マイナビ キャリアリサーチLab

2021年度 就職活動に対する保護者の意識調査

子どもの就職活動の環境について「よく知っていた」は1割未満、約8割は「厳しい」と感じる。約半数が「オヤカク(企業からの内定確認の連絡)」を経験

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、「大学4年/大学院2年で今年就職活動を終えた、もしくは現在活動中」の子供を持つ保護者1,000名を対象に「就職に対する意識調査」を行いました。

調査概要

内容 就職活動に対する保護者の意識調査
調査期間 2022年1月14日~2022年1月16日
調査対象

株式会社クロス・マーケティングのモニターで、大学4年/大学院2年で今年就職活動を終えた、もしくは現在活動中の子供を持つ保護者を対象

調査方法 Web上のアンケートフォームより入力
有効回答数 1,000名

TOPICS

子どもの就職活動の環境について「よく知っていた」は1割未満。約8割は「厳しい」と感じる

子どもの就職活動の環境については「知っていた」(よく知っていた+そこそこ知っていた)が60.4%となった。「よく知っていた」は1割未満にとどまり、「そこそこ知っていた」がボリュームゾーンとなっている。就職活動環境をどのように感じていたかについては「大変厳しい環境」が24.7%、「多少厳しい環境」が53.5%となり、合わせると8割近くの保護者が「厳しい」と感じていた。

保護者は子どもの就活環境について知っていたか/どのように感じていたか

就職活動環境について知っているものを答えてもらったところ、「卒業・修了年度に入る直前の3月3日以降、企業の会社説明会が開始される」(21.5%)、「卒業・修了年度の6月1日より 企業は選考活動ができる」(21.9%)といった就職活動のスケジュールにまつわる情報や、「インターンシップをオンラインで開催する企業もある」(33.3%)、「合同企業説明会や個別企業セミナー、OB・OG訪問、面接などもオンラインで行われるようになった」(23.3%)といった就職活動のオンライン化に関する情報については認知度があるが、「ジョブ型雇用/ジョブ型採用といった雇用・採用手法が一部で導入が始まっている」といった雇用・採用の最新のトレンドについては知っていると答えたのは5.6%にとどまった。

最近の就活環境について保護者が知っていること

就職活動に対する支援(金銭的支援以外)では、「あまり気を遣わないような雰囲気や環境作り」が最多。「自宅でWEB面接を受験する際の配慮」などコロナ禍ならではの新しいサポートの形も。

就職活動に対する金銭面以外でのサポートについて、どちらかというと「親側から自発的に行ったもの」、どちらかというと「子どもから頼まれて行ったもの」で分けて質問を行った。親の側から行った支援で最も多かったのは「あまり気を遣わないような雰囲気や環境作り」、次いで「励ましなど精神的サポート」、「(靴磨き、アイロン掛け等)身だしなみを整える手伝い」などが続いた。

また「自宅でWEB面接を受験する際の配慮(スペースの確保、静かさの確保)」が6つ目に多い回答となり、コロナ禍により自宅からオンラインで面接を受ける学生が増えたことの影響が見て取れる。なお、この「自宅でWEB面接を受験する際の配慮」の回答は「子どもから頼まれて行ったこと」では3つ目に多く、子ども側からのニーズの高い支援内容であることもうかがえる。コロナ禍以降に生まれた新しいサポートの形と言えるが、今後、保護者側の自発的支援としてさらに定着していく可能性もあるだろう。

保護者が子どもの就活に対して行ったサポート

子どもの就職先については「安定志向」が大半。入社希望業界・企業ともに「公務員」が最多。

子どもが入社する企業に望むものとして、もっとも多かった回答は「経営が安定している」で51.5%。半数以上の保護者が安定した環境への就職を希望しており、2位「本人の希望や意志に沿っている」(25.3%)、3位「社風や雰囲気が良い」(18.3%)などと比べても突出した結果となった。「子どもの能力・専門性が活かせる」も6位に入っており、2位「本人の希望や意志に沿っている」と合わせてみることで、安定した環境であることを大前提として、そのうえで子ども自身が希望する仕事ができること、そしてスキルアップを目指せる環境であることを望んでいると推察される。

