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2019年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査

地元就職希望率の全国平均は50.8%で過去最低

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2019年卒業予定の学生を対象とした「2019年卒 マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を発表しました。本調査は2012年卒より開始し、今回が8年目となります。

調査概要

内容 マイナビ 2019年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査
調査期間 2018年4月2日~4月16日
調査対象 2019年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生
調査方法 4月2日時点のマイナビ2020の会員に対するWEBアンケート
有効回答数 7,127名

TOPICS

地元就職希望率(全国平均)は前年比1.0pt減の50.8%で過去最低値。地元外進学者のUターン就職希望率(全国平均)も過去最低の33.8%

※地元就職希望率とは「最も就職したい都道府県」と「卒業高校都道府県」の一致率のこと。

 卒業した高校の所在地と、最も働きたい都道府県の一致率(=地元就職希望率)は、全国平均で50.8%(前年比1.0pt減)と、前年をやや下回った。2017年卒対象の調査では、地方創生機運の高まりを受けて、この1年だけ増加したものの、調査を開始した2012年卒から8年間で12.5pt減少し、過去最低の数値となった。
 また、地元で進学した学生の地元就職希望率は71.7%(前年比0.5pt減)に対して、地元外に進学した学生のUターン就職希望率は33.8%(前年比1.9pt減)と、大きな開きが生じた。どちらも過去最低値で、総じて地元外に就職を希望する割合が高まっている。学生の売り手市場が続く中、職種や業界の選択肢が多い大都市圏の企業を目指す学生が増えていると推察される。

地元就職希望者は実家での生活や地元の風土といった生活のしやすさを重視

地元(Uターン含む)就職を希望する理由の1位は「(自分の意思から)両親や祖父母の近くで生活したいから(46.8%)」、次いで「実家から通えて経済的に楽だから(41.3%)」となった。女子の方が「両親や祖父母の近くで生活したい」、「実家から通えて経済的に楽」と考えており、地元就職を考える大きな要素となっていることが分かる。

地元就職をしない主な要因は、就職先の「企業数」や「職種」の少なさ

地元(Uターン含む)就職を希望しない理由の1位は「志望する企業がないから(37.6%)」。実現すれば地元就職するかもしれないものは、前年同様「働きたいと思うような企業が多くできる(45.1%)」、「給料がよい就職先が多くできる(38.6%)」が上位となった。「志望企業がない」「働きたい企業がない」といった学生のマインドが地元就職への障壁となっており、企業側も自社の魅力をより一層伝える努力が求められるといえる。

【エリア別地元就職希望割合】

有効回答数内訳 文系男子 文系女子 理系男子 理系女子 総計
人数 1,327 1,554 3,135 1,111 7,127

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