マイナビ キャリアリサーチLab

就活用語とは?【2025年卒~2018年卒】の就活用語の流行りと推移を紹介!

片山久也
著者
キャリアリサーチLab編集部
HISANARI KATAYAMA

時代の流れとともに新しく生まれている若者言葉。その中には、就職活動時期に使われる言葉もある。就職活動中には厳しい状況に直面することも多いと思われるが、若者ならではの感性で新しい用語を生み出し、彼らの間だけで気持ちを共有するようなこともあるようだ。

マイナビキャリアリサーチLabでは学生就職モニター調査という調査にて、全国の大学4年生・院2年生を対象に『あなたの周りで流行った「就活用語」は?』という質問を実施している。このコラムではSNSなどで使われている就職活動に関する用語に注目し、流行の変遷から、そのときどきの学生の気持ちを考えてみたい。
※就活用語や解説文は、各調査結果発表時のものを引用しているため、詳しくは各調査を参照してほしい。
※取り上げている就活用語の意味は、アンケートに記載された内容をそのまま掲載している。

就活用語とは

就活用語とは、就職活動に関する用語や略語、言い換えなどをすることで生まれた言葉のことである。主に就職活動中に学生同士やSNSで使われることが多い。

就活用語の意味

ここではランキングに入っている就活用語の意味をまとめている。
※取り上げている就活用語の意味は、アンケートに記載された内容をそのまま掲載している。

用語意味
ガクチカ面接でよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」の略語
NNT「無い内定」(NaiNaiTei)の略。内(々)定が無いことを「内々定」に掛けている
お祈り選考で落ちること。不採用通知の「今後のご活躍をお祈りしております」という一文から
ESエントリーシートの略語
オワハラ「就活終われハラスメント」の略で、企業が内々定を出した学生に対して就職活動を終えるよう強制すること。他社の選考の辞退と引き換えに内々定を出すことも含む
サイレント選考の結果の連絡が来ないこと。合格なら、企業から必ず連絡があるので、不合格であることを示す
無い内定内(々)定が無いことを「内々定」に掛けている
グルディスグループディスカッションの略語
終活就職活動を終えるための活動で、入社予定先以外の企業に内定辞退の連絡をすることなど
持ち駒採用選考に進んでいて、まだ最終結果が出ておらず、今後内々定を得られる可能性がある企業のこと
御社選考受験中の企業のことで、第一志望の企業への思いの強さを「推し」に代えて「御社しか勝たん」のように使う
WEB面WEB面接の略語
ANT「有る内定」の略で、内(々)定が無いことを「内々定」に掛けた「NNT」の反意語
リクラブ就職活動を通して出会った学生同士で恋愛に発展すること
リク面リクルーター面談の略語
インターンインターンシップの略称
オヤカク企業が学生の親に入社意思を確認すること
早期選考3月1日以前に実施される選考や、インターンシップ参加者等の一部の対象限定で通常の選考に先駆けて行われる選考

【2025年卒】の就活用語ランキング

順位用語
1ガクチカ
2NNT
3お祈り
4ES
5サイレント
6オワハラ
7終活
8インターン
8オヤカク
8早期選考

「ガクチカ」が最多で、2年連続で1位となった。また2位の「NNT」、3位の「お祈り」、4位の「ES」についても前年から変わらず同じ順位となった。5位は「サイレント」で、前年の6位から一つ順位を上げたが、上位はほとんど変動しなかった。

新たにTOP10に入ったのは8位(同率)の「インターン」「オヤカク」「早期選考」となった。三省合意によって2025年卒から「インターンシップ」の定義が改正されたことや、内定辞退対策を目的とした企業の「オヤカク」(親への確認)の動きが増えたことから報道も多く、学生の中でも話題になったと推察される。

