フリーターの意識・就労実態調査(2023年)
- 8割が経済的にゆとりがないと感じており、4人に1人が「貯金がない」と回答
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:土屋芳明)は、「フリーターの意識・就労実態調査(2023年)」を発表しました。本調査は、年齢が15~44歳で、男性は既卒、女性は既卒かつ未婚のうち、パート・アルバイトとして働いている方を対象としています。
調査詳細
フリーターの正社員として働いた経験と今後最も希望する働き方
フリーターとして働く人のうち、正社員経験のある人は39.8%。そのうち、正社員として働いたことがある人に、今後最も希望する働き方を聞くと、「アルバイト・パート希望(33.4%)」が最も多く、次いで「フルタイムの正社員希望(30.9%)」となった。【図1・2】
【図1】正社員として働いた経験
【図2】今後最も希望する働き方(正社員として働いた経験がある人 n=981)
フリーターの経済的なゆとりの有無
また、経済的なゆとりについては、80.0%の人が「ゆとりがない」と回答。ゆとりがないと答えた人に現在の貯金額を聞くと、「貯金が無い(24.9%)」が最も高く、次いで「10万円以上~50万円未満(20.4%)」となった。【図3、4】
【図3】経済的なゆとりの有無(全体 n=2465)
【図4】経済的にゆとりが無いを選んだ人の貯金額(n=598)
希望のキャリアを歩めているか
現在希望のキャリアを歩めているかを聞いたところ、「そう思う(歩めている)」が11.0%、「そう思わない(歩めていない)」が55.3%となった。経済的にゆとりがないと答えた人ほど、希望のキャリアを歩めていないと感じる人の割合が多かった。【図5】
【図5】<経済的なゆとりの有無別> 希望のキャリアを歩めているか
また、希望のキャリアを歩めていないと感じている人に、本来希望していた働き方を聞いたところ、最も高いのが「フルタイム正社員(35.8%)」だった。【図6】
【図6】希望のキャリアを歩んでいると思わない人が、本来最も希望していた働き方(n=1363)
学び直しの必要性
学び直しの必要性について聞くと、61.3%が「必要性を感じている」と回答した。理由を聞くと、「収入を増やしたいため(66.0%)」が最も多かった。【図7・8】
【図7】新しいスキルを身に付けたり、学び直しをすることについて(全体 n=2,465)
【図8】学び直しの必要性を感じる人の理由上位6項目
調査担当者コメント
今回の調査では、フリーターとして働く人の8割が経済的にゆとりがないと考えており、ゆとりがない人ほど本来希望していたキャリアを歩めていないという実態が明らかになりました。物価高の影響もあり、今後生活水準を上げて経済的ゆとりを感じるためには、収入を増やすための行動をとることも必要になるでしょう。
収入を増やすための手段として、「学びなおし」がありますが、フリーターで働く人も必要性を感じている人は6割以上いることがわかりました。アルバイトで働く人にとっても今後自身の希望のキャリアを歩むための1つの選択肢となっていくことが考えられます
調査概要
内容 | フリーターの意識・就労実態調査(2023年) |
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調査期間 | 2023年2月15日~2月20日 |
調査対象 | 15~44歳の男性は既卒、女性は既卒かつ未婚のうち、パート・アルバイトとして働いている人 |
調査方法 | インターネット調査 |
有効回答数 | 就業者:2,465サンプル 非就業者:181サンプル |
レポート内目次
- 就業実態
- アルバイト探しについて
- 就業意識
- 学びなおしについて
- Appendix
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