AI時代に生まれる新しい仕事とは?
SFプロトタイピングで考える労働・雇用の未来
―SFコンサルタント 宮本道人氏
【研究レポート:インタビュー編】
「AIによって人間の仕事が一変する」。ChatGPTなどの生成AIの登場以来、さまざまなメディアでそのような見出しの記事が見られるようになった。これまでの歴史において誰も経験したことないようなテクノロジーの大きな変化を目の当たりにし、自分の仕事への影響や未来を案じる人も多いのではないだろうか。
「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」をパーパスにかかげるマイナビの研究部門であるわれわれマイナビキャリアリサーチLabは、研究レポート「SFの想像力を通して描く労働・雇用の未来」を発表した。
研究レポートでは、近年ビジネスシーンで注目を集めているSFプロトタイピングの視点を取り入れ、AI・ロボットなどが労働・雇用にどのような影響を与えるのかを論じた各種レポートによる未来予測と、AI・ロボットにより人間の労働・雇用が大きく変わった未来を描き出したSF作品との比較を行っている。
今回は研究レポートの結びとしてAI時代の労働と雇用の未来を考えるヒントを探るべく、SFプロトタイピングの活動で知られ、研究レポートでも取り入れた「SFバックキャスティング」の手法を提唱している宮本道人氏へのインタビューを行った。
※「SFプロトタイピング」…現実にあるテクノロジーを元にしたSF作品を用いて未来を想像・描写する手法
※「SFバックキャスティング」…SFプロトタイピングによって生み出した未来を現実に引き寄せる思考法
目次
SFプロトタイピングと切っても切れない「働くことの未来」
―宮本さんはSFプロトタイピングによって企業や事業の未来を構想するワークショップを数多く手掛けているほか、著書である「古びた未来をどう壊す?世界を書き換える「ストーリー」のつくり方とつかい方」(2023年/光文社) をはじめ、SFプロトタイピングに関する著作や研究で知られていますが、そうした活動の中で労働や雇用の未来について考えることはありますか?
宮本:それはよく考えますね。そもそもSFプロトタイピングでは「うちの会社のビジネスをどのように変えたらいいか」「うちの会社の働き方をどのように変えたらいいか」といったことと紐づいた依頼が来ることが多くて、依頼側(企業)は何かしら現状のビジネスや従業員の働き方に問題意識を持っています。
なので、企業やビジネスの未来を考えるうえで、未来の労働や雇用がどうなるかは当然考えますし、逆に、それを抜きに考えると机上の空論になりがちかと思います。そのため、僕のやっているSFプロトタイピングのワークショップでは「未来の働き方はどうなっていますか」「未来の職業はどうなっていますか」ということを考えてもらうようにしています。
―宮本さんの著書ではそのようなワークショップの結果生まれたSF作品や、ワークショップの手法について紹介されていますが、労働や雇用の未来を考えるうえでSFプロトタイピングという手法を用いることの意義や、その難しさについてどのように考えていますか?
