2018年卒大学生就職意識調査
- 大手企業志向がさらに上昇傾向
- 前年比1.7pt就職観の1位は前年同様「楽しく働きたい」、2位「個人の生活と仕事を両立させたい」が5年連続の増加
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区/代表取締役 中川信行)は、1979年卒(1978年調査)以来、大学生の就職意識(大手企業志向、企業選択のポイント、就職希望度など)を調査・発表しております。このたび調査回答数15,621件にて2018年3月大学卒業予定者の調査結果がまとまりましたので、ここに発表させていただきます。
調査詳細
大手企業志向
- 大手企業志向は前年よりさらに上昇、理系男子では全体の6割が大手企業志向と回答(レポート内:P5)
大手企業志向(「絶対に大手企業がいい」+「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」の合計)については、前年を4.4pt上回る52.8%と、2010年卒以来8年ぶりに過半数となった。また、理系男子は前年比7.5pt増の60.0%と大きく増加した。
2018年卒は就職活動スケジュールが2017年卒と同じであることで先輩の経験談を活用しやすいことや、ここ数年の人手不足の現状-学生にとって売り手市場-を受けて、より規模の大きな企業を目指して活動を始めたようだ。
この大手企業志向は、文理男女で分けた場合にも同様で、全体・文理男女の4分類ともに、2年連続の増加となった。国公立・私立/文系・理系の分類を、さらに男女/地域で分類したところ、ほとんどの分類で大手企業志向の上昇が見られ、特に関東の「国公立理系(男女とも)」「私立理系(男子)」は、前年より10pt以上の上昇があった。
企業選択のポイント
- 企業選択のポイントは、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」が上位ながら微減、「安定している会社」が前年よりさらに増加
企業選択のポイントでは、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社(38.1%、対前年0.3pt減)」「働きがいのある会社(15.1%、対前年比0.9pt減)」がそれぞれ5年連続で減少し、「安定している会社(30.7%、対前年比2.0pt増)」「給料の良い会社(15.1%、対前年比2.3pt増)」がそれぞれ2年連続で増加した。
「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」は、最も選ばれる項目でありながらも、2001年卒調査以降、最も低い割合を更新し、「安定している会社」は、2001年卒調査以来最も高い割合を更新した。
文理男女の4区分に分けると、文系男子では「安定している会社」が「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」を初めて上回り、最も選ばれている。また、文理ともに男子の「自分のやりたい仕事(職種)がある企業」の割合は、過去最低となった。
行きたくない会社
- 行きたくない会社は「暗い雰囲気の会社」が18年連続のトップ、残業や給料への関心は高まる傾向にある
行きたくない会社については、「暗い雰囲気の会社(33.9%、対前年2.1pt減)」が6年連続で減少傾向にあるものの、18年連続の1位である。2位以下も上位は前年同様の順位で大きな変化はない。
ここ数年増加傾向にあるものは、「残業が多い会社(14.5%、対前年2.1pt増)、「給料の安い会社(14.9%、対前年1.9pt増)」などがある。文理男女で分けても残業と給料については同様の傾向が見られ、ここ数年増加傾向にある。
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 3,365 | 6,934 | 2,763 | 2,559 | 15,621 |
調査概要
内容 | マイナビ 2018年卒大学生就職意識調査 |
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調査期間 | 2017年2月1日 ~2017年4月12日 |
調査対象 | 2018年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点) |
調査方法 | WEB入力フォームによる回収 |
有効回答数 | 15,621名 |
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