子どもに働いてほしい業界に関しては、総合1位は「官公庁・公社・団体」で、やはり安定志向が見て取れる。次いで、「総合商社」、「医療・調剤薬局」、「ソフトウエア・情報処理・ネット関連」、「教育」 が続き、非製造系の業界が目立つ結果となった。

保護者が子どもの就職先に対して臨むこと/子どもに働いてほしい業界

また、子どもに対して社会人としてのこれからについて望むことを聞く質問では、「新卒で入社する会社で正社員として長く勤めてほしい」が37.3%で最多であり、やはり安定した環境で長く働けることを望む声が多かったが、一方で「子供が決めたのなら、どんな働き方でもよい」も33.5%、「キャリアを優先して転職をしてもよい」も23.2%といった、子どもの志向や今後のキャリアを尊重する回答も多く、ここでも前述の通り、安定した環境を舞台に、子ども自身が希望する仕事やキャリアで活躍することを望む傾向が見える。

保護者が子どもに対して、社会人として望むこと

約半数の保護者が「オヤカク(企業からの内定確認の連絡)」を経験。「内定式・入社式への招待」「保護者向け説明会への案内」を受けた保護者も。

子どもが内定を得ている保護者を対象に、子どもの内定先から保護者宛てにどのような連絡があったかを聞いたところ、「内定確認の連絡」(オヤカク)を受けたという回答は49.9%と約半数に上った。オヤカクとは、学生の内定受諾について保護者が同意・承諾しているか企業が確認することを指すが、保護者への確認が一般化しつつあることがわかる結果となった。

「当てはまるものはない」という回答も多かったが、、「内定式・入社式への招待」(12.1%)、「保護者向け資料の送付」(9.6%)、「保護者向け説明会実施の案内」(2.3%)という回答も見られた。学生への内定後フォローを行う企業も多い中、保護者に向けたフォローを行う企業も一部現れているようだ。

子どもの内定先企業から保護者が受けた連絡(オヤカクなど)
  

保護者自身の就職活動と比べた時、子どもの就職活動はバブル期世代は「大変」、就職氷河期世代は「楽」と思う傾向

また、保護者自身の新卒での就職活動時の特徴について、就職活動当時が「バブル期」(1986年~1992年まで)か「就職氷河期」(1993年以降)かで分けて集計を行った。「10月1日にいわゆる『内定拘束』があった」、「交通費が支給されることが多かった」、「就職情報誌が山のように届いた」などの項目はバブル期の方が割合として高く、「採用数が大幅に減ったり、ゼロになった企業が多かった」、「企業説明会に行こうにも、枠が少なくすぐ埋まってしまった」、「正規雇用の採用数が激減し、苦労のすえ正規雇用の仕事につくことができた」、「フリーターなど非正規雇用として働かざるを得なかった」などは就職氷河期の方が高い結果となった。

自身の就職活動と比べて、子どもの就職活動はどのように思うかという質問では、バブル期と就職氷河期で若干の温度差が見られた。バブル期では「楽だと思う(すごく楽だと思う+楽だと思う)」が11.1%であるのに対し、就職氷河期では18.5%と、7.4ptの差があった。一方、「大変だと思う(すごく大変だと思う+大変だと思う)」についてはバブル期では71.5%であるのに対し、就職氷河期では53.1%と、差は18.4ptであった。コロナ禍に見舞われた子どもの就職活動環境に対して、保護者の世代によってとらえ方に違いがあることがわかる。

バブル世代と就職氷河期世代の保護者が答える、自身の就活当時の特徴
  

   

回答者(学生)の属性データ

有効回答数内訳男子の父親女子の父親男子の母親女子の母親総計
人数2502502502501000
   

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