非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年7-8月)
- 子どものアルバイト先に「関心がある」とした親は55.1%。応募先を相談された際は「賛成」「子どもの判断に任せる」が多く、子の考えを尊重する傾向
- 2024年9月時点の就業者で「年収の壁」のために就業調整している人の半数が現在就業中の仕事について「社会保険に加入したい」と回答
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全国の15~69歳の男女(中学生を除く)(有効回答数:スクリーニング調査19,600名、本調査1,613名)を対象に実施した「非正規雇用に関する求職者・就業者の活動状況調査(2024年7-8月)」の結果を発表。※非正規雇用:アルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託社員
目次
トピックス
- 2024年7-8月にアルバイトの仕事を探した割合は14.4%。2024年5-6月比は減少、2023年7-8月比は増加。最も探された職種は[オフィスワーク]【図1、2】
- 2024年7-8月に新しくアルバイトの仕事に就いた割合は5.9%。2024年5-6月比で減少、2023年7-8月比で増加。新しく就いたアルバイトの職種は[販売・接客・サービス]がトップ【図3、4】
- 子どものアルバイト先「関心がある」が55.1%。応募先を相談された際は「賛成」「子どもの判断に任せる」が多く、子の考えを尊重する傾向【図5、6】
- 2024年9月時点の就業者で「年収の壁」のために就業調整している人の半数が現在就業中の仕事について「社会保険に加入したい」と回答【図7、8】
調査詳細
アルバイトの仕事の求職率
- 2024年7-8月にアルバイトの仕事を探した割合は14.4%
- 2024年5-6月比は減少、2023年7-8月比は増加
- アルバイトの仕事で最も探された職種は[オフィスワーク]で27.5%
2024年7-8月にアルバイトの仕事を探した人は14.4%(2024年5-6月比:0.4pt減、2023年7-8月比:1.0pt増)となり、今後の予定(現在アルバイトの仕事を「すでに探している」+「探すことを検討している」)は17.7%となった。【図1】
アルバイトの仕事で探した上位10職種
探した職種は[オフィスワーク]27.5%、[販売・接客・サービス]27.2%、[軽作業]20.3%がTOP3。2024年5-6月比で増加した職種は[警備・清掃・ビル管理]2.3pt増、[医療・介護・保育] 1.4pt増など計5職種。また、2023年7-8月比で増加した職種は、[飲食・フード]2.7pt増、[イベント・キャンペーン]1.1pt増など計6職種。【図2】
アルバイトの仕事の新規就業率
- 2024年7-8月に新しくアルバイトの仕事に就いた割合は5.9%
- 2024年5-6月比で減少、2023年7-8月比で増加
- 新しく就いたアルバイトの職種は[販売・接客・サービス]が27.5%で最も高い
2024年7-8月に新しくアルバイトの仕事に就いた割合は5.9%(2024年5-6月比:0.2pt減、2023年7-8月比:0.4pt増)となった。【図3】
新しく就いたアルバイトの上位10職種
新しく就いたアルバイトの職種は、[販売・接客・サービス]27.5%、[飲食・フード]20.5%、[オフィスワーク]13.3%がTOP3。
2024年5-6月比で増加した職種は、[レジャー・アミューズメント]3.7pt増、[飲食・フード]3.2pt増など計7職種。2023年7-8月比で増加した職種は、[飲食・フード]6.0pt増、[レジャー・アミューズメント]3.2pt増など計6職種。【図4】
子どものアルバイト
- 子どものアルバイト先に「関心がある」とした親は55.1%
- 応募先を相談された際は「賛成」「子どもの判断に任せる」が多く、子の考えを尊重する傾向
高校生もしくは大学生の子どもを持つ親に子どものアルバイト先に関心があるか聞いたところ、関心があるが55.1%、関心がないが44.9%となった。「子どもがアルバイトをすることが心配である」が34.6%、「これまでに1度でもアルバイトの応募先について相談されたことがある」は42.0%。【図5】
子どもからアルバイトの応募先について相談された際の対応
これまでに子どもからアルバイトの応募先について相談されたことがある人について、相談された際の対応では「応募に賛成したことがある」が76.1%で最も高く、「意見はしたが、子どもの判断に任せた」が53.6%と続き、子どもの考えを尊重する傾向がうかがえる。子どもがアルバイトをする際に心配することでは「学業への影響」が61.7%で最も高かった。【図6】
就業調整
- 2024年9月時点の就業者で「年収の壁」のために就業調整している人の半数が現在就業中の仕事について「社会保険に加入したい」と回答
就業中の仕事について就労時間や収入を制限しているか
就業制限について、社会保険加入要件に満たないように・扶養内労働となるように等、就労時間や収入を制限しているかを聞いたところ、現在就業中の仕事では、[就労時間・収入を制限している計]が45.7%(昨年同期比:4.3pt増)だった。【図7】
今後新しく仕事を探す場合に社会保険に加入したいか
就業調整をしている人に、現在就業中の仕事での社会保険加入意向を聞いたところ、社会保険に加入したいが49.9%(前年同期比:10.4pt増)。今後新しく仕事を探すとした場合では、社会保険に加入したいが50.5%(前年同期比:10.1pt増)となった。【図8】
現在の仕事で社会保険に加入したい・しなくてもいい理由
現在就業中の仕事で社会保険に加入したいとした人に理由を聞くと、[自分で好きに使えるお金を増やす必要があるため]が33.6%で最も高く、次いで[将来の年金受給額を増やしたいから]32.4%、[世帯の収入を増やす必要があるため]29.7%となった。
反対に、現在就業中の仕事で社会保険に加入しなくていいとした人の理由では、[配偶者などの扶養から外れたくないから]が35.8%で最も高かった。【図9】
調査概要
内容 | 非正規雇用に関する求職者・就業者の活動状況調査(2024年7-8月) |
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調査期間 | 2024年9月2日~9月5日 |
調査対象 | ・スクリーニング調査:全国の15~69歳の男女(中学生を除く) ・本調査:全国の15~69歳の男女(中学生を除く)のうち、該当期間に非正規雇用の仕事探しをした人 |
調査方法 | 外部パネルによるインターネット調査 |
有効回答数 | スクリーニング調査:19,600名 本調査:1,613名 |
レポート内目次
- 求職状況
- 今後の求職予定
- 新規就業状況
- 子どものアルバイト
- 就業調整・年収の壁
- 就業制限者の社会保険加入意向、22年度・24年度の社会保険適用拡大の影響
- 年収の壁がなくなった場合の転職意向
- アルバイトの仕事探しにおけるHP・採用ページの閲覧
- アルバイトの仕事における小休止
- エリア別集計
- 職種区分について
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