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会社都合退職 かいしゃつごうたいしょく

「会社都合退職」とは、経営破たんや業績悪化に伴う人員整理による解雇や、退職勧奨により労働者との雇用契約を終了することを指す。また過度な残業や時間外労働、職場でのセクハラ・パワハラなど会社側の都合により退職を余儀なくされるケースもあてはまる。

「会社都合退職」の大きなメリットは、結婚や転職など労働者側のプライベートな都合で退職する「自己都合退職」よりも、失業保険の受給内容が優遇される点だ。
具体的には、自己都合で失業手当を受け取るには「待機期間7日+給付制限2ヶ月」、5年間のうち3回目以降の離職は「待機期間7日+給付制限3ヶ月」を待つ必要があるが、会社都合の場合はハローワークで手続きを行った後「待機期間7日」を待てば失業手当を受け取ることが可能だ。給付期間も、自己都合では「被保険者期間に応じて90日~150日」であるのに対し、会社都合は「90日~330日」と大きく異なる。受給条件などの手続きや退職金の詳細も異なるため、申請をする際には2つの退職の違いを正しく理解しておくことが重要だ。

そんな「会社都合退職」のデメリットは、転職活動で不利になりかねない点が挙げられる。
履歴書等で「会社都合による退職」と記載があれば、具体的な理由を詳しく聞かれることがある。たとえば、能力不足や勤務態度などによる解雇や退職勧奨の場合は選考で不利になる可能性があるため、慎重な面接対策が必要だ。

⇔自己都合退職