「企業研究」とは、事業内容、業界地位、社風など、さまざまな側面から一つの企業を調べることで、その企業の特徴を理解することを指す。就活においては、（志望業界を決めるため）業界全体を調べる「業界研究」を行い、（志望企業を決めるため）志望業界における「企業研究」を行う場合が多い。

企業研究を行い、自己分析の結果と照らし合わせることで、自身と企業の相性を見極め、入社後のミスマッチを防ぐことこができる。加えて、志望動機の明確化は面接やエントリーシートなどの選考対策に役立つ。同時に、数多くある志望先企業をより絞り込むことで、時間を節約できるという利点も挙げられる。

企業研究のやり方としては、各種メディアやイベントに参加して情報を得た後、ノートなどにまとめて他社と比較することが一般的だ。具体的には、会社沿革・事業内容・採用情報といった基本情報をHP・コーポレートサイト・就職情報サイトから収集したり、会社説明会・インターシップ・OB/OG訪問で、実際に働いている社員の話を聞いたりすることが挙げられる。

特に、WEB上の情報収集だけでなく、実際に人と話をしたり、体験したりすることも重要だ。職場の雰囲気や実際に働いている人の温度感などのWebサイトからは得られない情報を知ることができる。また、業界地図や四季報からは業界全体の動向がわかるため、ライバル会社や業界内の立ち位置の把握に役立てることができる。