株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、全国の大学就職支援担当部署・窓口640回答（480大学＋160キャンパス^※）を対象とした『マイナビ 2023年度＜2024年卒＞キャリア・就職支援への取り組み調査』を発表しました。調査結果の概要（一部抜粋）は以下の通りです。

調査概要

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就職ガイダンスの延べ参加人数は減少傾向。増減の理由は対面復活による影響やガイダンス以外の情報源の多様化などの回答が目立つ結果に。

2024年卒学生向け就職ガイダンスの延べ参加人数を期間別にみると【前期 （2022年3月～8月）】では「増加」は18.1%（前年比9.9pt減）と増えたとする回答割合は大幅に減った。逆の「減少」が22.5%（前年比6.4pt増）と減ったとする割合は増えたことから、参加人数は明らかな減少傾向となった。前回の2023年卒の前期は新型コロナウイルスへの対応も2年目となったことから減傾向から増傾向となったが、今回は再び減少傾向が強く出た結果となった。
続いて、【夏休み明け～年末（2022年9月～12月）】は「増加」は12.40%（前年比11.6pt減）と前期よりも大幅に減った。「減少」は27.4%（前年比5.0pt増）と減ったと感じる割合も増えている。【年明け（2023年1月～）】も「増加」が15.5%（前年比6.7pt減）、「減少」は30.0%（前年比9.0pt増）となっている。
全期間における延べ参加人数を見ると、最多は「前年度並み」は52.6%（前年比1.1pt増）。「増加」は18.2％（前年比10.0pt減）と大幅減。逆に「減少」は29.1％（前年比8.8pt増）と大幅増。
すべての期間において、「前年度並み」が最多回答でかつ横ばい傾向ではあるが、全体としてはやや「減少傾向」にあることは注目に値する。その理由を大学のコメントに求めると、①増減ともに対面復活による学生の参加率への影響、②就職環境の好転から学生が安心感を持ち就職意識が低下、③ガイダンス以外の情報源の多様化、という回答が目立った。

キャリア支援・就職支援に関して、特に知りたいとおもう情報は、1位「他大学の支援事例」。2位「低学年支援」は前年3位からランクアップ。

キャリア支援・就職支援に関して、特に知りたいとおもう情報についてでは、1位が「他大学の支援事例」74.4%、4位「企業の採用動向」49.1%となった。前年同様に変化への対応が求められる中で、企業や大学の具体的な事例や動向をキャッチしておきたいと推察される。2位は「低学年支援」で53.0%で前年3位よりランクアップした。前述のミッションを目指すうえでの最注力施策でも2位になったが、情報取得に関しても低学年支援は高い数値となった。3位は「学内イベントの動員対策」49.6%となった。

キャリアセンターの負荷は23年卒と比べて「増えた」率が上がる。理由に「学生面談」「企業等の来校への対応」など。個に寄り添った支援と、負荷を解消するための仕組み化のバランスは今後も課題のひとつ。

24年卒のキャリアセンターの負荷は23年卒と比べてを聞いたところ、「前年度並み」が最多の56.5%（前年比1.3pt減）、「増えた」は41.5%（前年比1.7pt増）、「減った」は2.0%（前年比0.4pt減）となった。「前年度並み」が最多ではあるが、「増えた」も41.0%と高い数値となっており前年よりも増えている。
負荷を解消すべき業務としては、「学生面談」が最多で35.0%、次いで「企業等の来校への対応」が31.3%、「学内企業説明会の運営」が29.7%、「インターンシップ等の運営」が28.8%、「学内就職ガイダンスの運営」が27.5%となった。「学生面談」と「企業等の来校への対応」に関しては新型コロナウイルス感染症の５類感染症移行に伴う影響であると推察するが、学生1人につき数十分～1時間など相談枠を設けることを考えると、個に寄り添った支援と、負荷を解消するための仕組み化のバランスは今後も課題のひとつと言えそうだ。