マイナビキャリアリサーチLabでは、現在働いている人(正社員、パート・アルバイトなど)を対象に、「あなたの職種ならではの“あるある話”、いわゆる“職業病(※)”を教えて」というアンケート調査を実施しました。
※本記事における「職業病」とは、腰痛や腱鞘炎といった実際の疾病・疾患を指すものではなく、日常生活の中で思わず出てしまう仕事特有のクセや反応、いわゆる「その職業ならではのあるある」を指します。
日々の業務の中で思わず出てしまうクセや、職種ならではの視点、無意識の行動など、さまざまなエピソードが集まりました。
こうした“職業病”は、当事者にとっては共感の連続である一方、他の職種の人にとっては新鮮な驚きや発見にもつながるかもしれません。本記事では、「建築技術者・建設作業従事者」にフォーカスして“あるある”エピソードを紹介します。
建築技術者・建設作業従事者の仕事紹介
建築技術者・建設作業従事者は、建物やインフラを「つくる」「支える」仕事の専門職です。建築技術者は、設計や構造計算、施工計画、品質・安全管理などを通じて、建物が安全かつ計画通りに完成するよう全体を統括します。
一方、建設作業従事者は、実際の現場で施工を行い、図面をもとに建物を形にしていく役割を担います。両者は密接に連携しながら、住宅やオフィス、商業施設、公共インフラなど、私たちの生活基盤を支えています。専門知識や技術力に加え、チームワークや現場での判断力が求められる仕事です。
※仕事内容の詳細はこちら
ここからは、マイナビの調査で分かった建築技術者・建設作業従事者のあるあるエピソードを紹介します。
【建築技術者・建設作業従事者】のあるある
私たちの生活基盤を支えている建築技術者・建設作業従事者。そんなみなさんの“あるある”をご紹介します。
街全体が“現場”に見える
休日に街を歩いていても、つい建物に目がいってしまう。新築住宅や建設中の建物を見かけると「構造は?仕上げは?」「この納まりはどうなっているの?」と自然にチェック。気になって結局近くまで見に行ってしまうことも多い。一般の人にはただの風景でも、建築技術者にとっては“観察対象”の宝庫になっています。
外に出るとつい“コンコン”してしまう
建物の壁や仕上げを見ると、ついコンコンと叩いてしまうクセがあります。中の構造や素材感を確かめる、いわば職業柄の“反射行動”のようなもの。特に商業施設やオフィスビルなど外出先でやってしまいがちで、「この壁は軽量?下地はどうなっているの?」と無意識に確認していることも。周囲からは不思議に見られつつも、本人にとっては癖になってしまっています。
設備やメーカーが気になって仕方ない
トイレや水道設備を見ると、ついメーカー名や型番をチェックしてしまう。「この現場は○○を使っているのか」「コスト意識高いな」など、頭の中で勝手に評価が始まります。普通の人が気にしない部分にまで目がいくのは、日々の仕事で積み重なった“職人の視点”ならではだと思う。
キリがいいところまでやりたい
設備工事や設計業務では、「ここまで仕上げたら一区切り」といった“美しい終わり方”へのこだわりが強い。そのため、単に時間で区切るのではなく、「あと少し整えたい」「この図面だけ完成させたい」と作業を優先してしまい、結果的に昼食や休憩が後ろ倒しになることも。効率というよりも完成度への責任感や職人気質が強く出るポイントで、納得のいく状態まで持っていかないと気持ちよく手を止められないのが、この仕事ならでは。
人付き合いと現場文化の影響
建設業界特有の人付き合いから、週末の飲み会が多くなりがち。現場の結束を高める側面もある一方で、「次の日はゆっくり一人で過ごしたい」と感じることもしばしば。仕事の濃密なコミュニケーションがあるからこそ、プライベートでは静かな時間を求める人も多いのがリアルなところ。
仕事内容の詳細
建築技術者・建設作業従事者は、建物や社会インフラを考え、作る仕事です。住宅やオフィス、商業施設、工場、道路や橋など、私たちの身の回りにある建物の多くは、こうした人たちの連携によって成り立っています。
建築技術者の主な職種
建築技術者は、建物をどうつくるかを計画し、工事全体を管理する役割を担います。ここでは一例を記載しています。
- 建築士:建物の見た目や使いやすさを考えながら、設計図を作成する
- 構造設計者:地震や風に耐えられるかなど、建物の安全性を考える
