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中途採用・転職 総括レポート 2023年版(2022年実績)

  • 2022年の求人件数・転職率はコロナ前を上回って推移
  • 企業・求職者ともに積極的に活動し、今後も活発化していく見通し

株式会社マイナビは、2022年における中途採用・転職市場を3部構成でまとめた、「中途採用・転職総括 レポート2023年版(2022年実績)」を発表した。第1部は「雇用市場の概況」、第2部は「企業の中途採用状況」、第3部は「求職者の動向」についてまとめている。

トピックス

雇用市場の概況

有効求人数、有効求職者数および有効求人倍率の推移

2022年の有効求人倍率は1.28倍(前年比0.15ptプラス)。前年と比べ求人数が大きく増加し、有効求人倍率も上昇した。【図1】

【図1】有効求人数、有効求職者数および有効求人倍率の推移

有効求人倍率_中途総括
出典:厚生労働省 一般職業紹介状況 パートタイム含む実数

雇用人員 判断D.I.

正社員の不足感はほぼコロナ前と同等の水準に。業種別で見ると特に「医療、福祉」 「建設業」 「運輸業、郵便業」 「情報通信業」で人材不足の傾向が強い。【図2】

【図2】雇用人員 判断D.I.(「不足」-「過剰」)ー正社員等 5月時点の年推移

雇用人員 判断D.I._中途総括
出典:厚生労働省「労働経済動向調査」

企業の中途採用状況

マイナビ転職の掲載求人件数推移

2022年の求人掲載数は前年を上回り、企業の正社員採用活動はさらに活発に実施されていた。【図3】

【図3】マイナビ転職 掲載求人件数推移(2018年平均を100%とした)

求人件数_中途総括
出典:マイナビ「正社員求人の掲載数・応募数推移レポート」

2023年の中途採用の見通し

今後の企業の中途採用活動はさらに活発化。未経験者採用にも力を入れ始める企業も徐々に増える見通し。【図4】

【図4】今後(2023年)の中途採用の見通し

今後の見通し_中途総括
出典:マイナビ「中途使用状況調査2023年版(2022年実績)」

転職者の動向

正社員の転職率

2022年の正社員の転職率は、2016年以降最も高い水準。正社員の転職率は前年をさらに上回り7.6%と、転職活動が積極的に行われていた様子がうかがえる。【図5】

【図5】正社員の転職率(20-50代)

転職率_中途総括
出典:マイナビ「転職動向調査2023年版(2022年実績)」

各面接・選考手法の受験経験と実施企業の受験意欲への影響

新しい面接・選考手法(WEB面接/動画エントリーシート・動画選考/AI面接)の経験率は年々上昇。【図6】

【図6】各面接・選考手法の受験経験と実施企業の受験意欲への影響

各面接・選考手法の受験経験_中途総括
出典:マイナビ「転職動向調査2023年版(2022年実績)」

2022年の中途採用のまとめ

まとめ_中途総括

企業

  • 2022年の求人数はコロナ前を大きく上回って推移。前年よりさらに活発な採用活動が行われていた。
  • 採用活動を実施する企業が増えたことで、中途採用の印象は「厳しかった」と感じた割合は前年より増加。
  • 「退職者の増加」等の喫緊の課題解決の中途採用に加え、「組織の強化・活性化」「年齢など人員構成の適化」等の今後を見据えた採用活動が多く行われていた。
  • 2023年以降の中途採用は、さらに活発化する予定。未経験者にも力を入れ始める企業も増加する見通し。
  • 中途採用の賃金をあげる企業は7割以上。優秀な人材を獲得するための賃上げする企業がさらに増加するだろう。

転職者

  • 2022年の正社員の転職率はコロナ前を上回り、調査開始以来最も高い水準に。コロナの影響を受けた2020年と比較し、企業の採用活動が活発化したことで、少ない活動量で転職できていた。
  • 転職活動を始めた理由トップは「給与が低かった」。入社を決めた理由トップも「給与が良い」となっており、物価高の上昇を受け給与を理由に転職活動や転職を決意した人が増えたようだ。
  • 転職者の前職の就業期間は年々短縮化、転職がより身近な行動に。今後は企業の採用意欲の高まりの影響も受け、若年層・優秀人材層を中心に、より転職が活発化する見通し。

レポート内目次

第1部.雇用市場の概観 ・・・ P.4~7
第2部.企業の中途採用状況 ・・・ P.9~15
第3部.転職者の動向 ・・・ P.17~23

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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