宮本:現状はっきりと見えている範囲の雇用や労働の課題から思考を引きはがすのがSFプロトタイピングの意義だと思うのですが、そこをなかなか分かってもらえないのが難しいところです。よく依頼として「わが社のこういう課題を今すぐなんとかしたい」というものもあるんですが、それはSFプロトタイピングの得意な視座とちょっと違います。
ある程度先の未来に社会がどのようになっているのかを考えるからこそSFというフィールドが活きるわけで、現状をすぐ変えようとする方向に依頼側の意識が流れてしまうのはもったいないです。SFプロトタイピングは「今起こっている/すぐに起こり得る問題」ではなく「これから起こるかもしれない問題」を考えることに長けた手法なので。
最近で言うと、AIの性能がどんどん上がっているなかで、自分の仕事や会社の事業、産業全体の未来がどのように変わるのかということを、起こり得る未来をある程度詳細に、いくつかのパターンとして想像することが重要になっているかなと思います。同じようなことだと、コロナ禍は最もわかりやすい反面教師でした。
あの時はパンデミックにより社会が大きく急速に変化しましたが、世界的なパンデミックで社会が、経済が、生活が、働き方がどのように変わるのかということをあらかじめ考えておくべきだったのに、残念ながら多くの人はそのような想像ができていなかったわけですから。
人材育成とSFプロトタイピング
―AIの発展やコロナ禍のような前代未聞の事態に対してもそうですし、特に人口減少のようなある程度昔から指摘されてきた問題なども、後手に周りがちなのが人間ですよね。SFプロトタイピングの視座があれば、違った現在があったかもしれませんね。
宮本:人材育成についても同じことが言えます。様々な未来のパターンをあらかじめ描いておくことで「この状況に備えてこの人材をこういう風にトレーニングしておこう」という風に色々と先手先手が打てるようになります。
ですが、未来を現状の延長線上としてしか考えられないと、何か大きな大変化が起きた時に対応できる人材がいないばかりか、経営が苦しいので人員整理を行う、という事態になってしまいます。最近、リスキリングの重要さが指摘されていますが、AIの登場のように何か大きなことが起こった時に対応できるように、AIの登場に付随して新しい仕事が生まれることなどを想像し、そこまで含めてトレーニングすることが必要だと思います。
スキルベースで個々人が組み上げていくAI時代の「新しい仕事」
―「新しい仕事」といえば、アシモフによって「ロボット工学」「ロボティクス」という言葉が新たに生み出されたように、SF作品によってこれまで世界に存在しなかった分野が生まれたという歴史があることを宮本さんも指摘されています。SF的想像力によって、今後「新しい仕事・職業」「新しい産業」が生まれてくる可能性について考えをお聞かせください。
宮本:一つ言えるのは今後「新しい仕事・職業・産業が生まれるのを手助けする仕事」がたくさん生まれてくるということです。そのうえで重要なのは、そういう新しい仕事を個々人が作っていくという意識です。
今は、大学を新卒で卒業して就職して「既に世の中にある仕事」をしたり、今既にある仕事からまた別の「既に世の中にある仕事」に転職する、という動きが一般的だと思いますが、自分の持っているスキル同士を組み合わせて新しい職業を自分で創り出す、いわば「創職」のような視点は重要だと思います。そうして複数のスキルを組み合わせることで、自分だけの新しい職業が生まれてきます。
僕はSFコンサルタントを職業の一つにしていますが、それはSFのナレッジセットと、ビジネスのスキルセットを組み合わせているわけですね。大事なのは職業ではなく、その職業で活かすことができる自分のスキルだと思います。マイナビが今後手掛けていく仕事の1つとして、このような「創職」もあり得るかも知れませんね(笑)
―思わぬ新規事業のご提案、ありがとうございます(笑)。職種ベースでなく、スキルベースで自分の仕事を捉え直す、ということが、新しい仕事を生み出していくということですね。
宮本:最近の僕の名刺には「虚構学者」「可能世界小説家」「空想科学コミュニケーター」など、わりと意味不明な肩書を載せていますが、みなさんも社内で、周囲に「こいつやべえな」と思われるような肩書を一人ひとりが打ち出したらいいと思うんです。
