「就社」とは就職活動の際に、企業の知名度・規模・待遇面をはじめとする、勤め先が持っている条件を仕事内容よりも重視する考え方を指す。公務員であれば社会的信頼度や安定性などがこれにあたる。
一方で、勤め先の持つ条件よりも仕事内容(職種)を重視した考え方が「就職」である。いずれにしても根底にあるのは、その会社または仕事に就くことで、安定した生活やキャリアを得られるということであり、一概にどちらの考え方が正しいと言い切ることはできない。
「就社」には企業のネームバリューにより働くモチベーションにつながるというメリットがあるが、この変化の激しい時代において、有名企業に入社すれば一生安泰だと考える学生はあまり多くないだろう。「就職」により自分に合った仕事をすることで、よりその仕事に有益なスキルを身につけておき、企業が経営不振に陥った際などには、転職して新しいキャリアを築くというのも選択肢の一つだ。就職活動の際は、に自分が何を必要としているのか、揺るがない評価軸を見極めることが重要となる。「就社」であれば自分が魅力的に感じる会社はどこなのか、「就職」であれば自分がどんな仕事をしたいのか、と一定の判断基準を持つことでより効率的に就職活動を進めることができるだろう。