マイナビ キャリアリサーチLab

2025年卒内定者意識調査

6月時点の内々定保有社数は2.28社と微増
就職活動を終了した学生は76.1%と前年比2.7pt増

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年卒業予定の全国の大学生・大学院生(内々定を保有している学生)対象に実施した、「マイナビ2025年卒内定者意識調査」の結果を発表しました。

トピックス

  • 6月時点の内々定保有社数は2.28社と微増
    就職活動を終了した学生は76.1%と前年比2.7pt増
  • 5日以上の対面インターンシップ参加学生の参加社数は4社が最多
  • 学生にとって入社意欲の高まる企業PR・入社予定先の企業が持っていると思う入社意欲の高まるPR
    ともに「福利厚生の充実」が最多(72.5%)

調査詳細

2025年卒内定者の就職活動状況

6月時点の内々定保有社数は2.28社と微増
就職活動を終了した学生は76.1%と前年比2.7pt増

6月時点の内々定保有社数の平均は2.28社(0.02pt増)と現行の採用スケジュールになってから最も高い値を維持していた。【図1】

【図1】内々定保有社数 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査
【図1】内々定保有社数 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査 

内々定保有社数別の割合をみると「1社」が最多で41.0%だが「2社」が25.5%、「3社以上」が33.5%と複数内々定を持つ学生は約6割となった。【図2】

【図2】内々定保有社数別割合 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査
【図2】内々定保有社数別割合 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査

また、就職活動終了者は76.1%と前年比2.7pt増であった。【図3】

【図3】今後の就職活動について / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査
【図3】今後の就職活動について / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査

インターンシップ・仕事体験などのキャリア形成期間の活動がより活発となり、キャリア観養成が進み、このタイミングでの終了者が増えたとみられる。

(参照)2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)

対面インターンシップ・仕事体験の参加日数の影響

5日以上の対面インターンシップ参加学生の参加社数は4社が最多

対面で参加したインターンシップ・仕事体験の実施期間を学生のインターンシップ・仕事体験の参加社数ごとにみたところ、期間が4日以下の場合は「6社以上」参加した学生の参加が最も多かった。しかし、5日以上の長期間のプログラムとなった場合、「4社」という回答が多くみられた。(ただし、1カ月程度の場合、「1社」のほうが0.1pt高い)【図4】

【図4】対面で参加したインターンシップ・仕事体験の期間×参加者数 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査
【図4】対面で参加したインターンシップ・仕事体験の期間×参加社数 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査

長期間プログラムも含めた複数社の対面インターンシップ・仕事体験の参加には4社程度が学生にとっては参加しやすい社数であることが伺える。

また、対面インターンシップ・仕事体験の参加社数と内々定先の納得度の関係をみたところ、参加社数が「1社」もしくは「2社」の場合と「3社」以上の回答の間に5pt以上の差がみられた。【図5】

【図5】納得度と対面のインターンシップ・仕事体験参加社数 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査
【図5】納得度と対面のインターンシップ・仕事体験参加社数 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査

参加社数が多ければ多いほど納得感が増すといった傾向は見られなかったものの1,2社よりも3社以上参加することでより企業に対する理解が深まり、納得できる内々定が受け取れたと考えられる。

入社意欲の高まる企業PR

学生にとって入社意欲の高まる企業PR・入社予定先の企業が持っていると思う入社意欲の高まるPR
ともに「福利厚生の充実」が最多(72.5%)

入社意欲の高まる企業PRについて聞いたところ福利厚生の充実が最もあげられた(72.5%)。【図6】

【図6】入社意欲の高まる企業PR / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査
【図6】入社意欲の高まる企業PR / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査

同じ選択肢を使って、入社予定先企業が持っていると思う入社意欲の高まるPRを学生に聞いたところ福利厚生の充実が最多であった。(49.2%)また、内々定先納得度(※1)ごとにみた場合、福利厚生の充実については納得度に関わらず入社予定先企業が持っていると認識されていた。【図7】

【図7】【入社予定先企業が持っていると思うこと】入社意欲の高まる企業PR / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査
【図7】【入社予定先企業が持っていると思うこと】入社意欲の高まる企業PR / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査

企業調査(※2)にて採用広報で情報開示している取り組みを聞くと「福利厚生の充実」が最も高く、企業の取り組みによって異なる納得度でも福利厚生の充実については差がないと考えらえる。反対に、納得度の違いで最も差がみられたPRは「社風や雰囲気の良さ」であった(38.4pt差)。

面接の辞退理由でも社風はあげらるため(25.3%)、この点の学生認識には注意が必要であると考えられる。【図8】

【図8】面接の辞退理由 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査
【図8】面接の辞退理由 / マイナビ 2025年卒 内定者意識調査

※1 内々定先企業への納得度を1~5の5件法でつけてもらい「1~2:納得していない」「3:どちらともいえない」「4~5:納得している」とし、ここでは「1~2:納得していない」(n=77)と「4~5:納得している」(n=2,464)を比較している。なお全体には「3:どちらでもない」の回答を含む。
※2 2025年卒企業新卒採用活動調査

調査概要

内容

マイナビ 2025年卒 内定者意識調査

調査期間 2024年6月17日~7月7日
調査対象 2025年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生
調査方法 Web上のアンケートフォームより入力
有効回答数 2,997名(内々定保有者)

詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください

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