リハビリ職のあるあるは?目や口元、表情から、その人の生活環境まで考えてしまう【職業病調査】

キャリアリサーチLab編集部
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キャリアリサーチLab編集部

マイナビキャリアリサーチLabでは、現在働いている人(正社員、パート・アルバイトなど)を対象に、「あなたの職種ならではの“あるある話”、いわゆる“職業病(※)”を教えて」というアンケート調査を実施しました。
※本記事における「職業病」とは、腰痛や腱鞘炎といった実際の疾病・疾患を指すものでなく、日常生活の中で思わず出てしまう仕事特有のクセや反応、いわゆる「その職業ならではのあるある」を指します。

さまざまな業務の中で思わず出てしまうクセや、職種ならではの視点、無意識の行動など、さまざまなエピソードが集まりました。

こうした“職業病”は、当事者にとっては共感の連続である一方、他の職種の人にとっては新鮮な驚きや発見にもつながるかもしれません。本記事では、「リハビリテーション職」にフォーカスして“あるある”エピソードを紹介します。

リハビリ職とは?仕事紹介

リハビリテーション職は、病気やけが、障がい、加齢などによって生じた心身機能や生活上の困りごとに対して、身体機能、日常生活動作、コミュニケーション、社会参加などを支援する専門職です。国家資格の理学療法士や作業療法士、視能訓練士、言語聴覚士などが含まれる職種として整理されています。

リハビリ職になるには?

リハビリ職になるには、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士等の専門課程がある大学や専門学校などの養成課程を修了し、それぞれの国家試験に合格する必要があります。

国家試験の受験資格を得るまでには、人体の構造や疾病、リハビリテーションの専門的な技術など幅広い専門知識を学ぶほか、病院や施設での臨地実習を通じて実践的な経験を積みます。実習では患者とのコミュニケーションや観察方法、多職種との連携などを学び、リハビリ職としての基礎を身につけます。

仕事では、対象者の動作や姿勢、歩き方、表情、生活環境などを丁寧に観察し、その人らしい生活につながる支援を考えていきます。そのため、仕事を離れた日常生活の中でも、つい人の動きや生活場面が気になってしまうことがあるようです。

ここからは、マイナビの調査で分かったリハビリテーション職のあるあるエピソードを紹介します。

【リハビリ職】のあるある

歩いている人を見ると、つい歩行状態を分析してしまう

休日に友人と買い物をしていても、向こうから歩いてくる人を見て、頭の中では「歩幅、重心、足首の動き、方向転換の安定性……」と評価が始まってしまう。友人から「今、何見ていたの?」と聞かれて、ようやく仕事モードになっていたことに気づく。

街中での買い物中の動きが気になってしまう

スーパーで高齢の方が牛乳や米など重い商品を選んでいるのを見ると、「この後、家までどう運ぶのかな」「エレベーターはあるのかな」「玄関から台所までの動線は大丈夫かな」と、買い物の先にある生活場面まで想像してしまう。

目や口元、表情から、その人の生活環境まで考えてしまう

カフェで注文している人の口元や店員とのやり取りを見て、「聞き返しが多いのかな」「メニュー表示は見やすいかな」「音が多い場所だと会話しづらいのかな」と考えてしまう。気づけばコーヒーを待つ間に、店内の照明、音、導線までチェックしている。

日常生活でも、つい“動線確認っぽい声かけ”をしてしまう

実家に帰ったとき、何気なく玄関の段差や廊下の物の置き方が気になり、「ここに物があるとつまずきやすいかも」「夜は照明がもう少し明るい方が安心かも」と提案してしまう。家族からは「仕事みたいだね」と笑われるが、本人としてはつい気になってしまう。

街を歩くと、ランドマーク探しや歩き方を気にしてしまう

友人と駅前を歩いているときに、ふと「ここ、音響信号はないけど、車の流れと点字ブロックの位置が分かりやすいな」と考えてしまう。友人から「今、何を見ていたの?」と聞かれて、「見ていたというより、歩くための手がかりを探していた」と答えてしまう。

