マイナビ キャリアリサーチLab

2024年卒大学生のライフスタイル調査
~ Z世代の就活生の“日常”と“将来”を徹底研究! ~

SUMMARY

男子の共働き希望が調査開始以来、初の6割超
「結婚せず自分の収入のみで生活」を希望する女子は12.4%で過去最高

 新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年卒業予定として就職活動を行う予定の大学生・大学院生を対象に「大学生のライフスタイル調査」を実施。Z世代の就活生の「日常」と「将来」を徹底研究!」をテーマに、ここに調査結果を紹介する。
※当調査は法政大学キャリアデザイン学部との共同調査です。

調査概要

内容 マイナビ 2024年卒 大学生のライフスタイル調査
調査期間 2022年11月28日(月)~2022年12月25日(日)
前年調査(23年卒):2021年11月26日(金)~2021年12月22日(水))
調査対象 マイナビ2024会員のうち「2024年春」に卒業予定の大学生・大学院生
調査方法 2022年11月28日時点のマイナビ2024会員の大学生・大学院生にWEB DMを配信
2022年11月29日に過去のアンケート回答者にWEB DMを配信
有効回答数 3,106名
[内訳:文系男子 480名 理系男子 568名 文系女子 1,325名 理系女子 733名]

TOPICS

女子の半数以上が「推しがいるオタク」、
「オタ活、推し活」に楽しさを感じている女子は4割超

 今何に「楽しさ」を感じているか聞いたところ、男子の1位は「YouTube、動画鑑賞(40.4%、前年比1.9pt減)」、女子の1位は「会って話す(47.1%、前年比3.6pt減)」で、いずれも前年と同じだった。
 今年新たに選択肢に加えた「オタ活、ヲタ活、推し活、推しごと」は女子で4位(40.9%)に入った(男子では13位、17.2%)。男子のほうが楽しさを感じている割合が高いのは3位に入った「ゲーム(32.2%、前年比1.8pt増)」で、女子では15位(18.4%)だった。

今何に「楽しさ」を感じているか (複数回答) *今年から選択肢に追加
    24年卒 23年卒 22年卒
男 子
1位 YouTube、動画鑑賞 40.4% 42.3% 44.8%
2位 会って話す 39.8% 39.0% 44.7%
3位 ゲーム 32.2% 30.4% 31.7%
4位 SNS(Instagram、Twitterなど)を見る 29.6% 25.0% 29.9%
5位 恋愛、彼氏・彼女と会うこと 24.7% 20.6% 25.4%
女 子
1位 会って話す 47.1% 50.7% 53.8%
2位 SNS(Instagram、Twitterなど)を見る 45.6% 43.3% 47.4%
3位 YouTube、動画鑑賞 43.3% 50.3% 50.7%
4位 オタ活、ヲタ活、推し活、推しごと* 40.9%
5位 食事 34.1% 34.9% 37.0%


 「推し」がいるか聞いたところ、男子の51.4%、女子の73.8%が「いる」と回答した。「推し」の人数を聞いたところ、「1人」と回答したのは男子20.3%、女子17.4%で、「2~5人以上」は男子31.1%、女子56.3%と、男女とも複数の「推し」がいる人のほうが多い。自分を「オタク」だと思うか聞いたところ、男子の46.8%、女子の54.8%が「思う」と回答した。「推し」がいるかとの関係では、「推しがいるオタク」は男子が32.8%であるのに対し、女子は51.6%で半数を超えていた。また、男子では「推しはいないがオタク」の人が13.9%いるのに対し、女子では3.2%しかおらず、女子の「オタク」を自認する人にはほとんど「推し」がいることがわかった。

「推し」がいるか×「オタク」だと思うか
「推し」がいるか×「オタク」だと思うか/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

推し活女子はTwitterとInstagramの複数アカウントを使い分け
「オタク専用」アカウントを活用

 TwitterとInstagramについて、それぞれいくつアカウントを持っているか聞き、複数のアカウントを持っている人の割合を調べたところ、両方複数アカウントを持っている割合は男子では23.2%(前年比4.5pt増)、女子では47.3%(前年比2.1pt増)で、女子の方が割合がかなり高かった。TwitterとInstagramの少なくともどちらか一方で複数アカウントを持っている割合は男子が58.3%、女子が80.0%で、24年卒の学生の間ではSNSの複数アカウントの使い分けはかなり一般的なこととなっている。

TwitterとInstagramの複数アカウント保有状況 n=3,101
TwitterとInstagramの複数アカウント保有状況/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

