【2024年9月更新】転職活動実施率・中途採用実施率の最新動向
マイナビキャリアリサーチラボでは、毎月、企業と個人それぞれに転職活動と中途採用に関する調査を実施している。このコラムでは、
- 中途採用実施率と転職活動実施率
- 中途採用予定率と転職活動予定率
- 中途入社者がいた企業の割合と中途入社した個人の割合
について、調査を開始した2021年9月から最新データの推移をまとめた。
最新の調査データを公開する際に情報を更新していくので、最新の転職市場の動向把握として活用してほしい。
※2024年9月更新
マイナビ転職のサイトデータから算出した「平均初年度年収」「求人件数・応募数」の推移や、そのほかの転職市場・中途採用の最新動向は以下にまとめられている。
目次
中途採用・転職活動(2024年6月時点)
【企業】中途採用実施率
企業の中途採用実施状況を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。
中途採用実施率推移
2024年6月の企業の中途採用実施率は41.8%(前月比+1.1pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は39.6%、2023年平均は42.0%、2024年1‐6月平均は42.3%となり、緩やかに増加を続けていることがわかる。
【個人】転職活動実施率
個人の転職活動実施状況を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。
転職活動実施率推移
2024年6月の個人の転職活動実施率は3.5%(前月比+0.1pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は4.3%、2023年平均は4.3%、2024年1‐6月平均は3.4%となり、2023年末から2024年にかけて減少していることがわかる。
【企業】個人の対比
中途採用・転職活動の実施理由(2024年6月時点)
企業の中途採用活動実施理由トップは「退職者・求職者の補填」となった。次いで「年齢など人員構成の適正化」「組織の存続と強化」と続いた。
個人の転職活動実施理由トップは「給与を高くしたい」となった。次いで「仕事内容を変えたい」「将来性のある会社、業界で働きたい」と続いている。
多くの人が「給与を高くしたい」という理由で転職活動をしている。しかし、最近では賃上げが活発に行われており、自社で賃上げが行われたことで転職活動を控える人増えている可能性がある。このことも一因となり、転職活動実施率が減少していると考えられる。
企業が力を入れて募集した職種、個人が応募した職種(2024年6月時点)
企業がもっとも力を入れて募集した職種トップは「営業」となった。次いで「ITエンジニア」「技能工・設備・配送・農林水産」と続いた。
また、個人が転職活動で応募した職種トップは「管理・事務」となった。次いで「ITエンジニア」「営業」と続いた。
企業が力を入れて募集した職種と、個人が転職活動で応募した職種には差が見られた。特に個人が応募した職種トップである「管理・事務」は、企業がもっとも力を入れて募集した職種の上位にはあがらなかった。また企業が最も力を入れて募集した「営業」は個人では3位と、職種によってニーズはアンバランスな状況であることがわかった。
今後の中途採用・転職活動(2024年6月時点)
【企業】今後3カ月以内の中途採用予定率
企業の今後3カ月以内の中途採用予定率を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。
今後3カ月以内に企業が中途採用活動をする割合
2024年6月の今後3カ月以内に企業が中途採用活動をする割合は62.5%(前月比‐0.4pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は61.6%、2023年平均は63.4%、2024年1‐6月平均は63.3%となり、2022年から2023年にかけて緩やかに増加し、2024年以降はほぼ横ばいで推移していることがわかる。
【個人】今後3カ月以内の転職活動予定率
働いている個人が今後3か月以内に転職活動を行う予定の割合を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。
今後3カ月以内の転職活動予定率推移
2024年6月の個人の今後3カ月以内の転職活動予定率は14.1%(前月比‐1.1pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は15.7%、2023年平均は16.4%、2024年1‐6月平均は15.4%となり、2022年から2023年にかけて緩やかに増加し、2024年以降は減少傾向であることがわかる。
中途入社者状況(2024年6月時点)
【企業】中途入社者がいた割合
企業の中途入社者がいた割合を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。
中途入社者がいた割合
2024年6月の企業の中途入社者がいた割合は22.5%(前月比+1.4pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は23.1%、2023年平均は23.6%、2024年1‐6月平均は24.6%となり、2022年から2023年にかけて緩やかに増加していることがわかる。
【個人】中途入社した割合
個人が中途入社した割合を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。
中途入社した割合
2024年6月の個人の中途入社者がいた割合は1.2%(前月比+0.1pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は1.3%、2023年平均は1.4%、2024年1‐6月平均は1.4%となり、月次でばらつきは見られるものの、ほぼ横ばいで推移していることがわかる。
転職活動実施率・中途採用実施率の調査
月次の詳細は下記にまとまっている。
- 2024年6月度中途採用・転職活動の定点調査
- 2024年5月度中途採用・転職活動の定点調査
- 2024年4月度中途採用・転職活動の定点調査
- 2024年3月度中途採用・転職活動の定点調査
- 2024年2月度中途採用・転職活動の定点調査
- 2024年1月度中途採用・転職活動の定点調査
- 2023年12月度中途採用・転職活動の定点調査
- 2023年11月度中途採用・転職活動の定点調査
- 2023年10月度中途採用・転職活動の定点調査
転職や中途採用に関わらない正社員の調査
マイナビキャリアリサーチラボでは、中途採用に限らず正社員に対して調査を実施している。
各種調査・データに関しては、こちらをご確認いただきたい。
今後も新しい調査が公開されるときに更新していく。