例えば、自分の仕事を「リサーチャー」と規定してしまうと、それ以外の仕事に取り組みづらくなりますよね。自分の「職種」に誇りを持つことよりも、自分の持っている一つ一つのとても細かい「スキル」に誇りを持つことが重要なんです。
それをどう使っているか、どう組み合わせているか、どう獲得してきたのか、どう未来を変えようとしてきたのか。そこに人生が詰まっているじゃないですか。自分の仕事を規定せず、自分の仕事のある部分(スキル)だけ切り取って、別のチームや部署あるいは別の組織で仕事をすることで、「自分はこんなことができるんだ」「この人はこんなことができるんだ」と個人と仕事の可能性も広がります。
また、職種自体に誇りや憧れを抱くことは、その職業をある種「神聖視」することにもつながってしまいます。例えば、映画監督とYoutuberはどちらも同じ「動画を撮影・編集して作品を作る」というスキルで構成されていますが、映画監督という「職業」に絶対的な憧れや誇りを持っている人がいるとして、無意識にYoutuberという職業を映画監督より下に見たりしてしまうこともあると思うんです。
―もしかしたらその人はYoutuberになった方が成功するかもしれないのに、映画監督という職業を神聖視して固執することで、かえって自身の可能性を狭めてしまっているかもしれないですよね。
宮本:僕は研究者や作家という仕事をしていますが、「研究者」「作家」という仕事自体が大切という感覚はあまりありません。むしろ研究や執筆のなかでどんなテクニックを使っているかは常に細かく自己分析して、これまでにない新しい研究や執筆のかたちを生み出せないかなぁと常に考えています。いつか時代に応じて研究者も作家も全員廃業することになるかもしれませんし。
スキルについてさらに言うと、最近のAIの登場で特に変わってきたことに、ある種のスキルセット、ナレッジセットをAIから借りられるようになったことが挙げられます。新しい仕事を始める時、知らないことはインターネットで調べたり、AIに教えてもらえばいい。
専門的な知識やスキルを得るには、従来であれば教育機関で有料で教わったりなどコストがかかりましたが、今は信頼性の程度こそあれ、AIで何とかなるようになりました。今のAIは「素人以上、プロ未満」という感じなので高度に専門的なことを知りたいと思うとまだまだなところがありますが、新しいスキル・ナレッジを学ぶ際の「最初の一歩目を踏み出す」には十分な環境になってきているのではないでしょうか。
―先ほどの映画監督とYoutuberの話ともつながりますが、今は動画1つ撮るのもスマホがあればできますし、テクノロジーを活用してそうしたスキルやナレッジを獲得する工程をある程度ショートカットができて、新しいことに挑戦することのハードルが下がっているという感じですね。
AIではなく人間にしかできないことは?
宮本:スキルをベースに新しい仕事を生み出していくということと同時に、AI時代の働き方でもう1つ重要なのは、仕事の仕方や仕事選びにおいて自分なりの評価軸を発見することです。
例えばAIが自分に合った仕事や働き方を提案してくれるとしても、自分がどういう働き方をしたいのかを決めるのはその人自身であって、AIではないという事です。これは極端な例ですが、いくらAIが「こっちのほうがいい」と健康的で規則的な働き方を示したとしても、本人がそうじゃない働き方がしたいとなれば、それはその人の意思です。
会社としては嬉しくないかもしれませんが、会社もAIも推奨しないエクストリームで不健康な働き方が性に合っている人もいるし、その方が実はクリエイティブな成果が生まれるという可能性もあるわけです。
AIによって新しい仕事が生まれてくる一方で、働き方の良し悪しの判定をするのは人間です。そうした判断軸・評価軸を持つことも重要ですし、テクノロジーの進展で今まで以上に多様な働き方が実現できるようになるはずです。
―職業適性をAIが判定するのはアニメの「サイコパス」に見られたり、市民の健康を管理・監視するのは伊藤計劃の「ハーモニー」などにも見られますよね。自身の働き方のほか、AI社会において「人間が決めるべきもの」としてどのようなものがあるとお考えでしょうか?
