大学生のアルバイト調査(2024年)
- SNS経由でアルバイト応募経験がある割合は26.5%(前年比4.7pt増)
- 一方SNSで怪しい求人の勧誘を受けたことがある割合は6人に1人
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、大学1年生から4年生を対象とした、「大学生アルバイト調査(2024年)」を発表しました。本調査は今年で6回目となります。
調査詳細
大学生のアルバイト探しの情報収集源
アルバイトをしている大学生は71.1%で前年より2.7pt増加した。アルバイト探しの情報収集源は、「アルバイト求人アプリ(48.8%)」が最も高く、次いで「アルバイト求人サイト(48.1%)」となった。前年からは、「SNS(24.3%)」が5.5pt増と最も増加した。【図1、2】
SNS経由でのアルバイト応募経験
また、SNS経由でのアルバイトの応募経験がある割合は26.5%と前年比4.7pt増。実際にSNS求人で働いた経験があったのは24.6%と前年比5.5pt増で、SNS経由でのアルバイト探しが浸透しつつある様子がうかがえる。
一方、SNSで怪しい求人の勧誘を受けた割合は16.6%の6人に1人程度となり、SNSの危険な一面が見える結果となった【図3、4】
大学生のアルバイト選びの親の関わり
アルバイト選びの際に親の関与がある割合は60.0%で前年より3.6pt増加した。関わり方は「アルバイト先を決めるときに親の意見を参考にした」が61.6%と最も高く、次いで「アルバイト許可証を発行するために親の許可をもらった」が29.7%となった。【図5】
また、SNS経由でのアルバイト探しの経験の有無別に見ると、ある人はない人より「アルバイト先を決定する際に親の関与がある」が高く65.5%で8.2pt上回った。
SNSやインターネット上で募集される、高額報酬をうたった危険な仕事、いわゆる「闇バイト」に学生自身も知らないうちに加担してしまうことが社会的な問題となる中で、SNSでアルバイト探しをする人は、事前に親へ相談する人が増えていることが推察される。【図6】
就職活動を意識したアルバイト先の決定
就職活動を意識してアルバイト先を決めた割合は31.5%で、2020年の調査開始以来最高となった。アルバイト選びで重視したことは、「正しい言葉遣いができるようになる(50.4%)」が最も高く、前年比でも7.2pt増と最も増加した。
次いで「専門的なスキルを深める又は身に付ける」が6.3pt増、「正社員に近い仕事をする」が5.4pt増となり、ビジネスマナーに加えて、専門的なスキルの習得を意識してアルバイト選びを行う大学生が増えた様子がうかがえる。新卒採用で職種別採用が広がり、必要なスキルが明確になったことが影響しているとみられる。【図7、8】
調査担当者コメント
就職活動を意識してアルバイト選びをしている学生が過去最高となりました。新卒採用において職種別採用が広がる中で※1、社会に出る前にアルバイトを通じて専門的なスキルを身に付けたいと考える学生の意識がうかがえました。
また、SNSでのアルバイト探しは、応募の手軽さや働き始めるまでの期間が短いことなど効率的な一方で、怪しい求人の勧誘を受けた学生もおり、危険な一面も見られる結果となりました。社会経験が少ない学生がトラブルに巻き込まれないように、身近な大人である親から積極的にコミュニケーションを取っていくことも重要であると考えられます。※1 2025年卒 大学生 活動実態調査 (3月)
キャリアリサーチラボ 研究員 三輪希実
調査概要
内容 | 大学生のアルバイト調査(2024年) |
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調査期間 | 2023年2月15日~2月19日 |
調査対象 | 18~23歳の大学1年生~4年生※短期大学、専門学校、大学院生は除く |
調査方法 | インターネット調査 |
有効回答数 | 就業者913サンプル、非就業者381サンプル |
レポート内目次
1,大学生のアルバイト就業実態
2,大学生のアルバイト探し
3,大学生の就業意識
4,現在のアルバイト先への意識
5,アルバイトにおける就職活動の意識
6,アルバイト先でのコミュニケーション
7,1年以内のアルバイトの変化
8,Appendix
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