 SNSの複数アカウントをどのように使い分けているか聞いたところ、男女とも最も割合が高かったのは「本名と匿名(本垢・裏垢)」(※「垢」はアカウントの意味)で、男子の31.1%、女子の40.2%が本名のアカウントとは別に匿名のアカウント(裏垢)を使っていた。2番目に割合が高かったのは男女とも「リアルの友人・知人用とSNSのみでつながるため用」で、男子18.7%、女子26.3%だった。SNSでつながっている人数の平均値は男子299.1人、女子287.5人といずれも非常に多く、またそのうち会ったことのない人数の平均は男子184.9人、女子145.0人とこちらも非常に多いため、面識のある知人との関係と、SNS上だけでのつながりは、切り分けて対応する必要があるということだろう。

複数アカウントをどのように使い分けているか(複数回答) n=3,106
    24年卒
男 子
1位 本名と匿名(本垢・裏垢) 31.1%
2位 リアルの友人・知人用とSNSのみでつながるため用 18.7%
3位 趣味のジャンルごと 16.5%
4位 情報発信・投稿用と情報収集・閲覧用 14.7%
5位 趣味についての投稿用と、その趣味と関わりのない友だち用 12.0%
6位 公開(鍵なし)と非公開(鍵付き) 11.0%
女 子
1位 本名と匿名(本垢・裏垢) 40.2%
2位 リアルの友人・知人用とSNSのみでつながるため用 26.3%
3位 情報発信・投稿用と情報収集・閲覧用 25.0%
4位 公開(鍵なし)と非公開(鍵付き) 21.9%
5位 趣味のジャンルごと 21.7%
6位 趣味についての投稿用と、その趣味と関わりのない友だち用 18.0%


男子の共働き希望割合が過去最高。結婚を望まない割合は女子で過去最高に

 結婚後の仕事に関して、共働きを希望するか、どちらかの収入のみで生活することを希望するか、あるいは結婚しないことを希望するか、聞いたところ、共働きを希望する割合は、男子64.1%(前年比4.2pt増)、女子73.3%(前年比1.2pt減)で、男子は16年卒の調査開始以来、初めて6割を超え、過去最高を更新した。また、男女の割合の差は9.2ptで、これは16年卒の調査開始以来、最も小さい値だった。

結婚後の仕事に関してどのように考えているか
結婚後の仕事に関してどのように考えているか/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

「夫婦共働きが望ましい」の割合の推移

共働き希望の推移/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

 「結婚せず自分の収入のみで生活」の割合は、男子は10.0%(前年比0.6pt減)で前年よりやや減ったが、女子は12.4%(前年比0.8pt増)で前年よりやや増加し、16年卒の調査開始以来最も高くなった。

「結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましい」の割合の推移
結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましいの推移/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

 

「育児休業を取って子育てしたい」割合は男子61.3%、女子63.2%
男女差1.9ptは過去最小

 子育てについての考えを聞いたところ、「育児休業を取って子育てしたい」の割合は、男子61.3%(前年比1.4pt増)、女子63.2%(前年比4.8pt減)だった。男子の割合は15年卒の調査開始以来最も高い割合となった。また、男女差は1.9ptで、これは15年卒の調査開始以来最も小さい値だった。男性の育児休業取得に対する世の中の理解が進んだ結果、24年卒の学生の間では、育児休業希望の割合の男女差がほとんどないところまで来たことになる。

子育てについて、あなたの考えに近いもの
子育てについて、あなたの考えに近いもの/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査
「育児休業をとって子育てしたい*」の割合推移
*23年卒までは「育児休業を取って積極的に子育てしたい」

「育児休業をとって子育てしたい」の割合推移/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

 「今のところあまり子供は欲しくない」の割合は、男子8.5%(前年比1.0pt増)、女子18.8%(前年比4.3pt増)で、いずれも15年卒の調査開始以来最も高い割合となった。自由記入で「子供が欲しくない」理由を聞いたところ、「子供を育てるための経済的負担が大きい」という回答と、「自分には子供を育てられる自信がない」という回答が同じくらい多かった。

「今のところあまり子供は欲しくない」の割合推移
「今のところあまり子供は欲しくない」の割合推移/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

 子供は何人ほしいか聞いたところ、人口増につながる欲しい子供の人数が3人以上の割合は、男子18.0%(前年比1.1pt減)、女子15.3%(前年比0.9pt減)で、いずれも17年卒の調査開始以来最も低かった。

「欲しい子供の人数が3人以上」の割合推移 n=2,333
「欲しい子供の人数が3人以上」の割合推移/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

