マイナビキャリアリサーチLabでは、現在働いている人(正社員、パート・アルバイトなど)を対象に、「あなたの職種ならではの“あるある話”、いわゆる“職業病(※)”を教えて」というアンケート調査を実施しました。
※本記事における「職業病」とは、腰痛や腱鞘炎といった実際の疾病・疾患を指すものではなく、日常生活の中で思わず出てしまう仕事特有のクセや反応、いわゆる「その職業ならではのあるある」を指します。
日々の業務の中で思わず出てしまうクセや、職種ならではの視点、無意識の行動など、さまざまなエピソードが集まりました。
こうした“職業病”は、当事者にとっては共感の連続である一方、他の職種の人にとっては新鮮な驚きや発見にもつながるかもしれません。本記事では、「看護師(准看護師含む)」にフォーカスして“あるある”エピソードを紹介します。
看護師の仕事紹介
看護師は、医師の診療を補助し、患者の療養生活を支える専門職です。注射や採血、点滴、バイタルサイン測定といった医療行為だけでなく、患者さんの状態を観察し、異変を早期に発見することも重要な役割です。
また、患者やその家族の不安に寄り添い、入院生活や治療を支える精神的なサポートも行います。患者の命や健康に関わる責任の大きな仕事であり、また人との関わりも多く、社会に欠かせない職業です。
ここからは、マイナビの調査で分かった看護師(准看護師含む)のあるあるエピソードを紹介します。
【看護師(准看護師含む)】のあるある
私たちの命と生活を守っている看護師・准看護師。そんなみなさんの“あるある”をご紹介します。
不調への耐性と判断基準が…
自分がちょっとしたケガや体調不良になっても、「これくらいなら大丈夫」と思ってしまうのは看護師あるある。多少出血しても「止まっているし問題ない」、熱があっても「動けるから平気」と考えがちです。その一方で、周囲の人のちょっとした顔色の変化や体調の違和感には敏感で、「それ、念のため受診したほうがいいかも」と感じることも。これまで多くの患者さんを見てきた経験が、自然と判断基準に表れています。
会話が自然と“問診スタイル”に
誰かが「なんだか体調が悪くて」と話し始めると、「いつから?」「熱は?」「ほかの症状は?」と、つい詳しく聞いてしまうことがあります。気づけば雑談ではなく問診のような会話になっていることも珍しくありません。また、食事中でも排泄の話題を普通にしてしまったりと、仕事では当たり前の感覚が日常生活にもそのまま表れます。
街中でも血管チェックをしてしまう
電車のつり革を握る腕や、レジでお金を渡す手元を見ると、つい血管に目がいってしまうことがあります。「採血しやすそう」「血管がきれいに出ているな」などと無意識に考えてしまうのは、看護師ならではの職業病かもしれません。本人は意識していなくても、自然と血管を探してしまいます。
“いざという時”を前提に行動してしまう
ショッピングモールや駅などに行くと、AEDがどこにあるのか自然と確認してしまうことがあります。また、救急車のサイレンが聞こえると反応してしまったり、ふとした瞬間に病棟のモニター音を思い出したりすることも。休日でも、どこかで「何かあったら」という意識が残っているのかもしれません。
生活スタイルが効率重視に
忙しい勤務の影響で、食事は短時間で済ませるのが当たり前。気づけば早食いが習慣になっていたという人も少なくありません。また、自宅でも物を取り出しやすく配置したりと、仕事で培った効率重視の考え方が日常生活にも表れます。家の収納を見て、「ナースステーションみたい」と思うことも。
仕事内容の詳細
看護師は、人々の健康や命を支える医療専門職です。病院だけでなくクリニックや介護施設、訪問看護、企業、学校など活躍の場は多岐にわたります。看護師の主な仕事内容は、大きく「診療の補助」と「療養上の世話」の2つに分けられます。
診療の補助とは、医師の指示を受けて医療行為を行うことで、具体的には採血や点滴、注射、検査の補助、処置の介助などが含まれます。患者さんの状態を観察し、異常の兆候をいち早く察知して医師へ報告することも重要な業務の一つです。
一方、療養上の世話では、入院患者さんの食事や清潔保持、排泄、移動などを支援します。単なる介助ではなく、患者さんの身体状況や精神状態を観察しながら、その人らしい生活を送れるよう支えることが求められます。
また、看護師は患者さん本人だけでなく家族への支援も行います。病気や治療への不安に寄り添ったり、退院後の生活について助言したりするなど、医療と生活をつなぐ役割も担っています。
看護師になるには
看護師になるには、看護系大学や専門学校などの看護師養成課程を修了し、看護師国家試験に合格する必要があります。
国家試験の受験資格を得るまでには、人体の構造や疾病、薬剤、看護技術など幅広い専門知識を学ぶほか、病院や施設での臨地実習を通じて実践的な経験を積みます。実習では患者とのコミュニケーションや観察方法、多職種との連携などを学び、看護師としての基礎を身につけます。
国家試験合格後は厚生労働大臣から看護師免許が交付され、正式に看護師として働くことができます。看護師免許は一度取得すれば有効期限はありませんが、医療技術や制度は日々変化するため、多くの看護師は研修や勉強会に参加しながら知識と技術の向上に努めています。
また、経験を積んだ後には、認定看護師や専門看護師を目指したり、保健師・助産師などの資格取得に挑戦したりすることもできます。近年では在宅医療や地域包括ケアの拡大により、病院以外の分野で専門性を発揮する看護師も増えています。
准看護師との違いは?
