マイナビ キャリアリサーチLab

用語集 就活関連キーワード

シュロスバーグの成人の発達理論「4S」しゅろすばーぐのせいじんのはったつりろん「ふぉーえす」

全米キャリア開発協会(NCDA)の会長を務めたナンシー・K・シュロスバーグ(Nancy K. Schlossberg)が唱える理論のひとつ。成人の発達を「転機(トランジション)」の視点から捉え、キャリアは人生のさまざまな転機を乗り越える努力と工夫を通して形成される、と考える。

シュロスバーグのいう「転機」とは、就職や転職だけでなく、結婚や病気など人生における大きな出来事を指す。転機には、「予測していた転機」「予測していなかった転機」「期待していたものが起こらなかった転機」の3つがあり、これらがキャリアに大きな影響を与えるとされている。

転機に直面したときには、転機の影響度を測りながら、自身のリソース(資源)である「Situation(状況)」「Self(自己)」「Support(周囲の援助)」「Strategies(戦略)」の4つの「S」を点検し、変化を受け入れることが重要とされ、「4Sモデル」ともいわれる。


  • ・Situation(状況)…その転機の原因や期間など、状況を把握する
  • ・Self(自己)…仕事の重要性や変化への対応など、転機に対する自分の感情の動きを理解する
  • ・Support(周囲の援助)…人間関係や情報など、転機を乗り越えるためにどんなサポートを受けられるかを考える
  • ・Strategies(戦略)…上記の3つを確認したあと、転機を乗り越えるための対応を考える