マイナビキャリアリサーチLabでは、現在働いている人(正社員、パート・アルバイトなど)を対象に、「あなたの職種ならではの“あるある話”、いわゆる“職業病(※)”を教えて」というアンケート調査を実施しました。
※本記事における「職業病」とは、腰痛や腱鞘炎といった実際の疾病・疾患を指すものではなく、日常生活の中で思わず出てしまう仕事特有のクセや反応、いわゆる「その職業ならではのあるある」を指します。
日々の業務の中で思わず出てしまうクセや、職種ならではの視点、無意識の行動など、さまざまなエピソードが集まりました。
こうした“職業病”は、当事者にとっては共感の連続である一方、他の職種の人にとっては新鮮な驚きや発見にもつながるかもしれません。本記事では、「人事・採用担当」にフォーカスして“あるある”エピソードを紹介します。
人事・採用担当の仕事紹介
人事の仕事は、組織と人材に関する幅広い役割を担います。採用業務をはじめ、配置・評価・育成・労務管理などを通じて、授業員が能力を発揮できる環境を整えることが求められます。
なかでも採用担当は、組織に必要な人材を見極め、入口の段階から組織づくりに関与する重要な役割です。人事は個々の社員と組織全体の双方に向き合いながら、企業の持続的な成長を支える中核機能でもあります。
ここからは、マイナビの調査で分かった人事・採用担当のあるあるエピソードを紹介します。
【人事・採用担当】のあるある
毎日“人”に向き合っている人事・採用担当。そんなみなさんの”あるある”をご紹介します。
「どこでも面接モード」が抜けない
採用面接での評価に慣れているせいか、日常のちょっとした出会いでも無意識に人物判断をしてしまう。飲食店の店員や隣の客の受け答えを見て、「この人は現場で即戦力かも」「この対応は減点だな」など、頭の中で勝手に面接が始まる。本来はリラックスする場面でも“観察と評価”がクセになっているのは、人事・採用担当ならではかもしれない。
「スペックから逆算」してしまう
履歴書や職務経歴書を見続けている影響で、年収や肩書を見ると「どの程度の仕事をしてきたのか」を瞬時に想像してしまう。同様に、初対面でも話し方や経歴の断片から「この人はどのレンジのポジションか」を推測しがち。時には、期待値が先行してしまい、「優秀そう」と思って採用した人材が実務ではミスマッチ…という苦い経験も。
「人や情報へのアンテナ」が高すぎる
人材管理や査定に関わるため、人の評判や噂話に敏感になりがち。些細な情報でも「評価に影響するかもしれない」と無意識に拾いにいってしまう。また、他人を見て「この人は組織で活躍するタイプかどうか」を考えるクセも。さらに、転職サイトのCMや求人広告を見かけると、ついチェックしてしまうなど、「人材市場」に対するアンテナが常に張られている。
「数字とリスク」で物事を見てしまう
人事評価や報酬設計に携わるうちに、物事を数字で捉える思考が身についてしまう。たとえば、年収・コスト・パフォーマンスなどをつい比較してしまうのは日常茶飯事。極端なケースでは、事故やトラブルのニュースを見た際に「保険金はいくらだろう」と考えてしまうことも。リスク管理の視点が染みついているからこそだが、他職種から見ると少しドライに映ることもある。
仕事内容の詳細
人事は、単に人材を採用するだけの機能ではなく、組織における「人のあり方」を総合的に設計・運用する役割を担う領域です。その業務は幅広く、採用や配置、評価、育成、労務管理などに分かれ、それぞれが相互に連関しながら組織のパフォーマンスに影響を与えています。
採用はその入口にあたる業務であり、企業にとって必要な人材を外部から迎え入れる活動です。しかし、それだけで完結するものではありません。採用した人材を適切に配置し、能力を発揮できるように育成し、評価制度を通じて動機づけを行い、安心して働ける環境を整備するところまで含めて人事の機能です。いわば、人材の「獲得」から「活用」「定着」までを一貫して担うのが人事の特徴となります。
また、近年では人的資本経営への関心の高まりを背景に、人事の役割はより戦略的なものへとシフトしています。経営戦略と連動しながら、将来必要となる人材像を定義し、スキル開発や組織開発を通じて中長期的な競争力を高めていくことが求められています。たとえば、採用担当は単なる充足ではなく、どのような人材を組織に迎えるべきかを判断する重要な役割を担っています。
さらに、労務管理の観点では、働き方の多様化に対応した制度設計や従業員エンゲージメントの向上なども重要なテーマです。これらは、社員一人ひとりが安心して働き、能力を最大限発揮するための基盤となります。
このように人事は、採用・配置・育成・評価・労務といった複数の機能を横断しながら、組織と人材の最適な関係を構築する役割を担います。採用担当はその中の一機能でありつつ、組織の将来を左右する重要な入口を担う存在です。人事全体としては、短期的な人材確保と中長期的な組織開発を両立させることが求められるのです。
データから見る人事・採用担当
ここからは、マイナビキャリアリサーチLab内で紹介しているデータをもとに、人事・採用担当の仕事について深堀りしていきます。
※ここでは、記事公開時のデータを参照しています。
マイナビデータから見る正社員の平均初年度年収
マイナビでは、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査しています。
分類の仕方は「正社員の平均初年度年収推移レポート」に則るものですが、人事・採用担当に関連して職種「管理・事務」にまとまっており、本記事執筆の2026年5月時点では以下のようになっています。
| 全体 | 未経験求人※1 | 経験者求人※2 |
|---|
| 管理・事務 | 464.4万円 | 417.7万円 | 536.0万円 |
※1 未経験者求人:職種・業種ともに未経験OKの求人
※2 経験者求人:職種・業種いずれか、または両方の経験を問う求人
最新データについては、こちらからご覧ください。
マイナビデータから見る正社員の求人件数・応募数
マイナビでは、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「正社員の求人件数・応募数推移」を調査しています。
分類の仕方は「正社員の求人件数・応募数推移レポート」に則るものですが、人事・採用担当に関連関して職種「管理・事務」にまとまっており、本記事執筆の2026年4月時点では以下のようになっています。
| 【求人件数】前月比 | 【応募数】前月比 |
|---|
| 管理・事務 | 87.1%※3 | 98.1%※4 |
※3 前月の求人件数を100%として算出
※4 前月の応募数を100%として算出
最新データについては、こちらからご覧ください。
マイナビのその他のデータ
マイナビキャリアリサーチLabでは、上記以外にも多くの調査を発表しています。詳細は、以下を確認してください。
・調査・データ
応援メッセージ
調査では、この職種を目指す人に応援メッセージやアドバイスも聞きました。
人の問題を扱うので、メンタルが強くないとやっていけないと思います。
組織の円滑な運営に向け、組織全体を見ていく力があるといいと思います。
調査概要
| 内容 |
職業別あるあるエピソード(職業病)調査 |
| 調査期間 |
2026年4月27日~28日 |
| 調査対象 |
現在働いている25~59歳までの男女 |
| 調査方法 |
インターネット調査(外部パネル) |
| 有効回答数 |
1,000件 |