非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2023年11-12月)
現在のアルバイトが担っている仕事が将来的にシステムやAI・ロボットなどのテクノロジーに代替されると思う割合は7割
36.9%の企業がアルバイトが担う仕事のうち5割以上が代替えされると思うと回答した
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、従業員数10名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、自社の採用方針を把握している人(有効回答数:スクリーニング調査17,000名、本調査967名)を対象に実施した「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2024年1-2月)」の結果を発表しました。※非正規雇用:アルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託
目次
調査概要
内容 |
非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2024年1-2月) |
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調査期間 | 2024年3月1日~3月3日 |
調査対象 | 自社の非正規雇用労働者の採用方針を把握している会社員/会社役員/経営者、かつ、従業員数10名以上の企業に所属している者 |
調査方法 | インターネット調査 |
有効回答数 | スクリーニング調査:17,000名 本調査:967名 |
2024年1-2月のアルバイトの人手不足感
アルバイトの人手不足感がある企業は39.3%
アルバイトの人手不足感がある企業は39.3%(23年11-12月比:+0.3pt、23年1-2月比:+1.7pt)で、業種別で最も高かったのは[小売]で57.8%、次いで[飲食・宿泊]で54.7%となった。【図1】【図2】
前年(2023年)と比べた新規採用する非正規雇用者への賃上げ状況
新規採用する非正規雇用者に対して、前年より賃上げを行った企業は48.8%、最も多かった業種は[飲食・宿泊]
前年(2023年3月)と比べて、新規採用する非正規雇用者に対する賃上げを行った企業は48.8%となった。「賃上げした」を業種別でみると、[ソフトウェア・通信]が54.8%と最も高く、次いで[飲食・宿泊]で54.4%となった。【図3】
新規採用する非正規雇用者に対する賃上げ率は、「5%程度」が19.3%と最も高く、次いで「10~14%程度」が11.4%となった。 【図4】
新規採用する非正規雇用者への2024年度の賃上げ予定
新規採用する非正規雇用者に対して、2024年度に賃上げ予定の企業は55.7%、最も多い業種は[商社]
2024年度に新規採用する非正規雇用者に対する賃上げを行う予定の企業は55.7%となった。「賃上する予定がある」を業種別でみると、[商社]が71.4%と最も高く、次いで[飲食・宿泊]で64.9%となった。【図5】新規採用する非正規雇用者に対する賃上げ予定率は、「5%程度」が15.8%と最も高く、次いで「1%程度」が15.6%、「10~14%程度」が9.8%となった。【図6】企業によって賃上げ予定率に差があることがうかがえた。
今後システムやAI、ロボットなどのテクノロジーに仕事を代替された場合に、必要になると思うスキル
今後、非正規社員・正社員に必要になるスキルは雇用形態による差はなく「新しいデジタルツールの活用スキル」が最多
今後システムやAI、ロボットなどのテクノロジーに仕事を代替された場合に、非正規社員に必要になるスキルを聞いたところ、「新しいデジタルツールの活用スキル」で42.3 %と最も高く、次いで「AIを用いたデータ分析スキル」で20.0%、「ビジネス課題を設定・解決するスキル」で17.4%となった。【図6】一方で、正社員に必要になるスキルでは、「新しいデジタルツールの活用スキル」で46.6%と最も高く、次いで「AIを用いたデータ分析スキル」で29.4%、「ビジネス課題を設定・解決するスキル」で28.5%となった。【図7】非正規社員・正社員ともに必要になるスキルは雇用形態による差はなく、ともにデジタルスキルが多いことがわかった。