マイナビキャリアリサーチLabでは、現在働いている人(正社員、パート・アルバイトなど)を対象に、「あなたの職種ならではの“あるある話”、いわゆる“職業病(※)”を教えて」というアンケート調査を実施しました。
※本記事における「職業病」とは、腰痛や腱鞘炎といった実際の疾病・疾患を指すものではなく、日常生活の中で思わず出てしまう仕事特有のクセや反応、いわゆる「その職業ならではのあるある」を指します。
日々の業務の中で思わず出てしまうクセや、職種ならではの視点、無意識の行動など、さまざまなエピソードが集まりました。
こうした“職業病”は、当事者にとっては共感の連続である一方、他の職種の人にとっては新鮮な驚きや発見にもつながるかもしれません。本記事では、「調理人(料理人)・ホールスタッフ」にフォーカスして“あるある”エピソードを紹介します。
調理人(料理人)の仕事紹介
調理人(料理人)は、飲食店の厨房で料理の仕込みや調理、盛り付けを担当する仕事です。食材の発注や在庫管理、衛生管理も重要な業務に含まれます。お客様の目に直接触れる機会は少ないものの、料理の品質や提供スピードを左右する飲食店の要となる存在です。
和食・洋食・中華など専門分野によって求められる技術は異なりますが、いずれも調理技術だけでなく、効率よく作業を進める段取り力やチームワークが求められます。また、安全でおいしい料理を提供するため、衛生管理の知識や食材への理解も欠かせません。
ここからは、マイナビの調査で分かった調理人(料理人)のあるあるエピソードを紹介します。
【調理人(料理人)】のあるある
食を通じて、人々の健康や楽しみを支える調理人(料理人)。そんなみなさんの“あるある”をご紹介します。
家でも衛生管理の目線が抜けない
普段から賞味期限や食材管理、異物混入防止を徹底しているため、自宅でもそのクセが抜けない。冷蔵庫を開けば、わさびやからしなどの薬味まで賞味期限を確認。料理中も無意識に異物が混ざっていないかチェックしてしまう。
他店に行くと厨房ばかり見てしまう
お客として来店しているはずなのに、気になるのは厨房。厨房の広さや動線、調理器具の配置、使っている設備のメーカーなどをつい観察してしまう。「このレイアウトは働きやすそう」「このオーブンいいな」と、勉強モードになってしまう人も。
食材を見ると鮮度をチェックしてしまう
スーパーや八百屋で買い物をしていても、野菜の色やツヤ、肉や魚の状態などを自然とチェックし、「今日のレタスは良さそう」「これは少し鮮度が落ちているな」と判断してしまう。仕事で培った目利き力が日常生活でも発揮される。
常に在庫と仕込みが気になる
キッチンでは調理だけでなく、仕込みや在庫管理も重要な仕事。そのため、「今のペースだと足りるかな」「仕込みを先にやるべきか」など、先回りして考えるクセが身についている。休日に買い物へ行っても、つい在庫量を気にしてしまう人も。
調理人(料理人)の仕事詳細
調理人(料理人)の仕事は、料理を作ることだけではありません。飲食店やホテル、給食施設などの現場では、お客様に料理を提供するまでの工程全体を支える役割を担っています。たとえば営業前には、その日の提供数を予測しながら食材の下処理や仕込みを行います。開店後は注文状況を確認しながら、複数の料理を適切な順序で調理し、同じ品質で提供できるよう管理します。
また、食材を無駄なく使う工夫も重要な仕事です。原価を意識しながらメニューを考えたり、季節の食材を活用したりすることで、店舗経営にも貢献します。経験を積むと、後輩の指導やシフト管理、新メニューの開発、仕入れ先との交渉などを任されることもあります。
厨房では複数のスタッフが分担して作業を進めるため、調理技術だけでなく周囲との連携も欠かせません。特に忙しい時間帯には、自分の持ち場だけでなく店舗全体の状況を把握しながら行動することが求められます。
関連資格として代表的なのが「調理師」です。調理師は国家資格であり、食品衛生や栄養、食文化などに関する知識を身に付けていることを証明できます。資格がなくても調理人(料理人)として働くことは可能ですが、就職や転職の際に専門性をアピールできるほか、独立開業を目指す際にも役立ちます。
ホールスタッフの仕事紹介
ホールスタッフは、飲食店のホールでお客様への接客を担当する仕事です。来店したお客様の案内、注文の受付、料理や飲み物の提供、会計対応などが主な業務となります。お客様と直接接する機会が多いため、店舗の印象を左右する重要な役割を担っています。
常に笑顔や丁寧な言葉遣いが求められるほか、お客様の要望をくみ取り、快適に食事を楽しめる環境を整える気配りも必要です。また、混雑時には効率的に動きながら、キッチンスタッフと連携して円滑な店舗運営を支えることも重要な仕事の一つです。
ここからは、マイナビの調査で分かったホールスタッフのあるあるエピソードを紹介します。
【ホールスタッフ】のあるある
心地よい接客で、人々の食事体験を支えるホールスタッフ。そんなみなさんの“あるある”をご紹介します。
休日でも接客モードが抜けない
毎日「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」を繰り返しているため、プライベートでもつい接客モードになる。勤務先へ客として行った際に、入店してきたお客様へ思わず「いらっしゃいませ」と言いそうになったり、買い物先でも必要以上に丁寧な受け答えをしてしまったりする。
