【2025年2月更新】転職活動実施率・中途採用実施率の最新動向

朝比奈あかり
著者
キャリアリサーチLab研究員
AKARI ASAHINA

マイナビキャリアリサーチラボでは、毎月、企業と個人それぞれに転職活動と中途採用に関する調査を実施している。このコラムでは、

  • 中途採用実施率と転職活動実施率
  • 中途採用予定率と転職活動予定率
  • 中途入社者がいた企業の割合と中途入社した個人の割合

について、調査を開始した2021年9月から最新データの推移をまとめた。

最新の調査データを公開する際に情報を更新していくので、最新の転職市場の動向把握として活用してほしい。
※2025年2月更新

マイナビ転職のサイトデータから算出した「平均初年度年収」「求人件数・応募数」の推移や、そのほかの転職市場・中途採用の最新動向は以下にまとめられている。

中途採用・転職活動(2024年12月時点)

【企業】中途採用実施率

企業の中途採用実施状況を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。

中途採用実施率推移

2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:2,307
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:2,307
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人

2024年12月の企業の中途採用実施率は41.2%(前月比+1.4pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は39.6%、2023年平均は42.0%、2024年平均は41.9%となった。2023年までは緩やかに増加をし、それ以降はほぼ横ばいで推移していることがわかる。

【個人】転職活動実施率

個人の転職活動実施状況を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。

転職活動実施率推移

2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:20,411
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20∼50代の正社員

2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:20,411
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20∼50代の正社員

2024年12月の個人の転職活動実施率は3.4%(前月比-0.2pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は4.3%、2023年平均は4.3%、2024年平均は3.5%となった。2023年末から2024年にかけて減少していることがわかる。

【企業】個人の対比

中途採用・転職活動の実施理由(2024年12月時点)

企業と個人の活動実施理由/2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査
企業と個人の活動実施理由/2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査

企業の中途採用活動実施理由トップは「退職者・求職者の補填」となった。次いで「年齢など人員構成の適正化」「組織の存続と強化」となった。

個人の転職活動実施理由トップは「給与を高くしたい」となった。次いで「将来性のある会社、業界で働きたい」「人間関係をリセットしたい」となっている。

多くの人が「給与を高くしたい」という理由で転職活動をしている。しかし、最近では賃上げが活発に行われており、自社で賃上げが行われたことで転職活動を控える人増えている可能性がある。このことも一因となり、転職活動実施率が減少していると考えられる。

企業が力を入れて募集した職種、個人が応募した職種(2024年12月時点)

企業と個人の募集・応募職種/2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査
企業と個人の募集・応募職種/2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査

企業がもっとも力を入れて募集した職種トップは「営業」となった。次いで「管理・事務」「ITエンジニア」となった。

また、個人が転職活動で応募した職種トップは「管理・事務」となった。次いで「ITエンジニア」「営業」となっている。

企業が力を入れて募集した職種と、個人が転職活動で応募した職種にはやや差が見られた。個人が応募した職種トップである「管理・事務」は、企業がもっとも力を入れて募集した職種の2位となっている。また企業が最も力を入れて募集した「営業」は個人では3位と、職種によってニーズはややアンバランスな状況であることがわかった。

今後の中途採用・転職活動(2024年12月時点)

【企業】今後3カ月以内の中途採用予定率

企業の今後3カ月以内の中途採用予定率を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。

今後3カ月以内に企業が中途採用活動をする割合

2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:2,307
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:2,307
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人

2024年12月の今後3カ月以内に企業が中途採用活動をする割合は63.1%(前月比+0.6pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は61.6%、2023年平均は63.4%、2024年平均は63.3%となった。2022年から2023年にかけて緩やかに増加し、2024年以降はほぼ横ばいで推移していることがわかる。

【個人】今後3カ月以内の転職活動予定率

働いている個人が今後3か月以内に転職活動を行う予定の割合を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。

今後3カ月以内の転職活動予定率推移

2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:20,411
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20∼50代の正社員
2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:20,411
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20∼50代の正社員

2024年12月の個人の今後3カ月以内の転職活動予定率は15.3%(前月比‐0.8pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は15.7%、2023年平均は16.4%、2024年平均は15.3%となり、2022年から2023年にかけて緩やかに増加し、2024年以降は減少傾向であることがわかる。

中途入社者状況(2024年12月時点)

【企業】中途入社者がいた割合

企業の中途入社者がいた割合を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。

中途入社者がいた割合

2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:2,307
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:2,307
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人

2024年12月の企業の中途入社者がいた割合は21.5%(前月比±0.0pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は23.1%、2023年平均は23.6%、2024年平均は23.7%となり、2022年から2023年にかけて緩やかに増加していることがわかる。

【個人】中途入社した割合

個人が中途入社した割合を「中途採用・転職活動の定点調査」より紹介する。

中途入社した割合

2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:20,411
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20∼50代の正社員
2024年12月度 中途採用・転職活動の定点調査/12月回答数:20,411
※回答ベース:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20∼50代の正社員

2024年12月の個人の中途入社者がいた割合は1.5%(前月比-0.2pt)となった。調査開始時から年間平均をみると、2022年平均は1.3%、2023年平均は1.4%、2024年1‐9月平均は1.5%となり、月次でばらつきは見られるものの、ほぼ横ばいで推移していることがわかる。

転職活動実施率・中途採用実施率の調査

月次の詳細は下記にまとまっている。

月次の調査はこちらをご確認ください。

転職や中途採用に関わらない正社員の調査

マイナビキャリアリサーチラボでは、中途採用に限らず正社員に対して調査を実施している。
各種調査・データに関しては、こちらをご確認いただきたい。

今後も新しい調査が公開されるときに更新していく。 

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