(49.1%)」がもっとも高かったが、「仕事・私生活どちらの充実も等しく重視した生活になっていたい(41.3%)」が現在の状況(27.6%)を13.7pt上回った。【図8】
【図8】仕事と私生活の比重/【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)
総評
今回の調査から、現在の給与に満足していない人が4割を超える中、投資を行っている割合は41.0%にのぼっており、足元の経済状況だけでなく、将来を見据えた行動を取る層も一定数存在している様子がうかがえた。出世意欲については、役職や責任の重さ、報酬とのバランスを踏まえたうえで判断をしている傾向が見られた。また、半数以上が「私生活重視」の生活を送っている一方で、理想の生活は「仕事と私生活を等しく重視したい」と考えている人も約4割となった。
これらの結果から、20代正社員は単に仕事の比重を軽くしたいわけではなく、私生活を大切にしながら仕事とも前向きに向き合える環境を重視している可能性が考えられる。企業は、若手の人材確保や離職抑制のためにも、管理職のポストや賃金を単純に増やすことだけではなく、仕事と私生活の両立が見通せる制度設計やキャリアパスを示すことも重要なのではないだろうか。
キャリアリサーチLab研究員 朝比奈 あかり
調査概要
| 内容 |
【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)」 |
| 調査期間 |
2025年11月18日(火)~ 11月21日(金) |
| 調査対象 |
20~29歳の正社員の男女
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| 調査方法 |
外部パネルによるインターネット調査 |
| 有効回答数 |
585名
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