どこへ行っても接客を観察してしまう
レストランやレジャー施設を楽しむつもりで行っても、気付けばスタッフの対応に注目している。「笑顔が自然だな」「声掛けが上手いな」「今の案内は見習いたい」など、利用者というより同業者の視点で見てしまうのはホール経験者ならでは。
愛想笑いがクセになる
お客様対応では感情を表に出さず、常に笑顔で接することが求められる。そのため、仕事以外でも反射的に愛想笑いをしてしまったり、相手に合わせることを優先しすぎたりすることもある。「自分の本音より先に相手の反応を気にしてしまう」という声もあった。
気配りが日常生活でも発動する
ホール業務で培った観察力や気遣いは、私生活にも表れやすい。友人との食事でも「水がなくなりそう」「この席のほうが過ごしやすいかも」など自然と周囲に目が向く。気遣い上手と言われる一方で、常に周囲を見てしまい気が休まらないこともある。
ホールスタッフの仕事詳細
ホールスタッフは、お客様が快適に食事を楽しめるようにサービスを提供する仕事です。接客が中心となりますが、その役割は単なる注文受付や料理の配膳にとどまりません。店内全体の状況を把握しながら、お客様一人ひとりに合わせた対応を行うことが求められます。
たとえば、混雑時には待ち時間を考慮して席へ案内したり、料理の提供状況を見ながら適切なタイミングで飲み物を勧めたりします。また、アレルギーの確認やメニューの説明、記念日利用のお客様への配慮など、状況に応じた柔軟な対応も重要です。お客様の要望を厨房スタッフへ正確に伝える役割も担っており、ホールと厨房をつなぐ橋渡し役でもあります。
経験を積むと、スタッフの教育や売上管理、店舗運営のサポートなどを任されるケースもあります。特にホテルや高級レストランでは、料理や飲み物の知識、テーブルマナー、外国語対応など、より専門的な接客スキルが求められます。
関連技能検定としては「レストランサービス技能士」があります。これはレストランサービスに関する国家検定で、接客技術やサービスの知識を客観的に証明できるものです。取得が必須ではないものの、サービス業の専門性を高めたい人やキャリアアップを目指す人にとって有効な検定とされています。
データから見る調理人(料理人)・ホールスタッフ
ここからは、マイナビキャリアリサーチLab内で紹介しているデータをもとに、調理人(料理人)・ホールスタッフの仕事について深掘りしていきます。
マイナビデータから見る正社員の平均初年度年収
マイナビでは、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査しています。
分類の仕方は「正社員の平均初年度年収推移レポート」に則るものですが、調理人(料理人)・ホールスタッフに関しては職種「販売・フード・アミューズメント」にまとまっており、本記事執筆の2026年8月度実績では以下のようになっています。
| | 全体 | 未経験求人※1 | 経験者求人※2 |
|---|
| 販売・フード・アミューズメント | 442.2万円 | 423.4万円 | 490.6万円 |
※1 未経験者求人:職種・業種ともに未経験OKの求人
※2 経験者求人:職種・業種いずれか、または両方の経験を問う求人
最新データについては、こちらからご覧ください。
マイナビデータから見るアルバイト・パート平均時給レポート
マイナビでは、アルバイト・パート求人情報サイト『マイナビバイト』に掲載された求人広告データの中から平均時給について調査をしています。
分類の仕方は「アルバイト・パート平均時給レポート」に則るものですが、調理人(料理人)・ホールスタッフに関しては、職種「飲食・フード」にまとまっており、本記事執筆の2026年8月度実績では以下のようになっています。
最新データについては、こちらからご覧ください。
マイナビデータから見る業界イメージ
マイナビが全国大学4年生および大学院2年生を対象にした「2027年卒 大学生業界イメージ調査」より、「給食・フードサービス」の業界イメージを抜き出しました。
「給食・フードサービス業界に対するプラスイメージ」としては、2027年卒の結果の上位3項目を見ると「人の役に立つ」が38.7%、「安定性」が30.8%、「社会全体への影響力」が13.8%となっています。
最新データについては、こちらからご覧ください。
応援メッセージ
調査では、この職種を目指す人に応援メッセージやアドバイスも聞きました。
キッチンの仕事をすることで、家での料理の幅も広がります。揚げ物も家で気楽に作れるようになりました。料理の腕も上がって、一石二鳥です!
テンションを少し上げて話すことと、笑顔で接客するといいですよ!
作業に夢中になってお客さん対応がおろそかにならないよう気をつけてください。あいさつをしたり、お客さんの邪魔をしたりしないようになど。
調理は楽しいですし、努力すれば手に職が付くので良いですよ!
飲食はお客様との距離が近く、お客様からの感謝や満足度を肌で感じやすい職業なのでそれを糧にしやすい職業だと思います。
調査概要
| 内容 |
職業別あるあるエピソード(職業病)調査 |
| 調査期間 |
2026年4月27日~28日 |
| 調査対象 |
現在働いている25~59歳までの男女 |
| 調査方法 |
インターネット調査(外部パネル) |
| 有効回答数 |
1,000件 |