マイナビ キャリアリサーチLab

2021年度<2022年卒>キャリア・就職支援への取り組み調査

<全国の大学就職支援担当部署・窓口対象>
5割近くが前年より「負担増加」と回答。コロナ禍で、就職支援もオンライン化が進む

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、全国の大学就職支援担当部署・窓口601回答(425大学+176キャンパス)を対象とした『マイナビ 2021年度キャリア・就職支援への取り組み調査』を発表しました。調査結果の概要(一部抜粋)は以下の通りです。

調査概要

内容 大学等のキャリア・就職支援の実態に関する調査
調査期間 2021年6月18日~2021年7月16日
調査対象 全国の大学就職支援担当部署・窓口
調査方法 調査票を大学にメールにて配布 、WEB上のアンケートフォームより回収
有効回答数 601(425大学+176キャンパス )
※同じ大学でも就職窓口が個別に存在し、独自の支援を行っているケースがあるため、各1回答として集計

TOPICS

キャリアセンターの負荷は2021年卒と比べて「増えた」が49.6%(前年比12.3pt増)と大幅に増加。WEB・対面でのハイブリッド対応や、コロナ禍で悩む学生からの相談増が背景に

 大学のキャリアセンターの負荷は2021年卒と比べて「増えた」が49.6%(前年比12.3pt増)と大幅に増加し、逆に「減った」は4.5%(前年比8.1pt減)と、大きな変化がみられた。理由としては、説明会や個別相談における「WEB・対面でのハイブリッド対応」や、コロナ禍で悩む学生からの相談の増加、新たなオンライン設備の準備などが挙げられ、目まぐるしい変化の1年であったことがわかる。例年より、就職ガイダンスや学内業界セミナー・企業説明会の回数や参加人数は増加傾向となったが、コロナ禍でも積極的に開催されたのは、キャリアセンターの努力があってこその結果と言える。【図1】【図2】

就職ガイダンス、業界研究セミナー、学内企業説明会は、日程がやや後ろ倒しも学生の参加人数は増加。オンラインで参加しやすい環境に

 2022年卒学生向け就職ガイダンスにおいて、全期間における延べ参加人数を見ると、「(前年より)減少」は28.9%(前年比9.2pt減)に対し、「増加」は29.1%(前年比12.6pt増)と、前年より参加人数は増加した。期間別にみると、緊急事態宣言の影響を受けた【前期(2020年3月~8月)】は減少傾向だが、【2021年年明け(2021年1月以降)】は「減少」が22.8%で「増加」が27.9%と増加に転じており、2021年年明けから活発化したようだ。21年卒の新型コロナウイルス感染拡大の混乱を経て、対面の感染予防対策やオンライン化が進み学生が参加しやすくなったこと、不安を抱える学生の参加意欲が高まったことなどが理由に挙げられる。【図3】【図4】

新型コロナウイルス感染拡大の影響でキャリア・就職支援もオンライン活用が進む

 新型コロナウイルス感染拡大で就活のオンライン化が進む中、学内の就職支援においてもWEB利用がメインとなった。就職ガイダンス、業界研究セミナー、学内企業説明会について、「WEBでの開催が9割以上」とする回答が、全て半数を超えた※。
※就職ガイダンス(54.2%)、業界研究セミナー(62.4%)、学内企業説明会(56.3%)
地域や時期によって新型コロナウイルス感染拡大の影響は異なるが、キャリアセンターでも大いにオンラインを活用していることがわかった。【図5】


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