大学生低学年のキャリア意識調査(2020・2021年卒対象)
- 将来やりたい仕事のイメージがある大学1・2年生は74.7%
- 影響を受けたのは「教職員」「インターネット」「両親の話」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、「マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査」の結果を発表しました。本調査は、大学1、2年生の男女1,059名に、現時点のキャリア観やキャリア教育について初めて調査したものです。概要は以下の通りです。
目次
トピックス
- 大学1・2年生の4人に3人が“将来やりたい仕事”のイメージを持っていると回答。影響を受けたのは「教職員」「インターネット」「両親の話」
- 7割以上が中学・高校でキャリアを考える授業やイベントを経験するも、約4割が「大学の専攻選択時、特にやりたい仕事はなかった」
- 大学でのキャリアに関する授業やガイダンス受講経験者は47.0%。今後参加したい学生は8割超
- インターンシップ経験者は2割程度にとどまるも、今後参加したい割合は8割と、関心度は高い
調査詳細
大学1・2年生のキャリア展望
- 4人に3人が“将来やりたい仕事”のイメージを持っていると回答
- 影響を受けたのは「教職員」「インターネット」「両親の話」
自分がやりたい仕事についてのイメージ
74.7%の大学1、2年生が「自分のやりたい仕事について何らかのイメージを持っている」と回答した。ただし、半数以上(54.9%)は「ぼんやりとしたイメージ」にとどまるため、低学年次に明確なビジョンをもつ学生は少ないといえる。
仕事を考えるときの影響
仕事を考えるとき影響を受けているのは、「大学職員・教授の話(授業含む)」が37.7%、「インターネット上の情報」が31.4%、「両親の話」が30.0%という順に。低学年次においては、大学内、特に教職員からの情報が、自身の仕事に関するイメージ醸成に大きな役割を果たしているといえる。
中高までのキャリア教育
- 7割以上が中学・高校でキャリアを考える授業やイベントを経験するも、約4割が「大学の専攻選択時、特にやりたい仕事はなかった」
中学・高校で、仕事について考えるような授業や特別教室、イベントの経験有無を聞くと、7割以上(73.8%)の学生が何らかの経験をしていると回答。
具体的には、「特別な講演(学校の先生以外の人が来て話をする)」が43.7%で最多となり、「職場体験・インターンシップ」が次点に。中高生からのキャリア教育の機会が積極的に学校で設けられるようになっており、それが数字に現れたといえる。
ただし、大学の専攻を選ぶとき、約4割(38.2%)が「高校生のとき、特にやりたい仕事はなかった」と回答しており、大学入学時点では、将来の職業について特段の意向を持っていないことが分かった。
大学でのキャリア教育
- 大学でのキャリアに関する授業やガイダンス受講経験者は47.0%
- 今後参加したい学生は8割超
キャリアガイダンスなどの経験割合
大学でキャリアに関する授業やガイダンスを受けた経験がある学生は47.0%で半数を下回った。しかし、今後1、2年生向けのガイダンス等が実施される場合に、「参加したい(「参加しても良い」を含む)」と回答した学生は81.8%と、全体の8割を超えており、意欲的な学生が多いことが分かる。
仕事について考える上で経験したいもの
仕事について考える上で、経験したい項目は、「興味のある職種・業界でのインターンシップ(44.5%)」「興味のある職種・業界でのアルバイト・ボランティア(40.9%)」「興味のある職種・業界の職場見学・会社見学(38.7%)」が上位となり、就業現場での経験を求めていることが分かる。
低学年次からのインターンシップや職場体験の必要性についての議論は多いが、当事者である学生はそれを求めているといえるだろう。
大学1・2年生のインターンシップ参加状況
- インターンシップ経験者は2割程度にとどまるも、今後参加したい割合は8割と、関心度は高い
インターンシップ経験と今後の参加意欲
インターンシップに参加したことがある学生の割合は16.8%と、2割程度にとどまった。しかし、今後の参加意欲について聞いたところ、「今後参加したい、やってみたい」と回答した学生は、全体の8割(81.3%)に上った。低学年次でのインターンシップ参加経験者は少ないものの、今後の参加意向や興味関心は高い。
参加してみたいインターンシップの内容
参加したいインターンシップは、「社員に混じっての『業務体験』」が最多の68.1%で、前項でも学生が「就業現場の経験」を求めている様子が見えたが、インターンシップの内容においても、実際に働く環境に身をおきたいという学生の意識が感じられる。
調査担当者コメント
本調査は、大学低学年(1、2年生)の学生が、どのように仕事や自身のキャリアを考えているかを明らかにするために実施した。
まず、学生は将来の仕事を考えるとき、大学内、特に職員や教授からの情報が大きな役割を果たしていることが分かった。また、大学選択時には4割の学生が「将来就きたい仕事がなかった」と回答しており、大学入学後に職業に関する意識や知識を高めていることがわかる結果となった。
さらに、大学低学年の学生もインターンシップで具体的な仕事の内容を知り、職場体験をしたいと希望する学生が多いことが分かる。低学年次からもインターンシップの必要性を学生が感じていることが示唆された。
有効回答数内訳 | 文系男子 | 文系女子 | 理系男子 | 理系女子 | 総計 |
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人数 | 277 | 356 | 238 | 188 | 1,059 |
調査概要
内容 | 2018年マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査 |
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調査期間 | 2018年2月14日~2018年2月21日 |
調査対象 | 18歳~20歳の大学1,2年生を対象にWEB調査を実施
(アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社) |
調査方法 | WEBフォームにて回答 |
有効回答数 | 1,059名 |
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