2026年卒大学生公務員のイメージ調査
- いずれかの公務員のインターンシップ・仕事体験に参加した割合は19.5%で4年連続増加
- 公務員のインターンシップ・仕事体験に参加したいと回答した割合は40.1%
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2026年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(1,796名)を対象に実施した、「2026年卒公務員のイメージ調査」の結果を発表しました。
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トピックス
- 公務員を就職先として「考えている」学生は22.2%で、やや減少し3年前の水準に戻る
「考えたがやめた」学生は39.0%で前年の40.2%から微減となり、「もともと考えていない」学生は38.8%で前年の34.7%から増加した。
- いずれかの公務員のインターンシップ・仕事体験に参加した割合は19.5%で4年連続増加
少しずつではあるが公務員のインターンシップ・仕事体験が普及している様子がうかがえる。公務員のインターンシップ・仕事体験に参加したいと回答した割合は40.1%だった。
- 低学年時の段階で官公庁が実施する職場体験に参加してみたかった学生は52.8%
参加してみたかった学生に、参加し、必要な情報が得られるとしたら、公務員志望度に影響を与えたと思うかと聞いたところ、9割を超える学生が「影響したと思う」と回答した。
調査詳細
公務員を就職先として「考えている」割合と「考えたがやめた」割合
- 公務員を就職先として「考えている」学生は22.2%「考えたがやめた」学生は39.0%
公務員を「考えている」学生は22.2%で前年の25.2%よりやや減った。ここ2年微増だったが、3年前(2023年卒)とほぼ同じ水準に戻っている。「考えたがやめた」学生は39.0%で前年の40.2%から微減となり、「もともと考えていない」学生(「就職先として考えたことがない」と「就職先にしたくない」の合計)は38.8%で前年の34.7%から増加した。

公務員になりたい理由
- 1位は「安定してる」2位は「休日がしっかりとれる」3位は「社会的貢献度が高い」
公務員を就職先として「考えている人」と「考えたがやめた人」ともに、「公務員になりたい理由」の1位は「安定している」、2位は「休日がしっかりとれる」となった。「考えている人」と「考えたがやめた人」で最も差が大きかった項目は「社会的貢献度が高い」で、「考えている人」では40.7%、「考えたがやめた人」では20.8%と、その差は19.9ptだった。
両者の差が次に大きかったのは「社会・市民のために働ける」(差19.4pt)だった。公務員への志望を継続して「考えている人」と「考えたがやめた人」を分けたのは、社会や市民への貢献意欲であると推察される。

公務員のインターンシップ・仕事体験の参加状況・参加希望・参加目的
- いずれかの公務員のインターンシップ・仕事体験に参加した割合は19.5%
- 公務員のインターンシップ・仕事体験に参加したいと回答した割合は40.1%
公務員の職種を挙げて、どの公務員のインターンシップ・仕事体験に参加したことがあるか聞いたところ、「地方公務員(都道府県庁)」のインターンシップ・仕事体験に参加したことがある学生は6.7%(前年比0.3pt増)、「地方公務員(市区町村)」は6.6%(前年比0.5pt減)、「国家公務員(総合職)」は4.2%(前年比0.2pt減)などとなった。
いずれかの公務員のインターンシップ・仕事体験に参加した学生は19.5%(前年比1.4pt増)で4年連続の増加となった。少しずつではあるが公務員のインターンシップ・仕事体験が普及している様子がうかがえる。

公務員のインターンシップ・仕事体験に参加したいか聞いたところ、約4割が参加したいと回答した(40.1%、前年比1.6pt増)。参加する目的で最も高かったのは「特定の官公庁や公務員のことをよく知るため(67.1%、前年比3.7pt減)」で、「公務員として働くことを経験するため(45.5%、前年比5.5pt減)」「社会勉強のため(43.6%、前年比1.2pt減)」「公務員の仕事に対する自分の適性を知るため(43.6%、前年比4.2pt減)」が4割を超えた。

どのようにすれば公務員になりたい気持ちが高まると思うか
- 「インターンシップ・仕事体験などの機会があれば」前年より増加し26.1%
就職先として公務員を「考えたがやめた」「もともと考えていない」学生に限定して、どのようにすれば公務員になりたい気持ちが高まると思うか聞いたところ、最も回答が多かったのは「堅苦しいイメージが払拭されれば(34.2%)」で前年から1.8pt増加した。
2位は「公務員の待遇が改善されれば(33.2%、前年比0.1pt減)」3位は「仕事内容について知る機会があれば(32.6%、前年比3.4pt減)」だった。「インターンシップ・仕事体験などの機会があれば」が前年より2.7pt増加し、26.1%となっている。

