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パーソンズの特性因子理論ぱーそんずのとくせいいんしりろん

「職業指導の父」といわれるアメリカのフランク・パーソンズ(Frank Parsons)が唱えた、人と職業のマッチングに関する理論である。

発表されたのは100年以上前だが、現代にも通用する理論として職業適性検査などに取り入れられており、個人や職業にはそれぞれ差があり、個人の能力や特性に合った職業を選択すれば仕事に対する満足度も高くなる、という仮説がもとになっている。

そのうえで個人と職業を適切にマッチングさせるポイントに、自分自身の理解である「自己分析」、職業特性の理解である「職業分析」、自己分析と職業分析を合わせて自分にあう職業を選択する「理論的推論」の3要素があげられる。

これを補完する支援として、7つの段階を提唱している。

  • 1、個人資料の記述…個人の就業に必要な個人情報の記録。
  • 2、自己分析…カウンセラーの指導の下に実施し、傾向や興味の記録。
  • 3、選択と意思決定…上記の2段階ですでに行われることもある。カウンセラーではなく本人がなすべきことである。
  • 4、カウンセラーによる分析…本人の意思決定を基に、カウンセラーが分析する。
  • 5、職業についての概観と展望…本人の意思決定を基に、職業や職業訓練などについてカウンセラーが支援する。
  • 6、推論とアドバイス…カウンセラーが論理的な推論としてアドバイスをする。
  • 7、選択した職業への適合…本人の意思決定やこれまでの内容をもとに振り返りを実施する。

これらの「3つの要素」と「7つの段階」によって、個人と職業のミスマッチを防ぐことができるとされている。