非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2024年11-12月)
- 非正規雇用の採用活動率は24.1%で前年よりも1.1pt高い
- [飲食・宿泊]のアルバイト不足感が58.5%で前期から5pt近く増加
- TOPIC:3割以上が元旦~年始のアルバイトの人手不足感あり。
- TOPIC:年末年始の人手確保策では「前もって増員」「賃上げ」やスキマバイトの活用も
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、従業員数10名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、自社の採用方針を把握している人(有効回答数:スクリーニング調査15,500名、本調査887名)を対象に実施した「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2024年11-12月)」の結果を発表しました。※非正規雇用:アルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託
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調査詳細
2024年11-12月の非正規雇用の採用ニーズ
- 非正規雇用の採用活動率は24.1%で2期連続減少。前年同期比では1.1pt高い
非正規雇用者の採用活動率
2024年11-12月の非正規雇用採用活動実施率(アルバイト・派遣社員・契約社員・嘱託いずれか)24.1%(2024年9-10月比:1.1pt減、2023年11-12月比:1.1pt増)で2期連続減少となった。
雇用形態でみても、どの形態も2024年9-10月比では減少またはほぼ横ばい、2023年11-12月比では約1pt程度高い結果。【図1】

2024年11-12月のアルバイト採用活動状況・人手不足感
- アルバイト採用活動率19.3%で前年同期を上回る、新規採用率は13.8%で前年と概ね横ばい
- アルバイトの人手不足感は4割弱で横ばいが続く
- アルバイトの人手不足感が最も高いのは[飲食・宿泊]で58.5%
アルバイトの採用率・採用活動率
アルバイトの2024年11-12月の採用活動率は19.3%(2024年9-10月比:0.7pt減、2023年11-12月比:1.5pt増)。2024年11-12月のアルバイトの新規採用率は13.8%(2024年9-10月比:0.6pt減、2023年11-12月比:0.2pt増)となり、採用活動率・新規採用率ともに前期比は2期連続で減少した。2023年11-12月比では採用活動率は増加、新規採用率はほぼ横ばいとなった。【図2】

アルバイトの過不足感推移
2024年11-12月のアルバイトの過不足感は「不足」が39.0%を占め、過剰を29.4pt上回る。2024年9-10月から1.9pt増加し、2023年11-12月と同値となった。
2024年の過不足感推移を総括すると1月から6回の調査で一定して「不足」が3割後半でおおむね横ばいとなり、「過剰」を30pt近く上回る状態が続いた。【図2】

アルバイトの不足感が高い業種
2024年11-12月のアルバイトの「不足」を業種別にみると、2024年9-10月に引き続き[飲食・宿泊]が58.5%と最も高く2024年9-10月比4.7pt増となった。次点は[医療・福祉]が46.2%となる。【図4】

TOPIC:年末年始の営業状況と、アルバイト人材の不足感
- 12月31日~1月1日は[飲食・宿泊]や[小売]においても時短営業や休業の比率が増える
- 3割以上が元旦・年始のアルバイトの人手不足感あり。休み希望者の多さや繁忙期が要因
- 人手不足対策は「前もって求人をだして増員する」ほか、時給を上げることによる離職防止やシフトの歓迎の実施、スキマバイトの活用も
年末年始の営業状況
2024年末および2025年始営業について聞いたところ、[飲食・宿泊]は総じて稼働率(営業した計)が高いが、12月31日の大晦日は27.1%が、1日1日の元旦は半数以上が「休業日だった」と回答。通常営業が半数近くになる1月2日~3日についても、2割前後は「営業時間を短縮した」と回答した。
[小売]は年末の営業率は概ね7割程度で推移し、31日に近づくにつれて「営業時間を短縮した」の比率が増加。年始は約半数以上が「休業日だった」と回答。「通常営業だった」は1月3日に近づくにつれて増加するも3割半ばにとどまった。
働き方改革や人手不足により飲食業や小売業において年末年始の休業や時短が定着しつつあることがうかがえる。【図5】

年末年始のアルバイト人材過不足
年末年始のアルバイト人材の過不足を聞いたところ、「人手が不足していた」回答は「元旦」が35.3%、「年始」が33.2%となり、「年末(24.9%)」を5pt以上上回った。特に元旦から年始にかけて人手不足であったことがわかる。【図6】

年末年始にアルバイト人材が不足していた理由
人手が不足していた要因について自由に回答いただいたところ、「休み・有給休暇希望者が多い」「繁忙期/業務が多かったため」関連のコメントが多かった。
帰省や家族と過ごすなどライフ重視で休みたい人が多いことに加えて、業種によっては繁忙期で人手不足に拍車がかかる様子がうかがえる。
そのほか、「インフルエンザなどの体調不良による休みの増加」関連も18件あがった。【図7】

年末年始の人手確保のために行った施策
年末年始の人手を確保するために行った施策は「前もって長期アルバイト求人をだし人員を増員する」が37.3%で最多、「アルバイトの時給を上げて離職を防ぐ」が27.9%、「年末年始のみ時給のインセンティブを設定してシフトを歓迎する」が15.4%で続く。
「最も優先して行った施策」では「スポットワーク・スキマバイトを雇用する」が6.8%で3番目に続いた。【図8】

調査概要
内容 |
非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2024年11-12月) |
---|---|
調査期間 | 2025年1月6日(月)-1月7日(火) |
調査対象 | 自社の非正規雇用労働者の採用方針を把握している会社員/会社役員/経営者、かつ、従業員数10名以上の企業に所属している者 |
調査方法 | インターネット調査 |
有効回答数 | スクリーニング調査:15,500名(従業員規模によって割付を実施) 本調査:887名 |
詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください
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