「ダニング=クルーガー効果」とは、自身の能力を過大評価する心理現象の一つである。
米心理学者による大学生を対象とした実験で、テスト成績と自己評価が、低成績の学生ほど自己評価が高く、高成績の学生ほど自己評価が低いという結果から提唱された。自身を客観視できていないことが原因であり、このような認知バイアスに陥ると、自身の非を認めにくく他責的になり、コミュニケーション齟齬や自身の成長を阻害してしまう恐れがある。一方で、有能であるという錯覚から、失敗を恐れず挑戦できるというメリットもある。

「ダニング＝クルーガー効果」に対して過小評価してしまう心理現象を「インポスター症候群」と呼ぶ。