調査は、こちらをご参照ください。

【2024年卒】の就活用語ランキング

順位用語
1ガクチカ
2NNT
3お祈り
4ES
5オワハラ
6サイレント
7無い内定
8グルディス
8終活
10持ち駒

2024年卒で最も多く挙がったのは「ガクチカ」で4年連続の2位から2019年卒以来5年ぶりの1位となった。2024年卒の学生は入学時からコロナ禍で、通常の学生生活が送れなかったことから「ガクチカ」がない人が多いと話題になったことは記憶に新しい。

2位は前年まで3年連続1位の「NNT」だった。5位の「オワハラ」は今年4月10日に出された新卒採用スケジュールに関する政府要請の中で繰り返し注意喚起されたことで話題になり、前年の10位から上昇した。

TOP10に新たに入ったのは「持ち駒」で、未内定の状態で採用選考が進む中、まだ最終結果が出ていない企業を指し、「持ち駒が残りひとつになった」といった形で使われたようだ。

調査は、こちらをご参照ください。

【2023年卒】の就活用語ランキング

順位用語
1NNT
2ガクチカ
3お祈り
4ES
5サイレント
6無い内定
7グルディス
8終活
9御社
10オワハラ

2023年卒で最も多く挙がったのは3年連続で「NNT」だった。2位は4年連続で「ガクチカ」、3位は3年連続で「お祈り」で、TOP3は3年連続で同じ顔触れとなった。

2020年卒以来のランクインとなった9位の「御社」は、X(旧Twitter)では「御社しか勝たん」というフレーズでよくつぶやかれていた。

調査は、こちらをご参照ください。

【2022年卒】の就活用語ランキング

順位用語
1NNT
2ガクチカ
3お祈り
4サイレント
5ES
6終活
7グルディス
8無い内定
9オワハラ
10クラッシャー

1位は、前年に引き続き「NNT」となった。X(旧Twitter)では「#22年卒NNT」などのハッシュタグも使われた。また、WEBでの実施が浸透した「グルディス」が7位でTOP10内に復帰し、関連用語の「クラッシャー」も初のTOP10入りを果たした。

調査は、こちらをご参照ください。

【2021年卒】の就活用語ランキング

順位用語
1NNT
2ガクチカ
3お祈り
4ES
5WEB面
6サイレント
7終活
8オワハラ
9ANT
10無い内定

2021年卒で最も票を集めたのは「NNT」で、前年4位から上昇して初の1位となった。また、9位に反意語の「ANT」(有る内定)、10位に同意語の「無い内定」がランクインした。2位は前年と同じ「ガクチカ」、3位は前年1位の「お祈り」だった。

調査は、こちらをご参照ください。

【2020年卒】の就活用語ランキング

順位用語
1お祈り
2ガクチカ
3サイレント
4NNT
5オワハラ
6ES
7グルディス
8御社
9終活
9リクラブ

2020年卒では、選考に進めないことや不採用を意味する「お祈り」が1位に。2位は「学生時代に力を入れたこと」の略である「ガクチカ」、3位は選考不合格の際に結果の連絡が来ないことを表す「サイレント」となり、「NTT」「オワハラ」などの用語が続いた。

調査は、こちらをご参照ください。

【2019年卒】の就活用語ランキング

順位企業名
1ガクチカ
2お祈り
3サイレント
4ES
5NNT
5オワハラ
7グルディス
8御社
9終活
10リクラブ
調査は、こちらをご参照ください。

【2018年卒】の就活用語ランキング

順位用語
1お祈り
2サイレント
3NNT
4ガクチカ
5オワハラ
6グルディス
7御社
7ES
9リクラブ
10リク面
調査は、こちらをご参照ください。

その他の調査

マイナビキャリアリサーチLabでは、就活用語に限らず多くの調査を実施している。

各種調査・データに関しては、こちらをご確認ください。

今後も新しい調査が公開されるときに更新していく。

関連記事

コラム

就活ファッションの歴史—服装による「好印象」を考える

コラム

Z世代のSNS就活

コラム

人事用語集~人事領域・キャリアに関する用語やトレンドを解説~