「ジョブ・カード」とは、厚生労働省によるキャリア支援ツールの一つである。

自分の価値観や強み・弱み、キャリアプランを記入する「キャリア・プランシート」とこれまでの職場経験や仕事から得られた知識やスキルについて記入する「職務経歴シート」、持っている免許や資格などについて記入する「職業能力証明シート」の3つの様式で構成されており、学生・在職者・求職者問わず誰でも手軽に作成することができる。

ジョブ・カードの導入目的として、「生涯を通じたキャリア・プランニング」と「職業能力証明」の2つが挙げられる。個人の職業経験や能力などの情報を蓄積し見える化することで、履歴書や職務経歴書を確認するだけではわからない、実務に活かせる経験やスキルを把握するのに役立つ。

導入当初はキャリアコンサルティングなどの相談支援や職業訓練を実践する際に用いられていたが、2015年に様式や制度を一新。現在では学生の就職活動支援や社員の育成支援のため、多くの学校や職場などさまざまな場面で活用されている。

必要に応じてキャリアコンサルタントや支援機関に相談することも可能である。キャリアコンサルティングを実施することで、これからどのようにキャリアを重ねていくのかもはっきりするだろう。