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ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)

定年退職前のイメージとのギャップ、最も大きかったのが“やりがい”。「思ったよりやりがいがある」が45.2%とポジティブな差異が見られた。

調査概要

内容 ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)
調査期間 2022年4月25日~5月2日
調査対象 40~70代男女(アルバイト就業者4,833サンプル、非就業者1,508サンプル)
調査方法 インターネット調査
調査地域 全国

TOPICS

ミドルシニア層・シニア層のアルバイト就業状況

・就業者のアルバイト形態は定期的なアルバイトをしていた割合が90.3%と大半を占めている。掛け持ちのアルバイトをしている人は少なく、9割が1つのアルバイトをしている。【図1】
・現在の職種で最も多かったのは、ミドルシニア層・シニア層ともに男性では「軽作業」、女性では「オフィスワーク・事務」となった。【図2】
・希望する職種も現在の職種とトップは変わらず、男性ミドル層は2位に「配送・ドライバー」、男性シニア層は3位に「マンション・ビル管理」、女性はミドル層・シニア層ともに2位に「軽作業」があげられた。【図2】

【図1】アルバイトの就業形態/アルバイト数

アルバイトの就業形態・アルバイト数/マイナビ「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)」

【図2】アルバイトしている職種/希望の職種 上位

現在・希望の職種/マイナビ「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)」

ミドルシニア層・シニア層のアルバイト探しの条件と勤務先決定要因

・アルバイト探しの必須条件は、ミドルシニア層では「自宅から近い」、シニア層では「年齢に関係なく活躍できる」が最も高かった。順序は異なるが、「自宅から近い」「シフトの融通がきく」「年齢に関係なく活躍できる」はミドルシニア層・シニア層ともに上位3項目となった。
・上位項目のうち、「シフトの融通がきく」「扶養の範囲内で働けること」はシニア層と比較してミドルシニア層で特に重視度が高かった。一方、「年齢に関係なく活躍できる」「経験を活かせる」はミドルシニア層と比較してシニア層で特に重視度が高かった。
・アルバイト先を決定した理由は、ミドルシニア層では「すぐに合否通知の連絡がきた」、シニア層では「応募後すぐに企業から連絡がきた」が最も高かった。ミドルシニア層・シニア層ともに企業のすばやい対応が勤務先決定要因に繋がっているようだ。【図3】

【図3】アルバイト探しの必須条件/アルバイト先決定要因 上位

アルバイト選びの条件・勤務先決定要因/マイナビ「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)」

ミドルシニア層・シニア層のアルバイトをしていない理由

・非就業のミドルシニア層・シニア層のアルバイトをしていない理由(複数回答)は「病気・怪我のために働けないから」が最も高く、次いで「希望する仕事内容のアルバイト・パートがない」となった。
・全体と比較して「病気・怪我のために働けないから」は男性60代・70代、「希望する仕事内容や勤務条件のアルバイト・パートがない」は女性40代、「プライベートを大事にしたい」は男性40代・50代で特に高めとなった。「介護との両立が難しい」は女性40代に集中する働けない要因となっているようだ。【図4】

【図4】アルバイトをしていない理由上位
回答者:希望する雇用形態がアルバイトで現在非就業

アルバイトをしていない理由/マイナビ「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)」

ミドルシニア層・シニア層のリスキリング(学びなおし)実施状況

・学びなおしすることに必要性を感じている計は43.4%、取り組んでいる計は16.0%となった。若年層ほど「必用性を感じているが、取り組めていない」割合が高く、男性40代では40.8%、女性40代では45.4%となった。【図5】
・学びなおしが必要だと考える理由について、全年代において「自分ができる仕事の幅を広げたいため」が最も多くあげられた。
・男女ともに40代は「収入を増やしたい」ためが5割を超える。また男性40代は特に、「転職したい」「正社員になりたい」が高めとなっており、キャリアチェンジやキャリアアップするために学びなおしが必要と考えている人が多いようだ。
・一方、70代は他のキャリアの選択肢を増やす目的よりは、現在の仕事で生かすために学びなおしが必要と感じている様子がうかがえる。【図6】

【図5】リスキリング(学びなおし)の実施状況

リスキリング実施状況/マイナビ「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)」

【図6】リスキリング(学びなおし)が必要と思う理由

リスキリングが必要と思う理由/マイナビ「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)」

定年退職前後のギャップ

・定年退職前のイメージとのギャップが最も大きかったのが“やりがい“で、「思ったよりやりがいがある」が45.2%とポジティブな差異が見られた。次にギャップが大きかったのは”給料”で「思ったより給料が少ない」が40.3%となった。”仕事量“は「思ったより多い」が「思ったより少ない」を上回り、”責任“は「思ったより軽くなる」が「思ったより重くなる」を上回った。【図7】
・定年退職前との比較では、勤務時間・給料いずれも「減った」が「増えた」を大きく上回った。「定年前の半分以下」の割合について、勤務時間は45.3%、給料は60.7%と、半数前後が大幅に減少したようだ。【図8】

【図6】定年退職前のイメージとのギャップ
回答者:定年退職経験のある871人

定年退職前のイメージとのギャップ/マイナビ「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)」

【図8】定年退職前との比較

定年退職前との比較/マイナビ「ミドルシニア・シニア層のアルバイト調査(2022年)」

◆ INDEX

1,就業実態
2,アルバイト探しについて
3,就業意識
4,リスキリング(学びなおし)について
5,定年退職後の変化

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