宮本:AIでなく人がすべきものとして、「リスクを取る」というのがあるのではないでしょうか。
例えばある会社で会議をしているとしましょう。いま目の前に2つのプロジェクトがあって、1つは「社会がものすごく良くなるイノベーションを生む可能性を秘めている一方、失敗すれば約50%の確率で会社は潰れる危険性があるプロジェクト」、もう1つは「社会に革新的なイノベーションはもたらせないものの、ある程度の利益が見込めて失敗の可能性も少ないプロジェクト」だとします。ここで前者のプロジェクトを採用するというリスクを取れるかどうかが、イノベーションの鍵ではないでしょうか。
社員の生活を考えたらそうそう危険は冒せないかもしれませんが、まわりを説得して一緒にリスクを取って世界を変えようとする。時にはそういうことも必要なのかなと。個人的には、もっと気軽に失敗できる社会になってほしいと思いますし、それこそAIがその後始末やアフターフォローをしてくれたらいいですよね。
リスクを取ることができるということは、現在の積み重ねにはない未来を描けるということであり、SFプロトタイピングはそのような企業においてこそ効力を発揮するのだと思います。
テクノロジーによって「仕事」だけでなく「自分自身」も変化する
―最後に、テクノロジーと人間の相互作用についてお聞きしたいと思います。以前マイナビキャリアリサーチLabで、就活生に対して「メタバース空間での就活イベントについてどう思うか」と調査を行ったことがあるのですが、その際に「メタバース空間であれば、相手への質問に緊張しなくて済む」といった声がありました。メタバース空間でアバターを通じてコミュニケーションをとることで、普段だったら直接聞きづらいことも質問できて、そのことによって企業理解も深まり、自身と企業のよりよいマッチングにつながるということもあると思います。テクノロジーによって、新しい産業や仕事が生まれて新たな雇用を生むという現象がある一方で、このようにテクノロジーが働く人の内面に作用して変質させていくという面もあると思います。こうした相互作用について、SF的にはどのようにお考えですか。
宮本:人間とテクノロジーの相互作用という意味では、人間というのは、「人間と機械のサイボーグ」のようなところがあります。
いまインタビューで僕は手元にiPadをおいて時折調べながらお話ししていますが、「僕が」インタビューに答えていると考えることもできるし、あるいは「僕とiPadが一体化したものが」答えていると考えることもできる。あるいは「論文や文献、Googleなどいろんなもので知識を得た集合体としての僕」が答えている、というように、人間は道具とセットで動いてきたし、それが人間の特質だと思います。
そして、たいていの職業は道具との関係によって規定されている部分がかなり大きいです。自分が仕事で使っているデバイスが何なのかということと、その職業が結びついています。例えばいまインタビュー中にフォトグラファーさんが撮影してくださっていますが、フォトグラファーという仕事はカメラという道具によって、かなりの部分が規定されています。
もちろん、そこを分解していくと複雑なスキルセットがある。そのスキルがあるからこそ、おそらく高価なカメラでなくiPhoneなどを渡しても、すごくキレイな写真を撮ってくださると思います。
というのを考えると、結局個人個人でやっているものは、テクノロジーが労働者と紐づいてある職業をつくりだすということであって、これから新しいテクノロジーが出てくるとそれに紐づいて新しい職業がどんどん生まれてくると思います。
そして、この時重要になるのは、テクノロジーと個々人の相性です。カメラで例えれば、昔であればハイスペックで高価なカメラでないと良い写真は撮れなかったと思いますが、今の若い人にしてみたら、高価なカメラよりもiPhoneの方がむしろ使い勝手が良くて、良い写真を撮ったりするかもしれません。
もちろん逆もしかりで、オールドファッションなカメラでこそ自分の撮りたいもの・個性を活かせるという人もいる。新しいとか古いとかにこだわらず、自分と相性の良い、自分の得意なスキルを活かせるテクノロジーを使うことが大事だと思いますよ。
―使い捨てカメラが若い人の間で再ブレイクしたこともありましたが、新しいテクノロジーを無条件に受け入れるだけでなく、自分自身との相性を考え、自身のスキルを活かせるテクノロジーを使うことが、新しい仕事を生み出すこと、そして次なるイノベーションを生む新たな挑戦につながっていくんだと感じました。ありがとうございました。
【編集後記】
インタビューから得られた「未来を引き寄せるためのヒント」
