マイナビ キャリアリサーチLab

2024年度<2025年卒>キャリア・就職支援への取り組み調査

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全国の大学就職支援担当部署・窓口664回答(477大学+187キャンパス)を対象とした『マイナビ 2024年度 キャリア・就職支援への取り組み調査』を発表しました。調査結果の概要(一部抜粋)は以下の通りです。

調査詳細

2025年卒学生のキャリア・就職ガイダンスの延べ参加人数の増減

2025年卒学生向けキャリア・就職ガイダンスの延べ参加人数を期間別にみると【前期 (2023年3月~8月)】では「前年度並み」が57.8%と最多ではあるものの、「増加」は17.2%(前年比0.9pt減)と増えたとする回答割合は減った。「減少」が25.0%(前年比2.5pt増)と減ったとする割合は増えたことから、参加人数は引き続き減少傾向となった。

続いて、【夏休み明け~年末(2023年9月~12月)】は「増加」の回答は12.0%(前年比0.4pt減)と減った。「減少」の回答は31.6%(前年比4.2pt増)と増えている。【年明け(2023年1月~)】は「増加」の回答が12.8%(前年比2.7pt減)、「減少」の回答は29.8%(前年比0.2pt減)と共に減っており、「前年度並み」が57.4%(前年比2.9pt増)となり、3期間の中では比較的減少傾向が少ない期間となった。

全期間における延べ参加人数を見ると、最多は「前年度並み」の53.8%(前年比1.2pt増)。「増加」の回答は14.6%(前年比3.6pt減)と減少。かつ直近5年の中では最も数値が低い。「減少」の回答は31.6%(前年比2.5pt増)となった。すべての期間において、「前年度並み」が最多回答ではあるが、全体としては24年卒に引き続き「減少傾向」である。

学校主催で行う就職ガイダンス増減の理由

キャリア・就職ガイダンスの延べ参加人数が減った理由を大学のコメントに求めると、①新型コロナウイルスの影響減による学生の活動(アルバイトや部活)の活発化、②売り手市場の報道等の影響で学生が安心感を持った(危機感低下)、③ガイダンス以外の情報源の多様化、大学の就職支援に頼らない学生の増加、と様々な理由があがった。

低学年時からのキャリア教育について

キャリア教育(正課)は86.3%(前年比1.9pt増)が実施しており前年よりも実施の割合は増えた。前年同様に「学部1年次前期」63.6%(前年比1.4pt減)から開始している大学が最も多く、キャリア教育(正課)を実施している大学の多くが大学1年からキャリア教育に取り組んでいる。

キャリア支援・就職支援で特に知りたいとおもう情報

キャリア支援・就職支援に関して、特に知りたいとおもう情報について、1位の「他大学の支援事例(71.4%)」に加え、「企業の採用動向(49.7%)」などが上位にあがった。

前年同様に変化への対応が求められる中で、企業や大学の具体的な事例や動向をキャッチしておきたいと推察される。2位は「低学年支援」で55.8%と前年比2.8pt増となった。3位は「学内イベントの動員対策」で52.1%となり、動員に対する課題がより強まっていると思われる。

キャリアセンターの負荷

2025年卒のキャリアセンターの負荷は2024年卒と比べてを聞いたところ、「前年度並み」が最多の59.4%(前年比2.9pt増)、「増えた」は37.9%(前年比3.6pt減)、「減った」は2.6%(前年比0.6pt増)となった。「前年度並み」が最多ではあるが、「増えた」も37.9%と高い数値となっている。

負荷を解消すべき業務としては、前年2位だった「企業等の来校への対応」が36.4%となり最多となった。次いで、「学生面談」が33.0%、「学内企業説明会の運営」が30.9%、「学内ガイダンスの運営」が29.1%、「インターンシップ等の運営」が26.7%、となった。「企業等の来校への対応」に関しては新型コロナウイルス感染症の影響が弱まったことに加え、企業側の高い採用意欲が現れた結果であると推察される。

調査概要

内容 大学等のキャリア・就職支援の実態に関する調査
調査期間 2024年6月17日~2024年7月16日
調査対象 全国の大学就職支援担当部署・窓口
調査方法 調査票を大学にメールにて配布 、WEB上のアンケートフォームより回収
有効回答数 664(477大学+187キャンパス )
※同じ大学でも就職窓口が個別に存在し、独自の支援を行っているケースがあるため、各1回答として集計

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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