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ロール型雇用 ろーるがたこよう

「ロール型雇用」とは、就業者に期待する役割(ロール)を明確に定め、仕事の成果に応じ給料を支払う雇用システムである。日本企業に多い「メンバーシップ型雇用」をベースに、近年話題の「ジョブ型雇用」の仕組みを取り入れたものだ。
「ジョブ型雇用」の特徴である成果主義を実現できる一方で、詳細なジョブディスクリプション(職務記述書)を作成する必要がないため、日本従来の雇用スタイルが根付いた企業でも取り入れやすい。「ジョブ型雇用」で実現できない人員整理や人材の配置転換がしやすく、「メンバーシップ型雇用」で実現できない給与のコントロールができる、それが「ロール型雇用」が注目されている背景である。さらにテレワークやリモートワークへの対応がしやすいのも大きなメリット。

在宅ワークは上司が部下の勤務態度について評価しづらいという課題があるが、「ロール型雇用」であれば、社員に期待する役割が明確に決まっているため、期待する役割を果たしているかどうかを重視し、評価することが可能だ。それぞれの雇用の特徴を理解した上で、人事評価や採用制度のあり方の見直しを検討しながら、自社にあった雇用システムを取り入れていくことが大切である。