- 専業主婦の約4割が「今後働きたい」と回答。20代では半数超【詳しくはこちら】
- 20~30代は配偶者の家事・育児協力や就労への理解を感じている割合が高い傾向【詳しくはこちら】
- 一方、58.4%が就職を「難しい」と回答。「勤務先探し」「内定獲得」に課題も【詳しくはこちら】
株式会社マイナビは、就業・通学のいずれもしていない20~50代の既婚女性を対象に「専業主婦の就労意向」に関する調査を実施し、分析した。
専業主婦の就労意向について
- 専業主婦のうち、今後働きたい割合は39.7%。20代では56.8%と若年層ほど就労意向が高い
- 20~30代ほど配偶者の家事・育児協力や就労への理解を感じている割合が高い傾向
年代別でみる専業主婦の就労意向
20〜50代の専業主婦に今後の就労意向を聞いたところ、「働きたい」割合は39.7%(「働きたい」13.6%+「どちらかといえば働きたい」26.0%)で、働きたくない(36.1%)を上回った。
年代別にみると、今後働きたい割合は20代で56.8%、30代で53.0%と5割を超える一方、40代で41.2%、50代で26.8%と、年代が上がるにつれて低下する傾向がみられた。【図1】
【図1】専業主婦の就労意向・年代別/専業主婦の就労意向に関する実態調査
専業主婦が働きたい理由
専業主婦が働きたい理由は「家計の収入を補いたいから」が61.3%で最も高く、「自由に使えるお金を自分で稼ぎたいから(56.5%)」「老後や将来の生活(年金を含む)に不安があるから(44.9%)」が続く。
働きたい理由の上位には、家計の補助や将来不安への備えなど、経済的な理由が多くあがった。【図2】
【図2】今後働きたい理由※上位抜粋/専業主婦の就労意向に関する実態調査
年代別でみる配偶者による家事・育児支援や就労理解
また、配偶者の支援状況について聞いたところ、「配偶者は家事・育児に協力的である」と答えた割合は53.4%だった。年代別では、30代が69.0%で最も高く、20代が67.7%で続いた。また「配偶者は、あなたが働くことを応援してくれる」と答えた割合は57.1%だった。年代別では、20代が67.7%で最も高く、次いで30代(64.1%)だった。
若年層ほど就労意向が高い傾向がみられ、その背景には配偶者からの家事・育児支援や就労への理解を得られていることも影響している可能性がうかがえる。【図3】
【図3】配偶者の家事・育児への協力と就労の理解/専業主婦の就労意向に関する実態調査
専業主婦の離職理由と就業継続への課題
- 就労意向がある専業主婦における前職の退職理由は「妊娠」「結婚」が上位
- 退職当時は「仕事を続けたかった」が42.1%と、辞めたかった割合を上回る
前職の離職理由
就労意向があり、専業主婦になる前に就業していた人に前職の退職理由を聞いたところ、「妊娠したため」(21.2%)が最も多く、次いで「結婚が決まったため」(19.9%)となった。【図4】
【図4】(就労意向がある専業主婦)前職の退職理由/専業主婦の就労意向に関する実態調査
前職退職時における就業継続意識
また、前職退職時の就業継続意向をみると、「仕事を続けたかった」「どちらかといえば仕事を続けたかった」を合わせた割合は42.1%となり、「仕事を辞めたかった」「どちらかといえば仕事を辞めたかった」(34.5%)を上回った。【図5】
【図5】(就労意向がある専業主婦)前職退職時における継続意識/専業主婦の就労意向に関する実態調査
退職時に欲しかったサポート
さらに、「どのようなサポートがあれば前職を続けることができたか」を自由回答で聞いたところ、「二人目の子どもの預け先が約束されていれば仕事復帰できた」など育児・保育支援に関する声や、「家族が家事を分担してくれたり、介護に協力してくれたりする」といった家庭・周囲からの理解・協力を求める声がみられた。
また「柔軟なリモートワークの適応」「時短や子連れ出勤」といった働き方の柔軟性を求める声や、「同じ条件で働けるところの斡旋があれば続けることが出来ていたと思う」など再就職を支える仕組みへの要望もあった。一方で「子どもに向き合うことが離職の主な理由なので、どのようなサポートがあっても続けてはいない」と、支援の有無にかかわらず継続が難しいとする声もみられた。【図6】
【図6】どんなサポートがあれば前職の仕事を続けることができたか(自由回答)/専業主婦の就労意向に関する実態調査
就職の難しさ
- 専業主婦の58.4%が、就職を「難しい」と回答
- 特に「希望条件に合う勤務先探し」「内定獲得」に難しさを感じる傾向
就職難易度
専業主婦に就職の難易度を聞いたところ、「難しいと思う」と回答した割合は58.4%(難しいと思う18.4%+どちらかといえば難しいと思う40.0%)だった。難しいと感じている専業主婦に就職で難しいと思うポイントを聞いたところ、「希望条件にあう勤務先を見つけること」が82.3%で最も高く、「内定獲得」が79.8%で続いた。
専業主婦の多くが就職に難しさを感じており、なかでも希望条件に合う勤務先探しや内定獲得が特に課題として認識されていることが分かる。【図7】
【図7】就職の難易度・就職で難しいと思うポイント/専業主婦の就労意向に関する実態調査
調査員コメント
総務省の統計※によると、専業主婦世帯は近年減少傾向にあります。しかし本調査では、専業主婦の約4割が今後の就労を希望しており、その割合は若年層ほど高いことが分かりました。このことから、専業主婦の中にも就労を希望する人が一定数存在することがうかがえました。
一方で、就業継続や再就職にはさまざまな課題もみられました。専業主婦になる前に就業していた人のうち4割超が「仕事を続けたかった」と回答しており、不本意な離職を経験した人が少なくないようです。自由回答では、育児環境の整備や家族の協力、柔軟な働き方への要望がみられ、出産・育児などのライフステージの変化があっても働き続けられる環境づくりの重要性が示されました。
また、再就職にあたっては「希望条件に合う勤務先探し」や「内定獲得」に難しさを感じる人が多く、働く意欲があっても就業につながりにくい状況がみられました。就業継続を支える環境整備に加え、希望する働き方と企業側の求人ニーズを結び付ける支援が広がることで、就労を希望する専業主婦が自身に合ったキャリアを選択しやすくなるのではないでしょうか。
※総務省統計局「労働力調査特別調査」、総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」
マイナビキャリアリサーチLab研究員 嘉嶋麻友美
調査概要
| 調査名 |
専業主婦の就労意向に関する実態調査
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| 調査期間 |
2026年5月1日(金)~2026年5月4日(月) |
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調査対象
および
有効回答数
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スクリーニング調査:
20~50代の専業主婦(就業・通学のいずれもしていない既婚女性)
6,534サンプル
本調査:
就労意向がある20~50代の専業主婦
1,546サンプル
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| 調査方法 |
WEBアンケート調査
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※調査結果は端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合がある
※より詳細のデータについては、下記レポートで詳しく紹介しています。