【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査

朝比奈あかり
調査担当者
キャリアリサーチLab研究員
AKARI ASAHINA
  • 2026年夏の賞与、予想額は55.2万円で理想と25.0万円の差【詳しくはこちら
  • 正社員の4割以上が「賞与が少ない」ことで転職を考えたことがある【詳しくはこちら
  • 転職に至るきっかけとなった賞与額は平均29.5万円【詳しくはこちら

株式会社マイナビは、20~59歳の正社員を対象に実施した「【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査」を発表した。

賞与金額について

  • 2026年夏の賞与額予想は55.2万円で、理想の賞与額と25.0万円の差
  • いずれの年代でも予想額と理想額とのギャップが見られる

20~50代の正社員に2025年に支給された夏の賞与について聞いたところ、平均額は54.4万円、2026年夏の賞与の支給額予想は平均55.2万円、自身の仕事に見合う理想の賞与額は平均80.2万円となり、今年の夏の賞与予想額と理想額の差は25.0万円となった。

年代別では、年代が上がるにつれて賞与額も上昇する傾向が見られるが、いずれの年代でも予想額と理想額とのギャップが見られた。【図1】

【図1】賞与金額/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査
【図1】賞与金額/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査

賞与金額と転職意欲

  • 「賞与が少ない」ことがきっかけで転職を考えたことがある人は42.9%、うち約6割が転職に至る
  • 転職のきっかけとなった賞与額は平均29.5万円

賞与が少ないことをきっかけに転職を考えたことがあるか

「賞与が少ないことがきっかけで転職を考えたことがあるか」を聞いたところ、42.9%が「ある」と回答した。また、そのうち58.2%が実際に転職に至っており、転職のきっかけとなった際の賞与額は平均29.5万円だった。【図2】

【図2】賞与が少ないことがきっかけで転職を考えたことがあるか/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査
【図2】賞与が少ないことがきっかけで転職を考えたことがあるか/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査

賞与が予想より高かったことで転職を思いとどまった経験があるか

一方、「賞与が予想より高かった」ことで転職を思いとどまった経験がある人は16.8%となり、その際の賞与額は平均68.0万円だった。【図3】

【図3】「賞与が予想より高かった」ことで転職を思いとどまった経験があるか/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査
【図3】「賞与が予想より高かった」ことで転職を思いとどまった経験があるか/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査

賞与金額の納得感とフィードバックの関係性

  • 半数以上が前年夏の賞与額に「納得している」
  • 納得している人は賞与額のフィードバックがある傾向

賞与金額の納得感

2025年に支給された夏の賞与額の納得感について聞いたところ、51.0%が「納得している」と回答した。年代別では、20代が61.3%と比較的高い一方、年代が上がるにつれて納得感が低下する傾向が見られた。【図4】

【図4】前年もらった夏の賞与の納得感/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査
【図4】前年もらった夏の賞与の納得感/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査

賞与額へのフィードバックがあるか(賞与額の納得感有無別)

2025年の夏に賞与を支給された人に対して、賞与額に対してフィードバックがあったかどうかをたずねると、「フィードバックがある計(丁寧なフィードバックがある11.7%)+(簡易的なフィードバックがある32.8%)」が44.5%となった。

また、「賞与額に納得している人」のうち、賞与額に関するフィードバックがある割合は61.0%であったのに対し、「納得していない人」では27.3%にとどまり、フィードバックの有無が賞与額の納得感に一定の影響を与えている可能性が考えられる。【図5】

【図5】賞与額へのフィードバックがあるか(賞与額の納得感有無別)/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査
【図5】賞与額へのフィードバックがあるか(賞与額の納得感有無別)/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査

賞与金額の納得感とフィードバックの相関関係

さらに相関分析においても、納得感と前年の賞与額との関連性(相関係数=0.166)に比べて、納得感と賞与額に対するフィードバックの有無との関連性(相関係数=0.416)の方が強い結果となった。

賞与の水準そのものだけでなく、支給額に対する説明や評価の共有といったコミュニケーションの有無が、納得感の形成と関係している可能性がうかがえる。【図6】

【図6】賞与額の納得感とフィードバックの関係性/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査
【図6】賞与額の納得感とフィードバックの関係性/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査

企業側のフィードバック実施状況について

  • 企業の76.7%が賞与に関するフィードバックの重要性を認識している
  • 一方で、フィードバックをルール化している割合は48.7%にとどまる

企業の中途採用担当者に賞与に関するフィードバックの実施状況を聞いたところ、「重要視されており、ルール化されている」割合は40.0%で、「重要視されているが個人の裁量に任されている」割合は36.7%だった。

全体の76.7%がフィードバックの重要性を認識している一方で、ルールとして整備されている割合は48.7%にとどまり、運用面にはばらつきが見られる結果となった。賞与に関する説明の重要性は広く認識されているものの、実際の取り組み状況には差がある可能性がうかがえる。【図7】

【図7】賞与額の納得感とフィードバックの関係性/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査
【図7】賞与額の納得感とフィードバックの関係性/【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査

調査担当者コメント

本調査から、夏の賞与額は前年実績と比較して大きな変動は見られないと予想される一方で、理想額との間には一定の差が存在していることが分かった。

また、賞与に対する納得感を持つ人は全体で約半数にとどまり、十分に満たされているとは言い難い状況がうかがえる。特に、賞与額そのものよりもフィードバックの有無の方が納得感との関連が強い結果となっており、支給額に対する説明や評価の共有といったコミュニケーションが重要である可能性が示唆された。

さらに、賞与の水準は転職意向にも一定の影響を与えていることもうかがえた。企業側は、賞与額の調整が難しい場合でも、説明機会の充実やフィードバックを工夫することで、従業員の納得感や定着に寄与できる可能性があると考えられる。

マイナビキャリアリサーチLab研究員 朝比奈 あかり

調査概要

内容 【正社員1.8万人に聞いた】2026年夏ボーナスに関する調査
調査期間  企業… 2026年5月1日~8日 個人…2026年5月1日~8日
調査対象  <企業調査>
従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人
<個人調査>
従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員
調査方法 外部パネルによるインターネット調査
有効回答数

<企業調査> 849件

<個人調査>  18,464件

※個人向け調査結果は、スクリーニング調査から算出した年代別の構成比を基にウェイトバックを行っており、調査結果の回答数はウェイトバック後の回答数を記載している
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合がある

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