看護師と混同されやすい資格に准看護師があります。最も大きな違いは資格の位置付けです。看護師は厚生労働大臣免許による国家資格であるのに対し、准看護師は都道府県知事免許となります。
また、看護師は自ら看護計画の立案や評価を行い、主体的に看護を実践することができますが、准看護師は医師や歯科医師、看護師の指示を受けて業務を行うことが法律上定められています。
ただし、実際の医療現場では看護師と准看護師がチームの一員として協力しながら患者のケアにあたることが多く、担当する業務にも重なる部分があります。そのため、患者から見て業務上の違いを感じる場面は必ずしも多くありません。
近年は看護師資格への一本化を目指す流れもあり、准看護師として働きながら進学し、看護師国家資格を取得する人もいます。
看護助手との違いは?
看護助手は、病院や診療所などで看護師をサポートする職種です。看護師や准看護師とは異なり、看護助手になるために必須の国家資格はありません。主な業務は、病室の環境整備やベッドメイキング、患者の移送、食事の配膳や下膳、備品管理などです。
患者と接する機会は多いものの、採血や注射、点滴などの医療行為は行うことができません。そのため、看護助手は医療行為以外の面から患者を支え、看護師が専門業務に集中できる環境を整える役割を担っています。
このように、看護師は国家資格を持つ医療専門職として診療の補助と療養支援を担い、准看護師や看護助手と連携しながらチーム医療を支えています。
データから見る看護師
ここからは、マイナビキャリアリサーチLab内で紹介しているデータをもとに、看護師の仕事について深掘りしていきます。
マイナビデータから見る正社員の平均初年度年収
マイナビでは、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査しています。
分類の仕方は「正社員の平均初年度年収推移レポート」に則るものですが、看護師に関しては職種「医療・福祉」にまとまっており、本記事執筆の2026年6月時点では以下のようになっています。
| 全体 | 未経験求人※1 | 経験者求人※2 |
|---|
| 医療・福祉 | 421.3万円 | 407.4万円 | 458.0万円 |
※1 未経験者求人:職種・業種ともに未経験OKの求人
※2 経験者求人:職種・業種いずれか、または両方の経験を問う求人
最新データについては、こちらからご覧ください。
マイナビデータから見る業界イメージ
マイナビが全国大学4年生及び大学院2年生に対して行っている「2027年卒 大学生業界イメージ調査」より、「医療・調剤薬局業界」の業界イメージをまとめました。
「医療・調剤薬局業界に対するプラスイメージ」としては、2027年卒の結果の上位3項目を見ると「安定性」が46.6%、「人の役に立つ」が36.3%、「社会全体への影響力」が19.6%となっています。
最新データについては、こちらからご覧ください。
応援メッセージ
調査では、この職種を目指す人に応援メッセージやアドバイスも聞きました。
命を預かっている意識を持つこと、寄り添ってあげることが大事。
大変だけど、やりがいのある仕事です。負けずに頑張って欲しいです。
調査概要
| 内容 |
職業別あるあるエピソード(職業病)調査 |
| 調査期間 |
2026年4月27日~28日 |
| 調査対象 |
現在働いている25~59歳までの男女 |
| 調査方法 |
インターネット調査(外部パネル) |
| 有効回答数 |
1,000件 |