民間企業と併願するか
- 民間企業との併願割合は77.9% 併願する理由の最多は「落ちた場合の保険」
公務員を「考えている」学生に民間企業と併願するか聞いたところ、77.9%(前年比0.8pt減)が併願すると回答した。2024年卒(2年前)の86.4%からでは8.5pt減少した。文理男女で比較すると、理系男子の併願の割合が高い結果となった。
民間企業と併願する理由を聞いたところ、「公務員試験に落ちた場合の保険として」が最多で69.5%(前年比1.9pt増)であった。2番目に多かったのは「様々な仕事を見ておきたいから(36.2%、前年比1.6pt減)」だった。3番目の「公務員の結果通知が遅いため」は35.5%で、前年より7.6ptと大きく減少した。

公務員の仕事についての情報量を民間と比較すると
- 公務員の「仕事についての情報」が民間と比べて「少ない」と感じる学生は全体で73.9%
公務員の「仕事についての情報」に関して民間企業と比べてどう感じるか聞いたところ、「情報量が少ない」の回答が73.9%となった。公務員を考えている学生では62.5%であるが、公務員をもともと考えていない学生では80.4%と、その差は17.9ptとなった。
情報量が少ないと回答した人に限定して、どのような情報が少ないと思うかを聞くと、最も回答が多かったのは「詳しい仕事内容についての情報」で、74.2%(前年比4.1pt減)となった。「福利厚生や待遇などの情報」が少ないと思う割合は31.3%(前年比5.6pt増)で前年より増加した。

公務員試験に関する新しい取り組みや制度の認知度
- 「民間と同じ適性検査を導入した自治体があること」を知っていたのは公務員を「考えている」学生の60.9%
公務員試験について、近年では新しい取り組みや制度を取り入れる自治体が増えている。時期や試験問題など、5つの項目について聞いたところ、公務員を「考えている」学生の認知度が最も高かったのは「公務員試験にオリジナル問題ではなく、民間と同じ適性検査を導入した自治体があること」で60.9%(志望度が上がった:36.9%+志望度は上がらなかった:24.0%)だった。
次に認知度が高かったのは「試験区分・コースなどを新設し、門戸を広げた自治体があること」で51.3%だった(志望度が上がった:31.4%+志望度は上がらなかった:19.9%)。

低学年時の段階で官公庁が実施する職場体験について
- 参加してみたかった学生は52.8%
- そのうち9割が「参加して必要な情報が得られるとしたら公務員志望度に影響があったと思う」と回答
低学年時(高校生~大学2年生迄)の段階で官公庁が実施する職場体験(オープンカンパニーやキャリア教育等)のようなコンテンツがあれば参加してみたかったか聞いたところ、52.8%の学生が参加してみたかったと回答した。
参加してみたかったと回答した学生に、参加し、必要な情報が得られるとしたら、公務員志望度に影響を与えたと思うかと聞いたところ、「大きく影響したと思う」は30.3%、「ある程度影響したと思う」は62.7%で、9割を超える学生が「影響したと思う」と回答した。

参考:HUMAN CAPITAL サポネット・職場体験に参加して聞きたかった情報
調査概要
内容 |
マイナビ 2026年卒大学生公務員のイメージ調査 |
---|---|
調査期間 | 2025年1月10日(金)~1月24日(金) |
調査対象 | マイナビ2026会員のうち「2026年春」に卒業予定の大学生・大学院生 |
調査方法 | マイナビ2026全会員にWEB-DMを配信。WEBアンケートにて回答。 |
有効回答数 | 1,796名 |
レポート内目次
PDFデータの後半部分(データシート)の主なトピックを記載しています。
- 地区別・公務員を就職先として「考えている」割合
- 公務員を「考えている」学生の、考え始めた時期と、どの公務員か決めた時期
- どの公務員を志望しているか
- あなたの公務員志望に影響を与えた人物
- 公務員として勤務したい都道府県とその理由
- 公務員と比較して民間企業のどういう点が魅力なのか
- どのような方法やツールで公務員採用情報を見たことがあるか
- 下記の各公務員のイメージについて(安定、転勤、職場環境、給料、勤務時間など)
- 国家公務員、地方公務員(都道府県・市区町村)、教員、警察官、消防官、自衛官
詳しくは「PDFデータをダウンロードする」をご覧ください
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