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内々定の保有社数平均はコロナ禍以前の数値に回復。「3社以上」保有率も前年より増加

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、2022年卒業予定の全国の大学生・大学院生(内々定を保有している学生)を対象に実施した、「マイナビ2022年卒内定者意識調査」の結果を発表しました。

◆ 調査概要

内容 マイナビ 2022年卒 内定者意識調査
調査期間 2021年6月16日~2021年7月5日
調査対象 2022年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生
調査方法 Web上のアンケートフォームより入力
有効回答数 4,148名(内々定保有者)

◆ TOPICS

内々定保有社数の全体平均はコロナ禍以前の数値に近づく。「3社以上」保有率が5.0pt増

内々定保有社数は全体平均で2.0社で、コロナ禍前の2020年卒の水準(2.13社)に近付きつつある。内々定保有社数別の割合を見ると、前年比で「1社」「2社」の割合が減少し「3社以上」が増加しており、より多くの内々定を獲得した学生が増え、学生にとっては昨年より入社先を検討する際の選択肢が広がっていると考えられる。

内定保有社数
内定保有社数別の割合

69.5%の学生が入社予定先企業を決定

入社予定先について「すでに決めて就職活動を終了した」学生は69.5%となり、前年より8.7pt増加した。「ほぼ決めた」(18.4%)という回答と合わせると87.9%にも上り、前年の同回答の合計と比べても5.9pt増となった。2022年卒の学生はコロナ禍で選考が中止・延期された前年と比べて、比較的順調に選考が進んだため、入社予定先を決め、就職活動を終了する割合も増加しているものと思われる。

入社予定先を決めたのか

「WEB面接のための対策を行った」学生は前年比約2倍に

「効果的だった面接対策」を回答してもらったところ、「WEB面接のための対策を行った」の割合が20.0%となり、前年比約2倍となった。就職活動中に新型コロナウィルスの感染拡大という事態に見舞われ十分な準備ができないままWEB面接に臨んでいかざるをえなかった2021年卒の学生に対して、就職活動準備期間からすでにコロナ禍であった2022年卒の学生はWEB面接に対しても十分な対策を講じたうえで臨むことができたようである。

効果的だった面接対策

内々定式や社内見学といった「内々定者フォロー」は対面での実施を希望する傾向に

内々定式や懇親会、社内見学、研修などの、内々定者に対して企業側が実施するフォローについては、対面を望む割合(「対面で実施してほしい」+「対面で実施希望だが、状況に応じてWEBに変更してほしい」)が高くなった。

学生にとって内々定者フォローのフェーズは、インターンシップ参加や企業研究、選考を通じて「入社予定先企業としてのマッチング」を見極めてきた学生が、内々定企業や他の内々定者、そして職場や施設などの環境が、果たして自分と本当にマッチしているかどうか、その見極めの結果を再確認するフェーズであり、そうした再確認に必要な判断をWEB形式だけで完了させることへの不安が対面形式希望という形で表れていると推察される。

内々定者フォローについて、どのように実施してほしいと思うか
  

「ガクチカを褒められた」ことが入社の決め手につながったという学生も

「内々定を得た企業の人事担当者あるいは人事以外の人から伝えられた『入社を決意させた』一言は」という質問に対し、学生に思いおもいのフリーコメントを回答してもらった。「あなたと一緒に働きたい」「あなたと会えることを楽しみにしています。」といった趣旨の一言が多く見られたなかで、学業や課外活動など学生生活において力を入れていたこと(=ガクチカ)に対する企業担当者からの好意的なコメントを貰ったことで入社意思を固めたという学生見受けられた。

入社を決意させた一言
  

回答者(学生)の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数6651,6219229404,148
   

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