理想の将来像では、女子で初めて
「安定した仕事」が「愛する人と結婚」を上回る

 理想とする「将来の自分」を18の選択肢から選んでもらったところ、男女とも1位は「一生食べていける安定した仕事を持つ(男子24.5%、前年比0.9pt増 / 女子26.9%、前年比2.8pt増)」だった。女子では16年卒の調査開始以来、常に1位だった「愛する人と結婚して子供ができ幸せに暮らす(25.1%、前年比4.8pt減)」を初めて上回った(男子は22.6%、前年比2.1pt増で、男女とも今年は2位)。また、男女とも5位に「理想とする「将来の自分」像は存在しない(男子5.6%、前年比0.4pt減 / 女子4.9%、前年比1.1pt増)」が入ったが、女子の割合は16年卒の調査開始以来最も高かった。

男子の「理想の自分」像の割合推移 ※一部抜粋
男子の「理想の自分」像の割合推移/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

女子の「理想の自分」像の割合推移
 ※一部抜粋

女子の「理想の自分」像の割合推移/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査


理想とする「将来の自分」像
    24年卒 23年卒
男 子
1位 一生食べていける安定した仕事を持つ 24.5% 23.6%
2位 愛する人と結婚して子供ができ幸せに暮らす 22.6% 20.5%
3位 自分の好きな仕事を一生続ける 13.2% 14.0%
4位 新卒で就職した会社で出世して社長・役員になる 9.7% 12.0%
5位 理想とする「将来の自分」像は存在しない 5.6% 6.0%
女 子
1位 一生食べていける安定した仕事を持つ 26.9% 24.1%
2位 愛する人と結婚して子供ができ幸せに暮らす 25.1% 29.9%
3位 自分の好きな仕事を一生続ける 20.6% 19.0%
4位 家で自分の好きなことだけをして暮らす 5.0% 5.2%
5位 理想とする「将来の自分」像は存在しない 4.9% 3.8%


興味のある社会問題では「伝染病・感染症対策」は14位に後退
文理男女でそれぞれ1位が違う結果に

 興味のある社会問題を33個の選択肢から選んでもらったところ、全体で最も高い割合だったのは「少子化・働く女性支援(30.9%、前年比2.3pt減)」で2位は「地球温暖化(26.7%、前年比3.0pt減)」だった。前々年に1位だった「伝染病・感染症対策(19.0%、前年比5.7pt減)」は今年は14位まで後退した。

興味のある社会問題(複数回答) ○ 全体の割合の推移・一部抜粋
興味のある社会問題/マイナビ2024年卒大学生のライフスタイル調査

 文理男女別のTOP5を見ると、それぞれ別の社会問題が1位となった。文系男子の1位は2年連続で「格差社会(27.7%、前年比5.9pt減)」、理系男子の1位は5年連続で「地球温暖化(33.6%、前年比2.4pt減)」、文系女子の1位は「少子化・働く女性支援(43.3%、前年比3.4pt減)」、理系女子の1位は今年初めて選択肢に追加した「食品ロス・フードロス(38.1%)」だった。文理男女それぞれのTOP5にすべて共通してランクインしている社会問題はなく、文理・男女で興味の対象が大きく分かれているようだ。

興味のある社会問題 (複数回答)
○文理男女別・TOP5 *今年から選択肢に追加

    24年卒 23年卒 22年卒
文系男子
1位 格差社会 27.7% 33.6% 33.5%
2位 高齢化社会・介護問題 27.1% 28.7% 36.9%
3位 国際政治・民主化運動 24.6% 25.2% 39.3%
4位 地球温暖化 24.4% 26.8% 31.7%
5位 いじめ・教育問題 24.0% 33.2% 30.6%
理系男子
1位 地球温暖化 33.6% 36.0% 41.9%
2位 デジタル化・DX 25.9% 28.6%
3位 高齢化社会・介護問題 23.9% 23.5% 31.1%
4位 インフレ・物価上昇* 23.6%
5位 伝染病・感染症対策 23.4% 27.2% 54.4%
文系女子
1位 少子化・働く女性支援 43.3% 46.7% 58.3%
2位 LGBTQ+ 36.6% 42.2% 47.6%
3位 同性婚・パートナーシップ制度* 34.0%
4位 ジェンダー平等・社会的性差 33.7% 48.9%
5位 食品ロス・フードロス* 29.3%
理系女子
1位 食品ロス・フードロス* 38.1%
2位 少子化・働く女性支援 36.0% 42.7% 54.2%
3位 高齢化社会・介護問題 30.2% 29.4% 35.7%
4位 地球温暖化 27.3% 34.9% 36.5%
5位 伝染病・感染症対策 26.9% 30.3% 56.9%

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