研究レポートでは、宮本氏の提唱するSFバックキャスティングの手法を用いて、フォアキャスティング的な各種レポートの未来予測と、SF作品が描く未来像の比較を行い、「ユートピア社会」「ディストピア社会」「AI協働時代」を実現あるいは回避するための条件を整理した(下図)。今回の宮本氏へのインタビューを通じて、その条件の中のいくつかについて、考えるためのヒントを見つけることができた。
①新たな価値を想像するためのリスクテイキング(リスクから価値を生む)
研究レポート分析編では、ディストピア社会の回避、AI協働社会の実現で必要とされるものとして「AIを活用した高付加価値の新規成長産業の創出と雇用の創出」を上げている。AIによってなくなる仕事がある一方で、新たな仕事・雇用が生み出されるためには、新たな成長産業とそこにおける雇用の創出が必要だが、ここで鍵になるのが宮本氏の言っていた「リスクをとってイノベーションを生み出せるかどうか」という視点だ。
今後AIの精度が上がり、正確性や最適化の面で人間を上回るような時代が来るかもしれない。そうなった際に、AIの優等生的な答えでは排除されるかもしれないような「リスク」を取ることでイノベーションを生み出すことができるかどうか。リスクを取り、新しい価値を生み出すようなイノベーションを起こす未来を選び取れるかどうかは、AIにはできない人間の創造性の最後の砦ではないだろうか。
②円滑な労働移動のためのリスキリング(新たに必要なスキルセットを学び直す)
研究レポート分析編では同じように「円滑な労働移動」の必要性を提起している。AI活用によって高付加価値の新規成長産業が生まれ、そこで生まれた新しい労働需要への移動が円滑に行われる必要があるが、それを実現するためには、現在推進されているリスキリングの取り組みに以下のような視点を入れるべきではないだろうか。
・企業側(あるいは政府)に求められること
…SFプロトタイピング的な思考を持った、先手先手の人材育成(教育)の必要性
・労働者側に求められること
…個々人が「職業」でなく「スキル」として自身の仕事を捉え、再構築する意識
企業あるいは政府にとっては、テクノロジーの進化に後れを取らない先手先手の人材教育を視野に入れる必要がある。一方の従業員側も、自身がこれまで従事してきた仕事・職種をスキルベースに分解し、次なる時代に活かせるスキル・伸ばすべきスキルを吟味し、自分の仕事を新たに再構築していく必要があるだろう。
③テクノロジーと人間のリレーション(関係性・相互作用によって人間自身も変質する)
インタビューからは、人間の仕事とは道具によって規定される部分があり、テクノロジーとの相互作用によって、その使い手である人間の方も影響を受けて変質していくという点についても宮本氏から示唆が得られた。
AI・ロボットに仕事を奪われそうになったり逆に補完されている側である人間も、AI・ロボットの側もそれぞれ変数であり、固定で不変な定数ではない。相互に影響しあい、変質する中でその関係性も変化していくのである。
今回の研究レポートでは、AI・ロボットなどテクノロジーと人間の関係を「代替される/されない」という観点で論じており、AI・ロボットと人間は相互に完全に独立した(相互作用のない)トレードオフの存在として想定していた部分が大きかった。ある意味、人間という変数を現在の延長線上の「今とあまり変わらない存在」としてフォアキャスティング的に見ていたともいえ、AI・ロボットによって人間の性質も影響を受け、働き手として変質していくという相互作用の観点が欠けていたようにも思える。
テクノロジーと労働の未来を考える際に、この観点を追加することで、より柔軟に未来を描き出すことができるようになるのではないだろうか。この点については、今後の研究課題としていきたい。
■宮本道人(MIYAMOTO DOHJIN)
虚構学者、可能世界小説家、空想科学コミュニケーター。1989年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。東京大学VRセンター特任研究員。バックキャスティングを用いたワークショップを多数考案し、様々な企業のビジョン研修や新規事業開発に携わる。著書に『古びた未来をどう壊す?』、編著に『SF思考』『SFプロトタイピング』『プレイヤーはどこへ行くのか』、共著に『現代ミステリとは何か』『東日本大震災後文学論』『ビジュアル・コミュニケーション』など。『SF思考』は中国で翻訳出版、原作担当漫画「Her Tastes」は国立台湾美術館で招待展示されるなど、国外での評価も高い。
公式HP:https://dohjin.tumblr.com
聞き手/マイナビキャリアリサーチLab研究員 長谷川洋介