仕事内容の詳細

リハビリテーション職の主な仕事は以下の通りです。

理学療法士

理学療法士は、病気やけが、加齢などによって身体機能が低下した人に対して、立つ、座る、歩くといった基本的な動作の回復や維持を支援する専門職です。運動療法や物理療法を用いながら、その人が安全に日常生活を送れるようにサポートします。

作業療法士

作業療法士は、食事、着替え、入浴、料理、家事、仕事、趣味など、日常生活の中で行われるさまざまな「作業」を通じて、その人らしい生活を取り戻す支援を行う専門職です。身体面だけでなく、精神面や社会参加も含めて支える点が特徴です。

視能訓練士

視能訓練士は、眼科医と連携しながら、視力や視野、眼球運動などの視機能検査や、斜視・弱視などに対する視能訓練を行う目の専門職です。乳幼児から高齢者まで幅広い世代を対象に、見え方の状態を確認し、必要に応じてロービジョンケア(補助具の紹介・訓練やスマホの拡大機能などで見やすくする支援など)などにも関わります。

言語聴覚士

言語聴覚士は、話す、聞く、食べる、飲み込むといった機能に関わるリハビリテーションを行う専門職です。失語症、発音のしづらさ、ことばの発達、聴こえの課題、摂食嚥下の課題などに対して、検査や評価、訓練、助言を行います。

その他、リハビリテーションの連携として深く関わる職種は以下の通りです。

社会福祉士

国家資格の社会福祉士は、日常生活に困難を抱える人やその家族の相談に応じ、必要な福祉サービスや関係機関につなぐ相談援助の専門職です。高齢者、障がい者、子ども、生活困窮者、病気を抱える人など、さまざまな背景を持つ人を対象に、助言、連絡調整、制度利用の支援などを行います。リハビリテーションの現場でも、退院後の生活、福祉サービスの利用、家族支援、地域とのつながりを考えるうえで重要な役割を担います。

精神保健福祉士

国家資格の精神保健福祉士は、精神疾患やメンタルヘルスの課題を抱える人が、地域や職場、学校、家庭などでその人らしく生活し、社会参加できるよう支援する相談援助の専門職です。精神科医療を受けている人や精神障がいのある人に対し、地域生活や社会復帰に関する相談、助言、日常生活への適応に向けた支援などを行います。

歩行訓練士・歩行指導員(視覚障害生活訓練等指導者)

国家資格ではないが、歩行訓練士は、目の見えない人や見えにくい人が、白杖などを使って安全に移動できるように支援する専門職です。白杖歩行だけでなく、コミュニケーション訓練や日常生活訓練、相談、ロービジョン機器の使用法、地域資源や福祉サービスの情報提供まで支えることが特徴の職種です。

データから見るリハビリテーション職

ここからは、マイナビキャリアリサーチLab内で紹介しているデータをもとに、リハビリ職の仕事について深掘りしていきます。

マイナビデータから見る正社員の平均初年度年収

マイナビでは、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査しています。

分類の仕方は「正社員の平均初年度年収推移レポート」にのっとったものですが、医療・福祉業に関して、本記事執筆の2026年7月実績では以下のようになっています。

全体未経験求人経験者求人
医療・福祉438.8万円407.2万円45485.1万円

最新データについては、こちらからご覧ください。

マイナビデータから見る医療・福祉業界の業界イメージ

マイナビが全国の大学4年生および大学院2年生を対象に実施した「2027年卒 大学生業界イメージ調査」より、医療・福祉分野のイメージについてまとめました。

医療・福祉分野への志望理由では、「安定性」「将来性」「社会全体への影響力」「人の役に立つ」「自己成長」「女性の活躍」などといった声が見られました。

過去のデータはこちらからご覧ください。

応援メッセージ

調査では、この職種を目指す人に応援メッセージやアドバイスも聞きました。

大変だけど、人と関わる仕事は面白いです。

視能訓練士の門は広いですが、奥が深く常に勉強が必要な職業です。

調査概要

内容 職業別あるあるエピソード(職業病)調査
調査期間 2026年4月27日~28日
調査対象 現在働いている25~59歳までの男女
調査方法 インターネット調査(外部パネル)
有効回答数 1,000件
職種別「職業病あるある」