マイナビ キャリアリサーチLab

2017年卒企業新卒採用予定調査

採用予定数は、全体平均で『19.1%の増加』となり、採用増の勢いが加速

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、「2017年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」を発表した。

調査概要

内容 マイナビ 2017年卒 企業新卒採用予定調査
調査期間 2016年2月8日(月)~3月7日(月)
調査対象 新卒採用実績のある国内企業
調査方法 ・新卒採用実績のある国内企業に回答用紙を郵送
・採用・研修担当者のための新卒採用支援情報サイト「新卒採用サポネット」会員にメールマガジンにて案内
有効回答数 2,240社(上場 380社/非上場 1,860社 ,製造 778社/非製造 1,462社)

トピックス

  • 採用予定数は、全体平均で『19.1%の増加』となり、採用増の勢いが加速
  • 採用環境の見通しが「厳しくなる」は文系56.1%、理系63.6%。
    厳しかった前年よりさらに厳しく
  • 採用環境の厳しさを反映して全体的に前倒しのスケジュール。面接開始のピークは4月~6月

調査詳細

採用予定数

採用予定数は、全体平均で『19.1%の増加』となり、採用増の勢いが加速

2017年卒の採用予定数は「大学(文系)」で26.0%(前年比2.3pt増)、「大学(理系)」で31.4%(前年比2.3pt増)となり、大学卒の文理ともに、「増やす」という回答が「減らす」を20pt以上上回った。経年で見た場合も、大学卒の文理ともに、2012年卒以来6年連続で採用を「増やす」企業の割合が「減らす」企業の割合を上回っている。従業員規模別では、「100人未満」の企業が32.4%で最も高い割合となり、規模が小さい企業ほど採用意欲が高いという結果となった。

大学卒(院卒含む)の2017年卒採用予定数を2016年卒採用実績数と比較すると、全体平均で19.1%増加しており、特に「非上場企業」では20.3%の増加と、前年の増加割合を上回り、採用増の勢いが加速している。業種別では、「小売」が39.4%と4割近い大幅な採用数の増加を目指すほか、「サービス・インフラ」の22.7%、「ソフトウエア・通信」の18.4%なども高い目標となっている。前年に予定した1.5%の増加を大きく超える採用実績(11.9%増加)となった「金融」もさらに13.1%の増加を目指している。

採用予定数決定の「大きな要因となったもの」については、前年同様に「将来の経営業績の見通し」が45.2%(前年比8.8pt減)、「従業員の年齢構成」が44.9%(前年比5.6pt減)となったほか、今年から選択肢に加えた「前年の採用実績」も36.5%と高い割合だった。

前年と比べた採用予定数/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
前年と比べた採用予定数/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査

採用予定数・実績数3年間推移/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用予定数・実績数3年間推移
/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査

採用予定数と前年入社予定数の比較(従業員規模別)/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用予定数と前年入社予定数の比較(従業員規模別)/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査

採用環境の見通し

採用環境の見通しが「厳しくなる」は文系56.1%、理系63.6%。
厳しかった前年よりさらに厳しく

採用環境の見通しについては、「厳しくなる(「非常に」を含む)」という回答が文系で56.1%、理系で63.6%となり、半数以上が、厳しくなるという見通しが大半だった前年より、さらに厳しくなると考えているという結果となった。厳しくなると考える理由を訊いたところ、「母集団(エントリー数)の不足」が67.2%(前年比3.1pt増)を挙げた企業の割合が最も高く、次いで「内定辞退の増加」(59.5%、前年比7.4pt減)、活動早期化へのスケジュール対応(47.2%、前年比2.3pt減)が多く挙がった。

採用環境の見通し(経年比較)/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用環境の見通し(経年比較)/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用環境が厳しくなると考える理由/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用環境が厳しくなると考える理由
/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査

採用スケジュール

採用環境の厳しさから全体的に前倒しのスケジュール。
面接開始のピークは4月~6月

「エントリー受付開始」は、「3月上旬」が82.0%と集中し、続く採用フローは、採用環境の厳しさを反映して、全体的にスケジュールを前倒しする企業が多いことが特徴的だ。「採用に直結するセミナー開始」は、「3月」が68.7%(前年比9.6pt増)、「OB・OG・リクルーターによる面談開始」は、「3月」が40.1%(前年比2.3pt増)、「エントリーシート受付開始」も、「3月」が65.6%(前年比11.1pt増)と、それぞれ3月がピークとなり集中度が増している。「エントリーシートの結果通知開始」のピークは「4月」の34.9%(前年比5.7pt増)だが、「3月」も33.6%(前年比6.7pt増)となり、前年より受付開始から結果通知までの期間が短くなっている。また、「5月以前」に「面接開始」する企業は72.6%(前年比13.1pt増)で、ピーク月は「4月」の33.9%(前年比6.9pt増)となった。「内々定出し開始」を「5月以前」に開始する企業は50.7%(前年比10.0pt増)で、ピーク月は「6月」の33.4%(前年比16.2pt増)となっており、6月までに8割を超える企業が内々定を出し始める様相となっている。

採用スケジュールの開始時期(採用活動の前半フェーズ)/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用スケジュールの開始時期(採用活動の前半フェーズ)
/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用スケジュールの開始時期(採用活動の後半フェーズ)/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用スケジュールの開始時期(採用活動の後半フェーズ)
/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査

採用活動期間は、「短期化する」が29.5%(前年比5.0pt増)で、「長期化する」の16.3%(前年比24.1pt減)を上回った。採用活動の終了時期は6月から12月の間で分散しており、6月・7月の早期に終了すると回答した企業はやや増えたが、10月以降については前年とあまり変化はなかった。

採用活動期間はどのようになると考えるか/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査
採用活動期間はどのようになると考えるか
/マイナビ2017年卒企業新卒採用予定調査

レポート内目次

PDFデータ内の主なトピックを記載しています。

  • 採用予定数の増減
  • 採用予定数と前年入社予定数の比較
  • 採用予定数決定の大きな要因
  • 採用実施の理由
  • 採用基準
  • 質・量の優先度
  • 採用環境の見通し
  • 採用予算 / 採用担当者数
  • 採用スケジュール 
  • 社会人基礎力の評価
  • 採用担当者に必要な力
  • 面接時に特に注視するところ
  • 学生の本質を見極めるのによいと思う方法
  • 実践している採用手法
  • 学生に対してアピールしたいと考えるポイント
  • インターンシップを実施した月
  • 学業成績をどの程度考慮するか
  • 学内セミナー
  • 各採用フェーズでの交通費支給状況
  • 採用ターゲット
  • 内定式

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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