非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年3-4月)
”あえて非正規”でアルバイトの仕事を探した人は67.7%。主婦の4人に3人は非正規雇用で働くことを本意と回答。
主婦の8割は非正規雇用で働くことを配偶者に確認しており、配偶者の意向が主婦の仕事探しや就労に大きな影響も。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全国の15~69歳の男女(中学生を除く)(有効回答数:スクリーニング調査16,991名、本調査1,628名)を対象に実施した「非正規雇用に関する求職者・就業者の活動状況調査(2024年3-4月)」の結果を発表しました。※非正規雇用:アルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託社員
調査概要
内容 | 非正規雇用に関する求職者・就業者の活動状況調査(2024年3-4月) |
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調査期間 | 2024年5月1日~5月6日 |
調査対象 | ・スクリーニング調査:全国の15~69歳の男女(中学生を除く) ・本調査:全国の15~69歳の男女(中学生を除く)のうち、該当期間に非正規雇用の仕事探しをした人 |
調査方法 | 外部パネルによるインターネット調査 |
有効回答数 | スクリーニング調査:16,991名 本調査:1,628名 |
トピックス
- 24年3-4月にアルバイトの仕事を探した割合は14.4%。24年1-2月比、23年3-4月比ともに減少。最も探された職種は[オフィスワーク]で30.8%。【図1、2】
- 24年3-4月に新しくアルバイトの仕事に就いた割合は6.0%。24年1-2月比は減少、23年3-4月比は増加。新しく就いたアルバイトの職種は[販売・接客・サービス]が26.3%で最も高い。【図3、4】
- “あえて非正規” の雇用形態でアルバイトの仕事を探した人は67.7%。主婦の4人に3人が非正規で働くことを本意と考えている。【図5、6】
- 非正規雇用の仕事探しでは、半数が『周りの人に確認する』と回答。主婦の82.6%が「配偶者」に確認すると答え、パートナーの意向が応募先・就業先の決定に影響を与える。【図7、8、9】
- 非正規雇用の仕事を探した人の半数が”ブラックバイト”の経験があると回答。ブラックバイトと感じた要素は『働く時間』『提示条件との相違』に関する項目が上位を占める。【図10、11】
調査詳細
アルバイトの仕事の求職率
24年3-4月にアルバイトの仕事を探した割合は14.4%。24年1-2月比、23年3-4月比ともに減少。最も探された職種は[オフィスワーク]で30.8%
2024年3-4月にアルバイトの仕事を探した人は14.4%(24年1-2月比:0.4pt減、23年3-4月比:0.7pt減)となり、今後の予定(現在アルバイトの仕事を「すでに探している」+「探すことを検討している」)は17.6%となった。【図1】
探した職種は[オフィスワーク]30.8%、[販売・接客・サービス]26.3%、[軽作業]20.0%がTOP3。
24年1-2月比で増加した職種は[オフィスワーク] 2.8pt増、[軽作業]1.1pt増、[配送・引越し・ドライバー]0.9pt増など、計5職種となった。
また、23年3-4月比で増加した職種は[オフィスワーク]0.1pt増、[販売・接客・サービス]1.1pt増、[配送・引越し・ドライバー]0.3pt増の計3職種となった。【図2】
アルバイトの仕事の新規就業率
24年3-4月に新しくアルバイトの仕事に就いた割合は6.0%。24年1-2月比で減少・23年3-4月比は増加。新しく就いたアルバイトの職種は[販売・接客・サービス]が26.3%で最も高い
24年3-4月に新しくアルバイトの仕事に就いた割合は6.0%(24年1-2月比:0.3pt減、23年3-4月比:0.2pt増)となった。【図3】
新しく就いたアルバイトの職種は、[販売・接客・サービス]26.3%、[オフィスワーク]18.7%、[飲食・フード]18.0%がTOP3。
24年1-2月比で増加した職種は[オフィスワーク]1.6pt増、[飲食・フード]3.3pt増、[警備・清掃・ビル管理]2.3pt増、[教育]2.7pt増の計4職種。
また、23年3-4月比で増加した職種は[販売・接客・サービス]3.4pt増、[オフィスワーク]2.5pt増、[飲食・フード]2.1pt増など計6職種となった。【図4】
非正規雇用で働くことを自ら望んだか(本意か不本意か)
“あえて非正規” の雇用形態でアルバイトの仕事を探した人は67.7%。主婦の4人に3人が非正規で働くことを本意と考えている。
24年3-4月にアルバイトの仕事を探した人に、非正規雇用で働くことを自ら望んでいたか(本意だったか、不本意だったか)聞いたところ、[本意(計)](自ら望んでいた+どちらかといえば自ら望んでいた)が67.7%となった。
アルバイトの仕事を探した人を属性別にみると、主婦は[本意(計)]が78.3%にのぼり、全体より10pt以上高くなっている。【図5】
アルバイトの仕事を探した人に、非正規雇用で働くことが[本意]の理由を聞いたところ、「働く時間の長さを選べるから」が36.6%で最も高く、「働く曜日を選べるから」33.7%、「働く時間帯を選べるから」30.6%、「休みが取りやすいから」26.6%と続いた。
仕事探しや就労にあたり、時間・日数などの『働く時間』を優先するために非正規雇用を選ぶ人が多いことがわかる。【図6】
非正規雇用の仕事探しにおける周りへの確認
非正規雇用の仕事探しでは、半数が『周りの人に確認する』と回答。主婦の82.6%が「配偶者」に確認すると答え、パートナーの意向が応募先・就業先の決定に大きな影響を与える。
24年3-4月に非正規雇用の仕事を探した人のうち、仕事探しにおいて周りの人に確認するか聞いたところ、「確認する」とした人は50.0%だった。【図7】
周りの人に確認するとした人の確認相手(複数回答)は、「配偶者」が48.5%で最上位となり、「母」38.5%、「父」26.2%と続いた。属性別にみると、主婦の82.6%が「配偶者」に確認すると回答。一方、学生は「母」81.8%、「父」56.8%で両親に確認する割合が高い。【図8】
周りへ確認するタイミングは、「仕事探しを始める前」54.2%、「仕事探しをしている最中」52.1%、「希望する会社に応募する前」39.3%が上位3項目。属性別では、主婦は「仕事探しをしている最中」57.3%、「内定をもらった直後」29.6%で全体に比べてスコアが高く、応募や就労に配偶者の意向が強く関与している傾向。【図9】
非正規雇用の仕事を探した人の半数がブラックバイトの経験があると回答。ブラックバイトと感じた要素は『働く時間』『提示条件との相違』に関する項目が上位を占める。
24年3-4月に非正規雇用の仕事を探した人のうち、これまでにブラックバイトと思われるアルバイトを経験したことがある人は49.7%となった。【図10】
ブラックバイトと感じた要素は、「働く時間が長かった」27.6%が最も高く、「求人内容と仕事内容が違った」26.5%、「求人内容と給与条件が違った」21.6%と続いた。労働時間・担当業務・給与などの就労条件が就業前の提示内容と異なっていることを、ブラックバイトと感じる人が多いと言える。【図11】
レポート内目次
- 求職状況
- 今後の求職予定
- 新規就業状況
- 非正規雇用で働くことを自ら望んだか(本意or不本意)
- 非正規雇用の仕事探しにおける周りへの確認
- ブラックバイトの経験の有無
- エリア別集計
- 職種区分について
詳しくはPDFデータをご覧ください