アルバイトの服装・身だしなみに関する調査レポート
- 学生の3人に2人がアルバイト就業時の「服装・身だしなみの自由」に賛成。賛成理由は「自分らしく働きたい」が最上位。自由が認められるべき内容は「髪色」「髪型」「メイク」など
- 学生の3割以上が「服装・身だしなみが理由で応募を辞退した経験がある」。服装・身だしなみが応募意欲や就業先決定に影響
- 直近5年間で従業員の服装・身だしなみの決まりを緩和した企業は3割以上。良い影響は、「職場の堅苦しさがなくなった」が29.2%で最多
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【個人】服装・身だしなみに関する意識
服装・身だしなみ自由に対する賛成・反対
- 学生の3人に2人がアルバイト就業時の「服装・身だしなみの自由」に賛成
- 賛成理由は「自分らしく働きたい」が最上位
- 自由が認められるべき内容は「髪色」「髪型」「メイク」など
アルバイト就業者に、「職場の服装や身だしなみの自由が認められること」の賛否について聞いたところ、賛成が55.8%となった。アルバイトをしている学生(高校生・大学生等)に限定すると、賛成が64.1%で全体より8.3pt高く、服装・身だしなみの自由への関心の高さがうかがえる。【図1】

アルバイト就業者全体の賛成理由は、「リラックスして仕事ができる」が44.5%で最も多かった。【図2】

学生の賛成理由は「自分らしく働きたい」が39.7%で最も多く、「リラックスして仕事ができる(35.9%)」「前向きに仕事ができる(34.1%)」と続いた。【図3】

アルバイト就業者に、服装・身だしなみに関して働く人の自由が認められるべきだと思う内容を聞いたところ、「髪色」「髪型」「メイク」が上位3つとなった。【図4】

学生も同じく「髪色」「髪型」「メイク」が上位3つとなった。【図5】

服装・身だしなみの応募への影響
- 学生の3割以上が「服装・身だしなみが理由で応募を辞退した経験がある」と回答。服装・身だしなみが応募意欲や就業先決定に影響
アルバイト就業者に、就業先を決める上で服装・身だしなみ規定をどの程度重視するか聞いたところ、重視する(重視する+重視する要素の一つ)が47.6%だった。アルバイトをしている学生に限定すると、「重視する」が61.4%で、全体より10pt以上高かった。【図6】

また、「服装・身だしなみが自由である職場は、応募意欲が上がる」とした割合は、アルバイト就業者全体が53.6%に対し学生は65.4%、「服装・身だしなみが理由で応募を辞退した経験がある」とした割合は、アルバイト就業者全体が20.1%に対し学生は34.2%だった。特に学生は、服装・身だしなみが応募意欲や就業先決定に影響する傾向がみられる。【図7】

そのほか、「服装・身だしなみが自由である職場は、働くモチベーションが上がると思う」とした割合はアルバイト就業者全体が54.2%に対し学生は64.7%。「服装・身だしなみが自由であると思う入社したが、自由ではなかった経験がある」とした割合はアルバイト就業者全体が20.4%に対し学生は35.7%となった。【図8】

【企業】服装・身だしなみの決まりの緩和状況
- 直近5年間で従業員の服装・身だしなみの決まりを緩和した企業は3割以上
- 良い影響は「職場の堅苦しさがなくなった」が29.2%で最多
企業のアルバイト採用担当者に、直近5年間(2020年~2025年) で従業員の服装・身だしなみの決まりを緩和したか聞いたところ、緩和した割合は31.8%だった。【図9】

緩和した内容では、「服装(指定の制服等)」が51.9%で最も多く、「服装の色」「髪色」と続いた。【図10】

また、服装・身だしなみの決まりを緩和した影響について聞いたところ、良い影響では「職場の堅苦しさがなくなった」が29.2%で最も多く、「従業員同士のコミュニケーションの活発化に繋がった(24.5%)」「従業員のモチベーション向上に繋がった(23.6%)」と続いた。良くない影響では「衛生面に支障が出た」「規律が保てなくなった」がともに12.4%で最も多く、「職場に緊張感がなくなった(11.6%)」が続いた。全体的に、良い影響の方がスコアが高かった。【図11】

企業のアルバイト採用担当者に、アルバイト従業員の服装や身だしなみの状況を各項目ごとに聞いたところ、「髪型」「髪色」「メイク」が特に「完全自由としている」「規定の範囲内で一部自由としている」の割合が高かった。【図12】

調査者コメント
新年度を迎える3月~4月はアルバイト人材の入れ替わりが多く、新しくアルバイトを始める人も多い時期です。今回の調査で、アルバイトを選ぶ際には、「服装・身だしなみ」への関心も高いことがわかりました。特に学生は身だしなみの「自由」を重視する傾向で、より自分らしく、より快適に働くことを望む価値観がうかがえます。
また、企業側も服装・身だしなみの決まりを緩和する動きがみられました。人材確保が容易でなく賃金アップの負担感も増す中で、他社と差別化をする手段として、服装・身だしなみを含めた『働き方の柔軟性を高める施策』に取り組む企業も多いのではないでしょうか。取り組みによって職場や働く人の意欲に良い影響を与える可能性もありそうです。
業務内容によっては服装・身だしなみの自由化が難しい場合もあると思いますが、緩和の余地があれば、賃金等の処遇改善とは違ったアプローチとして、髪・メイク・ネイルなど一部分からでも働く人の自由を認めていくことは良いかもしれません。
調査概要
内容 | マイナビ アルバイトの服装・身だしなみに関する調査レポート |
---|---|
調査期間 | 2025年3月3日(月)~ 2025年3月7日(金) |
調査対象 |
<個人>全国の15-69歳の男女(中学生を除く)のうち、アルバイトの仕事をしている人 属性:学生(高校生・大学生等) ※高校生は特別支援学校・高等専修学校の学生含む ※大学生は大学院生、短期大学、専門学校、高等専門学校等の学生含む <企業> 従業員数10名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、自社の採用方針を把握しており、アルバイトを雇用しているとした人 |
調査方法 | インターネット調査 |
有効回答数 |
個人:3,402件 企業:731件 |
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