中途採用状況調査2020年版(2019年実績)
- 新たな採用手法「リファラル採用」「アルムナイ採用」を6割強の企業が実施
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、中途採用の担当者1,148名を対象に、2019年の採用結果と2020年の見通しを調査した、「中途採用状況調査2020年版(2019年実績)」を発表しました。本調査は、今回で7回目となります。
調査詳細
2019年中途採用の目標達成率
2019年の中途採用は、61.2%の企業が「採用目標」に未達。【図1】
【図1】2019年中途採用の目標達成率
2020年の中途採用に関する見通し
2020年の採用は、46.4%の企業が経験の有無に関らず積極的に採用する意向。業界別では「運輸・交通・物流・倉庫(62.2%)」「医療・福祉(55.9%)」で特にその傾向が高い。【図2】
【図2】2020年の中途採用に関する見通し
1次面接から内定を出すまでの平均日数
1次面接から内定を出すまでの日数は年々短期化しており、平均日数は12.3日。従業員が少ない企業ほど内定出しが早く、60人未満は平均で8.8日。【図3】
【図3】1次面接から内定を出すまでの平均日数
リファラル採用とアルムナイ採用
近年注目されている採用手法「リファラル採用(縁故採用)」「アルムナイ採用(出戻り採用)」の実施率は共に6割を超えた。様々な手法を駆使して優秀な人材を獲得しようとする企業姿勢がみられる。【図4、5】
【図4】リファラル採用実施率/インセンティブの支給について
【図5】アルムナイ採用実施率/実施理由
調査担当者コメント
2019年の中途採用を振り返ると、業界問わず人材が不足しており、採用目標を達成した企業は4割弱にとどまる結果となった。企業側は転職者の事情に合わせ、出来るだけ速やかに選考から内定出しを行う傾向が強くなっており、1次面接から内定を出すまでの日数は調査以来最短の平均12.3日となった。60人未満の企業は初めて10日を切った。
2020年の採用意欲に関しては、「経験者採用・未経験者採用ともに積極的に採用」する企業が46.4%と、半数近くを占めている。経験者採用に積極的な企業は80.7%で、引き続き中途採用の意欲は高い。
また、近年注目されている採用手法である「リファラル採用(縁故採用)」の実施率は62.9%と、高い割合で実施されており、インセンティブの平均支給額は100,541円だった。
一度退職した社員を再雇用する「アルムナイ採用(出戻り採用)」の実施率も65.9%と割合が高く、特に従業員数が300人以上の会社は80.0%が実施していることがわかった。人手不足の状況で、企業も様々な手法で採用活動を行なっていることがわかる結果となった。
調査概要
内容 | 中途採用状況調査2020年版(2019年実績) |
---|---|
調査期間 | 2020年1月14日~1月23日 |
調査対象 | 直近1年間(2019年1月~2019年12月)に中途採用業務を担当しており、採用費用の管理・運用に携わっている採用担当者 |
調査方法 | WEB調査 |
有効回答数 | 1,148名 |
レポート内目次
- 人材の過不足感
- 中途採用を実施した理由
- 採用活動に関する人数
- 採用目標達成状況
- 面接無断キャンセル率/内定辞退率
- 中途採用の実績
- 中途入社社員についての満足度
- 中途採用活動の印象
- 中途採用活動の印象の理由
- 中途採用の選考基準
- 中途採用活動で厳しくした項目/甘くした項目
- 中途採用で実施した手法/効果があった手法
- 採用手法別採用人数
- 中途採用の予算と実績
- 求人広告費の増減
- 採用者1人あたりの求人広告費
- 1次面接から内定を出すまでの平均日数/内定応諾を貰うまでの平均日数
- 辞退者を減らす施策として実施した手法/効果があった手法
- 求人募集をした都道府県
- 2020年の中途採用の見通し
- リファラル採用導入状況
- リファラル採用インセンティブ付与時期/インセンティブ金額
- アルムナイ採用導入状況
- 有給休暇取得推進状況/ 5日以上の有給休暇取得者割合
- 年代別中途採用状況
- ミドルシニア層採用理由
詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください