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セルフ・キャリアドッグせるふ・きゃりあどっぐ

「セルフ・キャリアドック」とは企業が従業員に行うキャリア支援の取り組みを指す。

従来までは、企業が従業員に対して求める能力を教育することが主流だったが、セルフ・キャリアドックは従業員一人ひとりに合わせたキャリア形成を支援する。セルフ・キャリアドッグを導入することで、従業員自身が自分のキャリアを明確化させ、自発的かつ計画的に能力開発に取り組める。

企業側のメリットは、従業員の仕事に対するモチベーション向上や会社に対しての帰属意識が生まれるため、従業員の定着化やスキルアップにより会社全体の生産性の向上が期待できる。

従業員側のメリットは、自分自身のキャリアが明確になるため自身の将来像をイメージすることができ、仕事におけるモチベーションアップにつながる。また、身につけておくべきスキルや経験を把握することで能動的に仕事に取り組むことができる。

具体的なやり方としては、グループワークなどを実施する集合形式のキャリア研修とキャリアコンサルタントによる個別面談を組み合わせることが一般的だ。まず、従業員にセルフ・キャリアドッグ導入のガイダンスを事前に行い、ガイダンスの後にキャリアコンサルタントとの一対一の面談を行う。企業はキャリアコンサルタントから報告された実施結果に基づいて組織改善や個別支援を行っていく。より効果的にセルフ・キャリアドックを実施するために事前準備として、実施目的や内容について管理職と従業員に理解してもらう社内整備と信頼できるキャリアコンサルタントの人員手配が必要である。

事後対応としては、アンケートなどを介して従業員のキャリア意識や仕事ぶりの成果を定期的にモニタリングし、次回以降のセルフ・キャリアドックに役立てていくフォローアップが重要となる。