大学生のアルバイト調査(2023年)
- アルバイトの目的は「交際費のため」が前年より大きく増加
- 就活を意識してアルバイト先を決めた割合は25.8%で、「将来に役立つ経験ができる」「将来についてアルバイト先で話ができる」ことを重要視する傾向
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、大学1年生から4年生(年齢:18~23歳)を対象とした、「大学生のアルバイト調査(2023年)」の結果を発表しました。本調査は今年で5回目となります。(回答数:就業者944サンプル、非就業者456サンプル)
調査詳細
大学生のアルバイト就業状況
現在アルバイト就業中の大学生の割合は68.4%。コロナ禍前に実施した2020年調査の水準には回復していないが、コロナ禍がはじまった2021年より5.5pt増加した。【図1】
【図1】アルバイト就業状況(単一回答)※ベース:18~23歳の大学1~4年生順)
大学生のアルバイトの目的
アルバイトの目的は、「貯金をするため」が61.7%と最も高く、次いで「趣味のため」が55.4%、「自分の生活費のため」が38.9%、「交際費のため」が37.8%、「社会経験を積むため」が36.5% となった。前年比では「交際費のため」が+6.0ptと大きく増加し、コロナ禍の自粛緩和により、学校生活や人との交流が通常に戻り交際費が増加したと考えられる。
また、学年別では、大学1年生で「社会経験を積むため」が全体比+5.5pt、大学2年生で「将来のキャリアのため」が全体比+5.3pt、大学3年生で「自分の生活費のため」が全体比+5.9pt高くなり、低学年層ほどキャリア形成を目的にアルバイトをしている様子がみられた。【図2】
【図2】アルバイトの目的 上位抜粋(複数回答)※ベース:現在アルバイト就業中
就職活動を意識してアルバイト先を決めたか
就職活動を意識してアルバイト先を決めた割合は25.8%となった。重視したことは、「正しい言葉遣いができるようになる」が43.2%と最も高く、次いで「将来の仕事や職業に役立つような経験をする」が38.9%、「アルバイトを通じて関わる人の数を増やす」が34.7%となった。
前年比では、「将来の仕事や職業に役立つような経験をする」が+9.9pt、「将来の仕事や職業についてアルバイト先の人と話をする」が+6.9pt、「アルバイトを通じて関わる人の数を増やす」が +6.7ptの順で伸長した。アルバイトを将来の仕事に役立つ経験を積む場としてとらえている大学生が多いことがわかった。【図3、4】
【図3】就職活動を意識してアルバイト先を決めたか(単一回答)
※ベース:現在アルバイト就業中 ※回答数:944
【図4】就職活動を意識してアルバイト選びをした際に重視したこと(複数回答)
※ベース:就職活動を意識してアルバイト先を決めたと答えた人
また、コロナ禍による授業のオンライン化などにより、同級生や先輩とのつながりが少ない中で、リアルな仕事の実情や経験を話してくれたり、相談に乗ってくれる人との出会いの場として、アルバイト先を選ぶ大学生が増加したことがうかがえる。
大学生の月収(実態と希望)
アルバイト就業中の大学生の手取り月収平均は、6.10万円と前年比+0.55万円となった。一方で、希望月収は10.76万円と前年比+2.82万円で増加したことにより、実際の手取り月収との大幅なギャップ(-4.66万円)が生じた。
物価上昇の影響を受けて、希望する月収が前年より上回ったことで実態とのギャップが大きくなったと考えられる。【図5】
【図5】大学生の月収 (実態と希望)
※ベース:現在アルバイト就業中、「答えたくない」除く ※( )内は回答数
調査概要
内容 | 大学生のアルバイト調査(2023年) |
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調査期間 | 2023年2月15日~2月20日 |
調査対象 | 18~23歳の大学1年生~4年生※短期大学、専門学校、大学院生は除く |
調査方法 | インターネット調査 |
有効回答数 | 就業者944サンプル、非就業者456サンプル |
レポート内目次
- 大学生のアルバイト就業実態
- 大学生のアルバイト探し
- 大学生の就業意識
- 現在のアルバイト先への意識
- アルバイトにおける就職活動の意識
- 回答者プロフィール
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