- 設備設計者:電気、空調、給排水など、建物の中身の仕組みを設計する
- 施工管理技士:工事の進み具合、安全、品質、費用を現場で管理する
- 積算担当:図面をもとに工事にかかる費用を計算する
図面通りに工事が進んでいるか、問題が起きていないかを確認し、関係者をまとめるのも建築技術者の大切な仕事です。
建設作業従事者の主な職種
建設作業従事者は、現場で実際に手を動かし、建物を形にしていきます。ここでは一例を記載しています。
- 大工:柱や床、壁などを組み立てる
- 鉄筋工:建物の骨組みとなる鉄筋を組む
- 型枠工:コンクリートを流し込むための枠を作る
- 左官工:壁や床をきれいに仕上げる
- 電気工事士:照明や配線など電気設備を施工する
- 設備工事従事者:水道や空調などの設備を取り付ける
建築技術者が考えた計画を、建設作業従事者の経験と技術によって実現することで、建物は完成します。多くの人が関わり、協力し合うことで社会を支えている仕事です。
建築技術者・建設作業従事者の主な資格
この分野には多様な資格が存在します。以下は代表的な資格の一例であり、実際には関わる分野や企業によって求められる資格は異なります。
- 建築士(一級・二級など)
建物の設計と工事監理を担う国家資格で、建物の用途や規模に応じて設計図を作成し、安全性や法令への適合を確認する。
- 施工管理技士(一級・二級など)
工事現場の管理を担う国家資格で、工程(スケジュール)や安全、品質、コストを総合的に管理し、職人や関係者をまとめながら工事を進める役割を担う。
- 電気工事施工管理技士
電気設備工事の施工管理を行う国家資格で、建物内外の電気設備工事について、計画立案から現場管理までを担当する。
- 管工事施工管理技士(一級・二級など)
空調・給排水設備など管工事の施工管理を行う国家資格で、建物の内部設備の工事を中心に、品質や安全を管理する。
- 電気工事士(第一種・第二種)
電気設備の工事に必要な国家資格で、配線や照明設備の設置などを行い、建物内で安全に電気が使えるよう施工する。
- とび技能士
高所作業や足場の設置に関わる国家資格で、作業床の設置や安全対策を行い、現場全体の作業環境を支える役割を担う。
- 配管技能士
給排水や空調設備の配管工事に関する国家資格で、水や空気を適切に供給・排出するための配管施工を行う。
データから見る建築技術者・建設作業従事者
ここからは、マイナビキャリアリサーチLab内で紹介しているデータをもとに、建築技術者・建設作業従事者の仕事について深掘りしていきます。
マイナビデータから見る正社員の平均初年度年収
マイナビでは、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査しています。
分類の仕方は「正社員の平均初年度年収推移レポート」に則るものですが、建築技術者・建設作業従事者に関しては職種「建築・土木」にまとまっており、本記事執筆の2026年5月時点では以下のようになっています。
| 全体 | 未経験求人 | 経験者求人 |
|---|
| 建築・土木 | 552.5万円 | 486.9万円 | 594.3万円 |
最新データについては、こちらからご覧ください。
マイナビデータから見る正社員の応募数
マイナビでは、総合転職情報サイト『マイナビ転職』に掲載された求人の「正社員の求人件数・応募数推移」を調査しています。
分類の仕方は「正社員の求人件数・応募数推移レポート」に則るものですが、建築技術者・建設作業従事者に関しては、職種「建築・土木」にまとまっており、本記事執筆の2026年5月時点では以下のようになっています。
※1 前月の応募数を100%として算出
最新データについては、こちらからご覧ください。
応援メッセージ
調査では、この職種を目指す人に応援メッセージやアドバイスも聞きました。
千里の道も一歩から。1日何でもいいから1つだけ覚えていくと数年後には莫大なスキルの財産が増えますよ。
調査概要
| 内容 |
職業別あるあるエピソード(職業病)調査 |
| 調査期間 |
2026年4月27日~28日 |
| 調査対象 |
現在働いている25~59歳までの男女 |
| 調査方法 |
インターネット調査(外部パネル) |
| 有効回答数 |
1,000件 |