1950年代にアメリカの教育学者ドナルド・E・スーパー(Donald E. Super)が発表した理論である。
キャリアは仕事の部分(ビジネスキャリア)だけでなく、社会や家庭に中のさまざまな役割の部分(ライフキャリア)もあわせて、生涯にわたってとして形成される、ということを基盤にしている。
年齢に応じて人生を5つのライフステージ(成長期(0〜15歳)/探索期(15〜25歳)/確立期(25〜45歳)/維持期(45〜65歳)/解放期(65歳〜))と7~9つのライフロール(子ども/学生/職業人/配偶者/家庭人/親/市民/余暇人などの役割)で分類し、 相関関係を虹をかたどった図で解説されるため、ライフキャリアレインボーといわれている。
性別に問わず、例えば「子どもが生まれれば、生活やキャリアの考え方」も変化したり、「定年を迎え退職すれば、余暇に対する考え方」が変わったり、と人生を設計する際にライフキャリアレインボーで視覚化することで、具体的かすることができる。
社会が急速な変化を続ける現代は多角的な視点でキャリアを築く必要があることから、スーパーの理論に改めて関心が寄せられており、近年では厚生労働省が推進しているジョブカードを作成する際のワークシートとして、ライフキャリアレインボーのワークが使われている。