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2019年卒企業新卒採用予定調査

採用予定数は「増やす」が「減らす」を上回り、2018年卒実績の16.8%増。業種別では「金融」が実績を下回り、「サービス・インフラ」が大幅増

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、「2019年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」を発表。本調査は、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に、2001年(2002年卒)以来、毎年実施している。

調査概要

内容 マイナビ 2019年卒 企業新卒採用予定調査
調査期間 2018年2月6日(火)~3月4日(日)
調査対象 新卒採用実績のある国内企業
調査方法 ・新卒採用実績のある国内企業に回答用紙を郵送
・採用・研修担当者のための新卒採用支援情報サイト「新卒採用サポネット」会員にメールマガジンにて案内
・マイナビ2019利用企業担当者宛にメールマガジンにて案内
・弊社営業担当より、各企業様にご案内
有効回答数  2,136社(上場 244社/非上場 1,892社 ,製造 746社/非製造 1,390社)

TOPICS

■【採用予定数】すべての学生分類において「増やす」が「減らす」を上回る。さらに「短大」「高卒」など採用対象の広がりが見られる

2019年卒の採用予定数については、前年同様にすべての学生分類において「増やす」が「減らす」を上回った。前年に比べ「増やす」が「減らす」を上回る割合が大きくなり、大学(理系)では3割以上の企業が採用を「増やす(34.3%)」と回答した。
また短期大学や専門学校、高等専門学校、高等学校では「予定なし」がこの数年減少傾向で、「増やす」が増加している。人材不足を受けて年齢も含め、対象を広げて新卒採用を実施していると推測できる。

■【採用予定数の前年実績比】2018年卒実績の16.8%増を目指す。業種別では「金融」が唯一実績を下回り、「サービス・インフラ」が大幅増

2019年卒の大学卒(院卒含む)の採用予定数は、全体平均で2018年4月の入社予定数(=採用実績数)と比較して16.8%の増加となった。前年同様に、採用実績よりも高い次年度採用予定数となった。
業種別にみると、ほぼ前年同様である金融(採用実績比0.2%減)以外は、前年実績を上回る採用予定となり、特にサービス・インフラは大きく前年を上回った(採用実績比30.7%増)。

■【採用基準/採用環境の見通し】採用基準を「厳しくする」企業の割合は増加。過半数の企業が採用の見通しについて前年より「厳しくなる」と回答

採用基準は前年より「厳しくする(9.4%)」が微増ながら増加傾向にある一方で、依然として「前年同様」が最多で全体の9割近く(86.2%)を占めた。厳しい採用環境ながら、採用基準は緩めない傾向は続くと見られる。採用環境の見通しについては、「厳しくなる(「非常に」を含む)」という回答が文系で55.9%、理系で59.7%となった。過半数の企業が「厳しくなる(「非常に」を含む)」と回答するのは、文理ともに5年連続である。
また今回初めて採用対象別(文理)に、厳しくなると思う理由を聞いたところ、文理ともに「母集団(エントリー数)の不足」が最多となった。ただし、文系は理系よりも「応募学生の質の低下」「内定辞退の増加」が多く選ばれ、より複数の理由で厳しい採用環境だと予測する企業が多いことがわかる。

■【採用手法】「体験型インターンシップの受け入れ」が実践・注力・新規導入ともに増加

企業が「実践している」「特に注力している」採用手法は、「体験型インターンシップの受け入れ(実践:43.9%、注力:19.8%)」「学校訪問(50.3%、注力:20.9%)」「秋採用や通年採用(実践:25.5%、注力:8.0%」などが前年より増加した。反対に減少したものは「学内セミナー」のほか、「学力テスト・筆記テスト(紙)」「適性検査(紙)」「エントリーシート(紙)」など、紙での採用手法が目立った。
「今年から導入した」採用手法でも「体験型インターンシップの受け入れ」が最多となり、企業認知のために体験型インターンシップの導入が普及していることが分かる。

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