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6月時点の内々定保有社数は前年と同じ2.25社、複数内々定をもつ学生は約6割

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年卒業予定の全国の大学生・大学院生(内々定を保有している学生)を対象に実施した、「マイナビ2024年卒内定者意識調査」の結果を発表しました。

◆ 調査概要

内容 マイナビ 2024年卒 内定者意識調査
調査期間 2023年6月16日~2023年7月5日
調査対象 2024年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生
調査方法 Web上のアンケートフォームより入力
有効回答数 2,851名(内々定保有者)

◆ TOPICS

6月時点の内々定保有社数は前年と同じ2.25社、複数内々定をもつ学生は約6割

 6月時点の内々定保有社数の平均は2.25社で、前年と同様に現行の採用スケジュールになってから最も高い値を維持していた。【図1】また、内々定保有社数別の割合をみると「1社」が最多で40.2%だが、「2社」が26.7%、「3社以上」が33.1%で、あわせると複数内々定を持つ人は約6割となった。【図2】 さらに、入社予定先企業について「すでに決めて就職活動を終了した」との回答が73.4%(対前年比0.7pt増)となっている。【図3】

 新卒採用における企業側のニーズが高まっていることを背景に、面接、内々定出しの開始時期が前倒しになっていた。そのことも影響して、前年と同時期で比較すると、内定を得て、就職活動を終えた学生が増えていると考えられる。

(参照)「マイナビ2024年卒企業新卒採用予定調査」2023年2月実施

【図1】内々定保有社数/2024年卒内定者意識調査
【図2】内々定保有社数別割合/2024年卒内定者意識調査
【図3】入社予定先を決めたか/2024年卒内定者意識調査

第一志望の企業が入社予定先企業となった割合は48.7%、初めてその企業の採用情報に触れた時期は昨年3月以前が最多

入社予定先企業(もしくは最も志望度が高い内々定先)が第一志望である学生は48.7%と前年から0.6ptと僅かだが増加している【図4】。また、入社予定先企業の元々の志望順位別に初めてその企業の採用情報に触れた時期を聞いたところ、「第一志望」の場合は、「昨年3月以前」が最多で17.0%、次いで「(昨年)6月(13.8%)」となった。一方、「それ以外」の場合は、「(今年)3月上旬」が最多で16.3%、次いで「(今年)2月(13.6%)」だった。【図5】

【図4】入社予定先企業は第何志望だったか/2024年卒内定者意識調査
【図5】(入社予定先企業の元の志望順位別)初めてその企業の採用情報に触れた時期/2024年卒内定者意識調査

第一志望企業を入社予定先企業とした学生が、その企業のインターンシップ・仕事体験に参加した割合は55.6%

内々定先企業に納得している学生ほど、インターンシップ・仕事体験への参加割合が高く、また、その影響を受けている割合も高かった。【図6,7】さらに、入社予定先のインターンシップ・仕事体験への参加に限定しても、納得している学生のほうがそうでない学生よりも参加割合が高かった。なお、入社予定先企業の元の志望順位別に、入社予定先企業へのインターンシップ参加状況を確認したところ、「第一志望」の場合は55.6%と半数を超えていた。【図8】

(※)入社予定先企業に限らず、インターンシップ・仕事体験への参加経験全体

左【図6】インターンシップ・仕事体験参加経験×内々定先納得度、右【図7】インターンシップ・仕事体験の内容が企業選択に影響したか×内々定先納得度/2024年卒内定者意識調査
【図8】入社予定先企業へのインターンシップ・仕事体験への参加状況/2024年卒内定者意識調査

学生が入社意欲を高めると考え、企業が採用時に情報開示していることのトップはどちらも「福利厚生の充実」

人事制度等の情報で「入社意欲を高めると思うこと」また「入社予定先企業が持っていると思うこと」について聞いたうえで、企業側に聴取した「採用時に情報開示していること」と比較した。また、「入社予定先企業が持っていると思うこと」については、内々定先に納得している人と、納得していない人の比較もした。

まず、いずれの項目においても最多だった選択肢は「福利厚生の充実」で特に学生が「入社意欲を高めると思うこと」としては74.1%だった。「待遇の良さ」は「入社意欲を高めること」としては2番目に多く64.6%だったが、企業側でその対応を行い、採用時に情報開示した割合は44.2%と半数を割っていた。「入社予定先企業が持っている・納得している」で最多だった項目は「社風や雰囲気の良さ(53.0%)」となっており、人事制度等ではないが、学生にとって重要な項目であるようだ。企業全体に関わるような人事制度はなかなか採用のために変えることが難しいと思われるが、現状でもPR可能なことや研修といった育成の側面で実施することなどをPRすることで学生の納得感を引き出せると考えられる。【図9】

【図9】人事制度等の情報で「入社意欲を高める」「入社予定先企業が持っている」「企業がPRしている※1」項目/2024年卒内定者意識調査(※1のみ 2024年卒企業採用活動調査

回答者(学生)の属性データ

有効回答数内訳文系男子文系女子理系男子理系女子総計
人数5051,0266207002,851
   

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